『スキップ・トレース』ジョニー・ノックスヴィルが面白い！

因縁の悪党を9年追い続けるジャッキー扮する香港の刑事とノックスヴィル扮するアメリカ人詐欺師。2人はひょんなことから悪の組織に狙われ、世界中を逃げ回ることになります。因縁の悪党についてのカギを握るおしゃべり詐欺師を仕方なく護送しながら、目的地マカオに向かって突っ走ります。

逃亡型バディ・ムービーの肝心な要素は掛け合いの面白さ。ジャッキーがボケ、ノックスヴィルがツッコミという立ち位置で、歴代のバディ・ムービーに負けない愉快なやり取りが楽しめます。
監督は『ダイ・ハード2』『クリフハンガー』のレニー・ハーリン。お得意のド迫力アクションを絡めながら畳み掛ける演出に最後まで目が離せません。

ある日、スケートボード雑誌『Big Brother』に投稿された一本のビデオ。内容は「男の大事な部分にスタンガンで一撃を加えたらどうなるのか」を実践した、実にくだらないものでした。しかし、これを気に入った編集者は、ケーブルテレビのMTVにて「くだらないことを実際にやってしまう番組」の製作を決定してしまいました。そう、そのビデオを投稿したのがジョニー・ノックスヴィルなのです。

その番組が、おバカ、間抜けといった意味をもつ「ジャッカス」。俳優を目指すも芽が出なかったノックスヴィルは、出演だけではなく製作総指揮も任されます。おバカなことに挑戦するこの番組は、瞬く間に子どもや若者世代から圧倒的な支持を得ます。ただし、大人からの評価は低かったようです…。
この人気ぶりから劇場版が製作され、現在は四作まで公開となっています。

『ジャッカス』で名を上げたノックスヴィルに念願のオファーが舞い込みました。それが『メン・イン・ブラック2』。おバカなことばかりしながら奮闘した甲斐があったというものです。
見た目は人間だけど実はエイリアンの憎めないキャラクター、スクラッドを演じています。

アーノルド・シュワルツェネッガーにとって、カリフォルニア州知事退任後の復帰作である痛快アクション『ラストスタンド』。韓国のキム・ジウンが監督を務める初のアメリカ映画でもあり、ハードなアクションシーン満載のスピード感あふれる作品です。この作品の“お笑い担当”に抜擢されたのがノックスヴィル。田舎町でなぜか武器博物館を開いている武器マニア男という変人に扮し、おかしな演技でストーリーに緩急を付けています。

『ムービー43』は悪ノリ全開のコメディー。キャストはオスカー女優のハル・ベリーをはじめ、「なぜこんな映画の出演を受諾したのか全く理解できない」ほど超豪華。
ノックスヴィルは、豪華キャストに隠れるように楽しんでいます。

公開前の日本版予告編が「ヤバい！くだらなすぎる！」という半ば諦めてしまっているような珍しい評価の映画。見るかどうかは各自で予告編を確認して判断してください…！

アメリカの超人気コミックのリブート映画『ミュータント・タートルズ 』。製作は『アルマゲドン』のマイケル・ベイ。ノックスヴィルは主役のカメ忍者レオナルドに抜擢されました。

声だけの出演とはいえ、アメリカの子どもたちに30年以上愛され続けている人気キャラクターのリーダー格。卓越した技術なくしては演じられません！

実にくだらない内容ではありますが、体を張った演技ということであればノックスヴィルも負けてはいません。『ジャッカス』シリーズでは何度も骨折や怪我を経験しているノックスヴィル。激しいアクションを演じるジャッキーの相棒役としてはまさに適役！劇場で楽しんでくださいね！