『蠅の王』無人島に少女達が遭難?スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル監督が独白

『蠅の王』無人島に少女達が遭難?スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル監督が独白

かつて二度映画化されたイギリスの小説家ウィリアム・ゴールディング原作の“ディストピア版十五少年漂流記”とも呼べる極限サバイバル・ドラマ『蠅の王』。この度、監督・脚本を務める予定のスコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル監督から最新ニュースが届いています。ここでは、両監督のキャリアを振り返りつつそのニュースを紹介します!


『蠅の王』3度目映画化構想開始!今度は少女たちが無人島へ漂着?

スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル-(C)Getty Images

1963年と1990年にそれぞれ映画化されており、実現すれば今回で3度目の映画化となる『蠅の王』。ハリウッドのニュースサイト「Deadline」に語った両監督曰く「原作にとても忠実に、でも現代的にしたい。そのためには僕らは、(登場人物みんなが)少年であるよりも少女の方がいいと考えている」とのこと。

スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル-(C)Getty Images

現在はワーナー・ブラザースと二人の事務所が権利問題の調整を行っており、契約を締結次第すぐに脚本の執筆にとりかかるという段階です。ただ、この作品のテーマである「長期間、閉鎖的な環境と極限状態に置かれた子供たちはどう変化するのか」「子供たちが生来持っている根源悪」というものを考えたとき、加えて1990年に映画化された際、トラウマ級のインパクトを観る者に与えたこともあり、少女たちを主役に描くという本作への期待は高まる一方です。

マクギー&シーゲル監督作その1『メイジーの瞳』

『メイジーの瞳』-(C) 2013 MAISIE KNEW, LLC. ALL Rights Reserved.

制作着手に意欲的な両監督ですが、このふたりは1990年の脚本家デビュー以来、常に二人三脚で傑作を作り続けています。まずは近年の作品からご紹介します。
2014年公開の『メイジーの瞳』は、離婚した両親の間を行き来して生活する6歳の少女メイジーの姿を描いた感涙必至のドラマです。

『メイジーの瞳』-(C) 2013 MAISIE KNEW, LLC. ALL Rights Reserved.

見どころは、何といっても主役メイジーを演じるオナタ・アプリールの健気な愛らしさ。キュートなファッションも目を引きます。おばあさんが日本人で、実はクオーターだといいます。
女性ロックスターの母親をジュリアン・ムーア、美術商の父をアレキサンダー・スカルスガルドが好演。家族というものについて改めて身につまされる作品です。

マクギー&シーゲル監督作その2『ハーフ・デイズ』

© 2009 Uncertain Partners LLC

続いては、2012年公開の野心作『ハーフ・デイズ』。この作品が異色中の異色である点は2点あり、まずはその構成です。人生の岐路に立つ恋人同士の男女が「マンハッタンでのスリリングな1日」と「ブルックリンでの穏やかな1日」という2つの並行世界(パラレルワールド)を、ある“1日”で経験する様を実験的な手法で描いているのです。

© 2009 Uncertain Partners LLC

もうひとつの注目すべき点として、本作の脚本には台詞が殆ど用意されておらず、主演ふたりのアドリブによって作られていること。日中のニューヨークの街でゲリラ撮影された事実もあり、主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットとリン・コリンズの役者根性と演技力には脱帽です。

マクギー&シーゲル監督作その3『綴り字のシーズン』

リチャード・ギア-(C)Getty Images

2005年の『綴り字のシーズン』では、監督に専念し、脚本は俳優ジェイク・ギレンホールの母親であるナオミ・フォナー・ギレンホールが担当しています。
単語の綴り(スペル)の正確さを競う競技会であるスペリング・コンテストの才能が開花した少女を巡って、完璧主義者の父親、学業優秀な兄、そしてある秘密を抱える母親と、家族それぞれが織り成すドラマを描く秀作です。

ジュリエット・ビノシュ『ゴースト・イン・ザ・シェル』/photo:Ryo Uchida

両親役のリチャード・ギアとジュリエット・ビノシュの堂々たる演技は勿論のこと、娘役を演じた弱冠13歳の新人フローラ・クロスの演技力は、2005年の放送映画批評家協会賞の若手女優賞にノミネートされるなど、各方面から絶賛されました。

マクギー&シーゲル監督作その4『ディープ・エンド』

ティルダ・スウィントン -(C) Getty Images

最後に、残念ながら劇場未公開、VHSのみリリースの憂き目に遭っている、2001年の不遇の傑作『ディープ・エンド』をご紹介しましょう。
愛する我が子を守る一心で、咄嗟に取った母親の行動が、皮肉にも平和な家庭を崩壊させてしまう様を、母親役ティルダ・スウィントンの卓越した演技力の元、優れた人物描写で描いたサスペンス・スリラーです。本作でティルダ・スウィントンはゴールデン・グローブ女優賞にノミネートされており、いつの日か再リリースされることを心待ちにしています。

まとめ

スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル-(C)Getty Images

いかがでしたでしょうか。
まだまだ制作準備前段階の『蠅の王』ですが、朗報が来る日まで、マクギー&シーゲル監督作をチェックしておきましょう!

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