SF続編映画『ブレードランナー 2049』の魅力解説とトリビア考察【ネタバレ注意】

SF続編映画『ブレードランナー 2049』の魅力解説とトリビア考察【ネタバレ注意】


『ブレードランナー 2049』

「強力わかもと」の巨大電光掲示板や、バーチャル芸者など日本人が親近感をもつ小ネタも多い『ブレードランナー』。うどん屋台の主人が「ふたつで十分ですよ! わかってくださいよ!」などと怪しい日本語を話しているのもご愛嬌。今作で新たな日本ネタが飛び出すことに期待。

2.空を飛ぶ車と最新武器は出てくるのか

『ブレードランナー』 -(C) 2007 Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

前作にて、デッカードと相棒がレプリカントを追う際に使用していた乗り物は「スピナー」と呼ばれており、通常走行も可能、垂直離陸での飛行も可能という画期的な設定で、近未来感を盛り上げていた。また。デッカード=ブレードランナーがレプリカントを攻撃する際に使う特殊な形状の銃は「ブラスター」。形状から発射音まで工夫を凝らされていた。

前作から30年後という設定の今作。別の劇中画像を見ると、ライアン・ゴズリング扮する新人ブレードランナー“K”が乗っているのであろう未来車両が確認できる。スーパーカーを彷彿とさせるようなそのデザイン。これは進化した「スピナー」なのか?
“K”が使用する武器についてはまだ確認できないが、同じく進化した武器が出てくるのであろうか。

3.個性豊かなレプリカントは出てくるのか

BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

前作のもうひとりの主役といえば、何といってもデッカードが追う凶暴な戦闘用レプリカントのロイであった。人間に対して反乱を企てるのだが、その真の目的とラストに見せる切な過ぎる表情が忘れられない。

ロイを演じたルトガー・ハウアーはオランダ出身。シルヴェスター・スタローン主演の刑事アクション『ナイト・ホークス』のテロリスト役で人気をつかんだ。『ブレードランナー』で魅せた冷酷な表情と、その陰にひそむアンドロイドの悲しみを見事に表現した彼もまた、『ブレードランナー』の世界を創り上げたうちのひとりである。

BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

外見は人間と全く見分けがつかないレプリカント。リーダーのロイ以外にも、個性豊かなメンバーが勢揃いしており、それぞれの生き様がどこか悲哀を帯びていた。
今作、新人ブレードランナー“K”が追うレプリカントとは誰なのか?

4.デッカードは何者なのか、明かされるのか

BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

前作にて、その身の上が劇中あまり語られることのなかったデッカード。観た者のあいだでまことしやかに「デッカードは何者なのか?人間なのか?レプリカントなのか?」というような議論が戦わされた。

今作では、あれから30年後、世界では新たな危機が迫っており、“K”が30年間行方不明だったデッカードを探すところから、物語がスタートするという。演じるハリソン・フォードの外見も30年前とほとんど変わらないことも相まって、ますますデッカード=レプリカント説が真実味を帯びてくるが…。
なぜデッカードは追われるのか。彼の真相は、果たして明かされるのか?

5. リドリー・スコットとハリソン・フォードは仲良くしているのか

BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

前作の監督であり、今作では製作総指揮に回ったリドリー・スコット。その映像に対する執拗かつストイックなこだわりで、撮り直しが多く、それが不満だったハリソン・フォードとは何度もぶつかり確執を生み、ふたりの仲はすっかり冷え込んだという。
撮影中のスナップを見てほしい。ハリソンの目が虚ろである。

あれから35年。大御所と化したふたりは、常に新しい解釈を加えて演じてくれる主役ライアン・ゴズリングと、この続編のメガホンを一任された才人ドゥニ・ヴィルヌーヴが加わったことにより、すっかり元の関係を取り戻したように見える。
スコット80歳、ハリソン75歳。どうかこれからも、ブレードランナーの物語を紡いでいってほしい。

『ブレードランナー』はどれを観れば?マニア心をくすぐる別バージョンたちもおすすめ

『ブレードランナー ファイナル・カット』-(C) 2017 The Blade Runner Partnership.All Rights Rserved.

『ブレードランナー』の世界観にズッポリとハマったファンたちは、やがてこの作品のいくつもの異なるヴァージョンに目を向けるようになる。

ただでさえ難解な作品世界をますます複雑にしているこれらのヴァージョン、代表的なものをあげてみると、まずオリジナル版、劇場公開10周年を記念して再編集されたディレクターズ・カット、公開25周年記念のファイナル・カットなどが存在する。

ヴァージョンそれぞれにラストが変わっていたり、ユニコーンが出たり出なかったり、主人公のナレーションがあったりなかったり、もうワケのわからないことになっている。

マニアは些末なちがいに執念深くこだわって熱狂的に語ったり、全ヴァージョンを収集したりするが、一般人は手を出さないほうがいいだろう。

写真は『2049』の公開に先がけ、行われた『ブレードランナー ファイナル・カット』爆音上映の際のポスター。ビデオやDVDでしか見られなかったかつての名作を大きなスクリーンで、しかも爆音で体験でき、ファンも冥利に尽きるだろう。

『ブレードランナー2049』日本との接点はここにも!大阪をブレードランナーの都市に変えた『ブラック・レイン』

『健さん』(C)2016 Team "KEN SAN”

『ブレードランナー』と日本の関係は、作品の垣根を超えて存在する。

2014年にこの世を去った名優・高倉健。彼が出演したリドリー・スコット監督作品が1989年公開の『ブラック・レイン』だ。

大阪の街を舞台に、日本とアメリカの刑事たちがヤクザと戦いを繰り広げる。アメリカ勢のマイケル・ダグラスやアンディ・ガルシアを迎えるのが高倉健演じる大阪府警の刑事だ。

この作品で描かれる大阪の街が『ブレードランナー』に登場する未来のロサンゼルスそのまんま。

当初スコット監督は東京を映画の舞台に考えていたが、諸般の事情で大阪になったらしい。オサレな東京ではやはりこの雰囲気は出せなかったろう。混沌とした大阪の街のエネルギーが『ブレードランナー』再現を可能にしたに違いない。

高評価!”空白の30年間”を描く日本人監督

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