『帝一の國』って?
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
古屋兎丸氏の異色作を原作にした『帝一の國』。2017年4月29日に公開されてから、20日もかからず観客動員数は100万人を突破!コミックの実写映画化が相次ぐものの、期待通りのヒットに至らないことが多い邦画界の状況など関係ないと言わんばかりの大ヒットを記録しました。
『帝一の國』のあらすじ
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
舞台は昭和。全国でもトップクラスの超名門男子校である海帝高校に入学した赤場帝一。帝一には、将来日本の総理大臣になるという夢がありました。海帝高校は、優秀な政治家・官僚を排出することで知られており、その中でも生徒の代表である生徒会長は"未来の総理大臣"と呼ばれるほど!
帝一は幼い頃は、ピアノを弾くのが好きで争いを好む性格ではありませんでした。しかし、父・赤場譲介による徹底したエリート教育を受けたことで超負けず嫌いに育ち、総理大臣になるための盤石な基盤を作るために、帝一は入学当初から海帝高校の生徒会長を目指すのでした。
■帝一の強力なライバル(!?)大鷹弾との友情
『帝一の國』(C) 2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 (C) 古屋兎丸 / 集英社
『帝一の國』(C) 2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 (C) 古屋兎丸 / 集英社
そんな野望を抱いた帝一の前に、最大のライバル(!?)、大鷹弾が現れます。学校内でのし上がるには家柄や親の財力も重要になってくる海帝高校においては異例の、あまり裕福でなく外部生である弾。中高一貫で、外部生受け入れのテスト問題は超難問と言われており、さらに弾のように奨学生になるにはほぼ満点を取らなければならない…その事実を知った帝一は、自分が学力で劣っていないか確かめるため、必死でテスト問題を解きます。なんとか数点差で勝利を納めた帝一は、生徒会長の座は安泰だと(1人で勝手に)安堵するものの、当の弾は生徒会にはあまり興味がありません。爽やかな快男子である弾は同じ学年の友人からの人望も厚く、当初は弾に野心があるのではないかと疑っていた帝一も次第に心を開いていくのでした。
■次期生徒会長最有力候補、氷室ローランドの"犬"になる帝一
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
海帝高校の生徒会長になるためには、次期生徒会長を見極めて取り入り、最も有力な派閥に属して足元を盤石に固める必要があります。帝一が狙いを定めたのは、生徒会長の座にもっとも近いと噂される実力者・氷室ローランド。
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
ローランドの元で自身の有能さをアピールしながら、彼を盛り立てていくことに全力を尽くす帝一。帝一の優秀な副官的な存在である光明のサポートも功を奏し、ローランドに取り入っていきます。しかし、順調かのように思えた矢先、帝一の父とローランドの父が仕事上の敵同士であることが明るみに!ローランドもその事実を知り、帝一は彼が「帝一のことは利用して捨て駒にする」と発言したことを知ってしまい…。
■利用されていることを知り、凹む帝一
『帝一の國』(C) 2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 (C) 古屋兎丸 / 集英社
ローランドに見放され、もう未来永劫出世の道は途絶えた…そう思い悩み、世を儚む帝一。そんな中、ローランドは一年生に支持を受けている弾を味方につけようと、弾に賄賂を渡そうとしてきます。生徒会長にも生徒会選挙にも全く興味がなかった弾ですが、ローランドのあまりに手段を選ばないやり方に強く反発。ローランドの敵対候補である、もう1人の次期生徒会長の有力候補・森園億人を支持することを決めます。
■謀反を起こし、森園派に!
『帝一の國』(C) 2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 (C) 古屋兎丸 / 集英社
帝一は一大決心して、ローランド派から森園派に鞍替えすることを決めます!ローランドは生徒たちに賄賂を渡して票を集めようとしていましたが、森園はあくまで正々堂々と生徒たちの感情に訴える選挙活動を行っていきます。その甲斐あってか当初劣勢に思われた森園派も巻き返し、ついに2人の支持率は50:50に!うまくいきそうだったものの、そのようなタイミングで帝一の父親のスキャンダルが発覚。派閥内の人間の父親が、収賄容疑の容疑者ーーー。森園派も急激に支持率が低下してしまいました。こうなってしまったのは自分の弱さに責任があると考えた帝一は、塞ぎ込みます。
■さらなる困難を乗り越え、果たして帝一は生徒会長になれるのか!?
『帝一の國』-(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 -(C)古屋兎丸/集英社
自分の殻に閉じこもっていた帝一を救ったのは、帝一の恋人でお嬢様学校に通う美美子。帝一は、彼女のおかげで再び立ち直るきっかけをもらいます。その頃一方生徒会選挙では、ローランドの横暴に耐えかねた生徒らが多く森園派に寝返り、さらに現生徒会長の後押しもあったことで、新生徒会長は帝一も組みしていた森園億人に決定!
その1年後、2年生となった帝一と弾、そして菊馬は生徒会長選挙に立候補。票は帝一と弾の2つに分かれ、わずか1票の差で決着がつく事態に!
果たして帝一は生徒会長になれたのか、なれなかったのか、そしてどんな思惑があるのかなどなど、注目のラストはぜひ作品でチェックして!
『帝一の國』原作は古屋兎丸による大人気漫画
原作は、「ジャンプSQ.」(集英社)で2010年から6年間連載された古屋兎丸による同名漫画。美しい作画と異色のストーリーに多くの漫画ファンが熱狂。2014年には舞台化もされ絶大な人気を博しました。