あらすじ
© 2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会
ブラック企業で働く青山隆(工藤阿須加)は、仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められていた。疲労のあまり駅のホームで意識を失い、危うく電車に跳ねられそうになってしまう。すんでのところで青山を救ったのは、幼馴染みのヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男。だが、青山には彼の記憶がまったく無かった。大阪弁でいつでも爽やかな笑顔をみせる謎の男、ヤマモトと出会ってからというもの、青山は本来の明るさを取り戻し、仕事の成績も次第に上がってゆく。そんなある日、青山はヤマモトが深刻な表情で墓地行きのバスに乗車するところを見かける。不審に思った青山がヤマモトについて調べてゆくと、何と3年前に自殺していたことが分かる。それではヤマモトと名乗る、あの男は一体何者なのか?
みどころその①【福士蒼汰】が関西弁に挑戦!
主演で最大の魅力である謎の男・ヤマモトを演じるのは、連続テレビ小説「あまちゃん」で一躍全国区となり、「恋仲」や『ストロボ・エッジ』に続き、12月公開予定の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』や来年公開予定の『曇天に笑う』と公開を控えている福士さん。
福士蒼汰/『名探偵コナン 異次元の狙撃手』スペシャルレッスン in 品川エトワール女子高校
高校2年の時に英検2級を取得するなど、英語が得意として知られる福士蒼汰さんですが今作で演じる主人公のヤマモトはセリフが全て関西弁でした。撮影では関西弁と標準語のイントネーションの違いに苦労したそうで、池田宏之プロデューサーは「一時はセリフを全て標準語に変えることも考えた。」と明かしています。
みどころその②青山隆が務める恐るべきブラック企業
『ある会社員』 -(C) 2012 SIMMIAN AND SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED.
ブラック企業とは労働者に度を超えた長時間労働やノルマを課し、労働者を酷使する企業でそれに耐えられないものは戦略的な自主退社へ追い込まれるという悪質な企業のことを言います。
現在、日本の社会問題のひとつとされるこのブラック企業ですが工藤阿須加演じる青山隆が務めるのも典型的なブラック企業です。
『舟を編む』撮影現場
そんな会社の社訓はこうです。
1.不平不満を言わない社員になれ
-じっと我慢し謙虚に受け止めよう
2.自己管理を怠らない社員になれ
-熱があろうと這ってでも出勤すべし
3.遅刻は十分で千円の罰金。
4.有給なんていらない体がなまるから。
5.言われなくても出来る社員になれ。
-効率を上げるため行為は迅速に
6.やる気旺盛な社員になれ。
-仕事の後も自分の課題解消に真剣に取り組め
7.常に難しい仕事を狙う社員になれ。
-向上心を止めるな。成功してもまだまだと思え。
8.やる気があるなら「はい」の二つ返事で仕事しろ。
9.上司の指示は神の指示。
10.心なんか捨てろ、折れる心が無ければ耐えられる。
工藤阿須加/映画『ちょっと今から仕事やめてくる』初日舞台挨拶
こんな会社で働く青山隆は仕事のモチベーションだけでなく生きる意味すら見失ってしまいます。そんな青山がヤマモトに出会い、生きる喜びを取り戻してくる様には元気をもらえます。「生きてて楽しくない」、「生きる意味が分からない」そんな人にこの映画を観てもらい前向きな気持ちを取り戻してもらいたいと思います。
みどころその③謎の男ヤマモト
福士蒼汰/『ちょっと今から仕事やめてくる』完成披露試写会
青山が電車に飛び込もうとしたところを助け生きる喜びを思い出させた青山の幼馴染と言う男ヤマモトですが、彼が名乗る山本純という名前の人間は3年前に自殺していました。そんなヤマモトについて知るためヤマモトの母のところへ向かった青山は衝撃の事実を知ることとなります。
みどころその④映画オリジナルのクライマックス!
『ちょっと今から仕事やめてくる』
今作は北川恵海さんが書いた小説『ちょっと今から仕事やめてくる』が原作となっています。途中までは原作と同じスートリーを辿るのですがあるところから原作とは全く違う映画オリジナルのスートリー、設定になり新たな形でのクライマックスを迎えます。映画『ちょっと今から仕事やめてくる』は原作を読んだ人でも楽しめるようになっているので原作とはまた違った感動を味わうのも良いのではないでしょうか。
まとめ
『ちょっと今から仕事やめてくる』完成披露試写会
5月27日に公開されてから早くも数々の高評価を受けている今作ですが、前向きになれる作品なのでぜひ劇場で観てください。また原作となる小説『ちょっと今から仕事やめてくる』は電子書籍ストアブックパスで6月16日まで読み放題キャンペーンをしているのでこちらもチェックしてみてください。