まさに適役。『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』すみれが見せる存在感
「ハリウッドデビューが夢」と以前から公言していたすみれ。芸能一家に生まれ、7歳から19歳までハワイで過ごし、早くからモデルとして活躍してきました。今作で扮するのは、人生に絶望した主人公に対し、人生で大切なことを優しく諭していく重要な役柄です。
英語が堪能という、最も重要視されるスキルと優れた容貌、どのような役柄でも染まることのできる真っ白なキャンバスのような存在感が、ハリウッドデビューを射止めた要因かもしれませんね。
サム・ワーシントン -(C) Getty Images
主演を務めるのは『アバター』『ターミネーター4』最近では『ハクソー・リッジ』の熱演が記憶に新しい、サム・ワーシントン。最愛の娘を失い絶望の淵に立たされる父親役を、全身全霊で演じています。
その他、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、NASAで働いていた黒人女性たちの知られざる活躍を描く『ドリーム』で再び同賞にノミネートされた名女優オクタヴィア・スペンサーと、イスラエルでいま最も注目を集める若手アヴラハム・アヴィヴ・アラッシュのふたりが、すみれと共に主人公を奇跡に導く謎の3人組として脇を固めています。
すみれ=Sumire Matsubaraの生い立ち
父:石田純一、母:松原千明という芸能一家に生まれたすみれ。幼少時代からハワイで過ごした彼女にとって、ハリウッド女優への道は運命だったのかもしれません。
『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』では、Sumire Matsubaraとしてクレジットされています。母の姓を名乗ってはいますが、父方との関係も良好とのこと。
親の威など一切借りることなく、自分の力で道を切り開いていくすみれ。今後も目が離せません。
美しくて強い!ハリウッドで活躍する先輩女優たち その1
菊地凛子/『パシフィック・リム』 -(C) 2013 WARNER
すみれのハリウッドデビューの轍をつくったとも言える、ハリウッドに認められた先輩女優たち。
まずはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督『バベル』でハリウッドデビュー、同時に同作でアカデミー助演女優賞にノミネートされた偉業を持つ、菊池凜子です。
ギレルモ・デル・トロ監督の傑作SFロボットアクション『パシフィック・リム』では主役級の女パイロットを体当たりで演じ、新境地を開きました。
福島リラVS真田広之/『ウルヴァリン:SAMURAI』 -(C) 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
ヒュー・ジャックマン=ウルヴァリンが日本を舞台に壮絶なバトルを展開する『ウルヴァリン:SAMURAI』にて、ウルヴァリンの相棒役として抜擢されたのが、モデルとしても活躍中の福島リラ。
臆することのない堂々としたアクション演技が認められ、ハリウッド実写版『攻殻機動隊』の『ゴースト・イン・ザ・シェル』では「芸者ロボット」という重要キャラクターにチャレンジ。独自の道を突き進みつつあります。
美しくて強い!ハリウッドで活躍する先輩女優たち その2
ミコ「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」 - (C) 2015 NBC Universal. All Rights Reserved.
伝説的大ヒットした米TVシリーズ『HEROES/ヒーローズ』の続編シリーズ『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』にて、「ヤッター!」という決めセリフでもおなじみのレギュラーキャスト、マシ・オカの続投と共に新キャラクターとして抜擢されたのが、祐真キキ(すけざねきき)。
ハリウッド女優を目指してアメリカ移住した彼女は、何年もの苦労を重ねた末の念願デビュー!
桁外れの特殊能力を隠し持っている女性ミコを堂々と演じ、女性ヒーロー史にその名を刻みました。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』- (C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
誰もが知る2大ヒーローによる世紀の対決を描くエンターテインメント超大作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にて、スーパーマンの天敵レックス・ルーサーの右腕役という、原作でも由緒ある役を演じる、唯一の日本人キャストとして、TAOが選ばれました。
『ウルヴァリン:SAMURAI』でヒロイン役に大抜擢され、ハリウッドデビュー。その後もTVシリーズなどで活躍し、今作を射止めました。
夢をあきらめなかった!かつてハリウッドを切り開いた女優に学ぶ
約20年前から、ジム・ジャームッシュ監督作の常連として、その他ジャンルを問わない役柄を演じ続けた伝説の女優、工藤夕貴。英語もままならない状態からチャレンジを重ね、決してあきらめなかったといいます。
目新しい突発的な役柄の獲得ではなく、名匠に信頼された常連にまで上り詰めたのは、その確かな演技力をしっかりと認められたからなのでしょうね。
まとめ
『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』 (C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
念願のハリウッドデビューを果たしたすみれ。
先輩女優たちとはまた別の個性を大いに生かし、その魅力を余すことなく、これからもハリウッド女優として披露してほしいですね!