『ターミネーター2 3D』公開記念！シュワルツェネッガーのトリビア5選

オーストリア・グラーツ出身。警官の家庭に生まれ育ったシュワ。15歳からボディビルに夢中になり、21歳でたった20ドルの所持金で渡米し、来る日も鍛錬に明け暮れ、ミスター・ユニバース＝世界チャンピオンにまで上り詰めた。やがて俳優を志すも、訛りのある英語発音やマッチョ過ぎる体が仇となり、ボディビル関連の映画以外はパッとしない端役が続いた。

1982年にアクション大作『コナン・ザ・グレート』でようやく主演を射止め大ヒットを記録。続く『キング・オブ・デストロイヤー／コナンPart2』での彼のギャラは100万ドル超だったが、『ロッキー3』『ランボー』に出演し、アクションスターとしての地位を確立していたシルベスター・スタローンの三分の一程度に過ぎず、それを知ったシュワはしばし立ち尽くしてしまったという。
しかし、そんな2人も近年は『エクスペンダブルズ』『大脱出』などで共演し、往年のファンを喜ばせている。

1984年の『ターミネーター』出演を機に、存在を全世界に知らしめることになったシュワ。しかし、当初ジェームズ・キャメロン監督がシュワに用意したのはカイル・リース役。そう、ターミネーターを追って現代にタイムスリップしてきた若き兵士の役である。ちなみに当初のターミネーター役は、最終的には刑事役で少しだけ出演しているランス・ヘンリクセンの予定だった。

渡された台本を読み終えたシュワは「このターミネーターという役をやらせてくれないか」と監督に打診。それを聞き、「とんでもない！カイル・リース役はこの映画の主役だよ？ターミネーター役はほとんどセリフもないし！」と気遣いした監督だったが、シュワは「Trust Me(俺を信じろ)！」と一言。こうして、彼は自分の代名詞となる名キャラクターをゲットしたのである。

2003年にカリフォルニア州知事に選ばれ、2011年まで2期7年を務め上げたシュワ。かつて彼が主演した作品に偶然にも2人の「将来のアメリカ州知事」が出演していた。もちろん1人は主演のシュワである。

その作品とは、1987年公開のSFスリラー『プレデター』。
カリフォルニア州知事＝シュワの他、シュワ率いる特殊部隊の屈強な隊員役である元プロレスラーのジェシー・ベンチュラは、シュワが知事になる5年前の1998年にミネソタ州知事に就任している。また、2人に追いつかんとばかりに、隊員役の元プロレスラーのソニー・ランダムもケンタッキー州知事選挙に出馬。しかし、惜しくも落選となった。
彼らが『プレデター』で大暴れしている姿だけを見ると、とても未来の州知事とは思えない。なお『プレデター』も人気シリーズとなった。

故郷オーストリアの徴兵により、史上最年少の18歳で戦車兵として配属された経験を持つシュワ。長年の憧れだったのか、2014年に実際の戦車を購入。「俺と一緒に何でも踏み潰してみよう！」というチャリティーイベントまで開き、色々なものを踏み潰し、ご満悦だったのは記憶に新しい。

戦車購入以前にも、軍用車両である「ハンヴィー」を気に入ったシュワ。メーカーに頼み込んで公道を走れるよう改造してもらい、それが名車「ハマー」となったという逸話もある。
バイクにも夢中で、もっぱら電気オートバイがお気に入りのようである。

渡米した直後から10年越しの恋愛を実らせ、1986年にマリア・シュライバーと結婚。マリアとの間に4人、愛人との間に1人と現在5人の子どもがいる。ちなみに浮気が原因で2011年に離婚している。
長男のパトリック・シュワルツェネッガーは、近年俳優としても活躍している。まだ23歳という若さの彼には期待が集まる。

笑った顔も父親にそっくりである。母親のマリアとも良好な関係のようだ。
その恵まれた容姿もあって、マイリー・サイラスと交際したり、テイラー・スウィフトと噂になったりと、ゴシップには事欠かないパトリック。父親のプレッシャーに負けることなく、俳優として頑張ってほしい。

老齢の指揮官役『サボタージュ』や老いた父親役『マギー』など、最近では年相応の役を演じる機会が多く、今までとは違う魅力も見せているシュワ。そんな彼の脂が乗り切った時代の傑作『ターミネーター2 3D』を劇場で楽しもう！