『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』マイケル・キートンの半生

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』マイケル・キートンの半生

2017年7月29日、世界的ファースト・フード・チェーンである「マクドナルド」を支配した男の物語『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』が公開された。 主演:マイケル・キートンの映画人生を振り返ってみよう。


世界最強のハンバーガー帝国の創業者(=ファウンダー)を描く話題作!

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 (C)2016 Speedee Distribution,LLC. ALL RIGHTS RESERVED

「英雄か?怪物か?」
サラリーマン人生も半ばを過ぎた50代のサラリーマンが、マック&ディック兄弟の“マクドナルド”と出会い、その革新的なシステムに魅了され、壮大なフランチャイズビジネスで世界最強のハンバーガー帝国の創業者(=ファウンダー)となっていく本作。

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 (C)2016 Speedee Distribution,LLC. ALL RIGHTS RESERVED

「きれいごとだけでは夢は絶対に叶わない」
時に痛ましくもありながら、魅力とカリスマ性を同時に放つ主人公を、マイケル・キートンが怪演している。そう、まさに「怪演俳優」と呼びたくなるほど、その出演作の数々は強烈なインパクトを残してきた。

ダーク・ヒーローの生みの親。バットマン役への大抜擢

マイケル・キートン -(C) Getty Images

歴史的コメディアン「バスター・キートン」の名を自ら芸名に冠したマイケル・キートンは、スタンダップ・コメディアンとしてショービズの世界に入った。持ち味を生かしたコメディ作品を中心に活躍したが、その名を世界的なものにしたのが、ティム・バートン監督のリブート作品『バットマン』だった。バートン監督とは事前に『ビートルジュース』でタッグを組んでいた。
キャスティング時、決定時共に「あのビートルジュースがバットマン?」と賛否両論だった抜擢だが、蓋を開けてみると、飄々としていてかつ複雑な内面を併せ持つダークヒーローを見事に演じており、各方面からの批判を捻じ伏せた。

『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』 BATMAN & ROBIN and all related elements are the property of DC Comics TM & (C) 1997. (C) 1997 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

かくして大ヒットとなった『バットマン』だが、イメージの固定化を恐れたのか、続編『バットマン リターンズ』出演を最後に、バットマン役を引退。Part3である『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』では、ジョージ・クルーニーがバットマンを演じた。
余談だが、両目と口の部分以外をマスクで隠したバットマン役の選考時には、口と顎の表現が最重要視されるという。未だにキートン:バットマンを支持するオールドファンも多い。

クリスチャン・ベイル-(C) Getty Images

クリストファー・ノーランが手掛けた再リブートシリーズでは、クリスチャン・ベイルがバットマンに扮し、キートンの残したダークヒーローのイメージを復活させ、映画史に残るシリーズとなった。

『ジャスティス・リーグ』(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

結果的に、バートン×キートンが復活させた『バットマン』は、2017年現在に至るまで「強さと弱さを兼ね備えたスーパーヒーロー」という普遍的なスタイルを作り上げたことになる。
現在はザック・スナイダー監督×ベン・アフレック=バットマンのコンビで、スピンオフ作品『ジャスティス・リーグ』も含め、大人気シリーズとして支持されている。

声優としても大活躍!ジブリの名キャラクターも担当していた

『紅の豚』(c)1992 Studio Ghibli・NN

かつてコメディアンとして鳴らしたこともあり、高低使い分ける声域と演技力で、声優としても重宝されているキートン。なんとスタジオジブリの名作『紅の豚』英語版にて、主人公ポルコ・ロッソ役を務めたことも。

『トイ・ストーリー3』 -(C) DISNEY/PIXAR

『トイ・ストーリー3』では、ケンという美少年人形役を、持ち前のコミカルな演技で披露。

『ミニオンズ』 - (C) 2015Universal Studios.

『ミニオンズ』においては、ヒッチハイクしているミニオン達を乗せてあげるお父さん役を務めた。
キートンに出来ない吹き替え役など無いのではないか?と思ってしまうほど、芸達者!

そして栄光へ。念願のアカデミー賞ノミネート

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』-(C) 2014 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

そして2014年、キートンに栄光の架け橋が訪れる。架空の大ヒット映画『バードマン』シリーズに主演しながら、いまは落ちぶれたアクション俳優がブロードウェイで再起をかける姿を描く、さしずめ“セルフパロディ”のような役どころを見事に演じ切った『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。
虚実入り混じるシュールな魅力が爆発した、刺激あふれる悪夢的エンタテインメント。惜しくも受賞は逃したが、今作でキートンはアカデミー主演男優賞にノミネート。作品は計9部門ノミネート、作品賞他4部門を受賞し、キートンの新たな転機となった。

『スポットライト 世紀のスクープ』(C)2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

続いてキートンが選択したのが『スポットライト 世紀のスクープ』。
“世紀のスクープ”の内幕を取材に当たった新聞記者の目線で克明に描いた社会派ドラマは、アカデミー賞で作品賞と脚本賞をW受賞。
オスカー作品の常連として、その地位を確立したと言えるキートンだが...。

ヒーロームービーにカムバック!今度はヴィラン=悪役!

なんとキートン、ヒーロームービーに悪役として凱旋!
2017年8月11日に日本公開の再起動版マーベルシリーズ『スパイダーマン:ホームカミング 』において、巨大な翼を装着しニューヨークの街を危機に陥れる悪役バルチャーを、嬉々として演じている。

まとめ

65歳とは思えないアグレッシブな持ち味で、役柄問わず全力を尽くす名優、マイケル・キートン。
この夏公開の2作を必ずチェックしよう!

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