あらすじ
『あしたは最高のはじまり』 PHOTO : Julien PANIE
サミュエルは、南仏コートダジュールの太陽の下、毎日がバカンスのごとく人生を謳歌していた。しかし、それは、かつて関係を持った女性クリスティンが、生後数か月のグロリアという“実の娘”を連れて彼の前に現れるまでのこと…。「あなたの娘よ」と告げ姿を消したクリスティンを追って、ロンドン行きの飛行機に飛び乗るサミュエルだったが、言葉も通じない異国の地で彼女を見つけることはできなかった。途方に暮れた彼らを救ったのは、地下鉄で出会った敏腕プロデューサーでゲイのベルニー。8年後、すっかり家族となったサミュエルとグロリアとベルニーの前に、グロリアの母親クリスティンが再び現れる。
覚えてる?『最強のふたり』のオマール・シー
オマール・シー/『サンバ』舞台挨拶 in 第27回東京国際映画祭
1978年1月20日にフランスで生まれた俳優・コメディアンのオマール・シーはその演技力やユーモアで知られています。コメディアンとしてデビューした彼は190cmという高身長からなる洗礼されたスタイルや素敵な笑顔からフランスで絶大な人気を博しています。そんな彼の代表作といえばやはり『最強のふたり』です。
あらすじ
『最強のふたり』 (C) 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
事故で全身麻痺となり車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、住む所も音楽の趣味も何もかも違う2人。初めは衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。
というものです。
この作品で人気を得た彼は『アンタッチャブルズ』、『X-MEN:フューチャー&パスト』など人気作品に出演し、今作『明日は最高のはじまり』で主演を務めることとなりました。
みどころその①サミュエルとグロリアの心温まる日常
『あしたは最高のはじまり』 PHOTO : Julien PANIE
オマール・シー/『サンバ』舞台挨拶 in 第27回東京国際映画祭
初めは女遊びの結果できてしまった子供を押し付けられてから始まったグロリアとの生活でした。母親に返すためにロンドンまで行きましたがグロリアとの生活をしているうちに親としての愛情が芽生えてきます。そうして8年が経ったある日グロリアの生みの親クリスティンがグロリアを連れて帰ると言ってくるのですがはたしてどうなるのでしょうか。
劇中でグロリアと仲睦まじい暮らしぶりをみせるサミュエルを演じるオマール・シーですが私生活でも家族愛に溢れていることで有名です。そんなオマール・シーにはなんと子供が5人もいるそうなのですがグロリアを自分の子供に見立てて演じていたのかもしれませんね。
みどころその②プレイボーイとゲイという異色の父親ふたり
『あしたは最高のはじまり』 PHOTO : Julien PANIE
子育ての経験がないサミュエルが突然1人の子の父として子育てをしないといけなくなった時にその助けを求めたのはなんとゲイの男でした。それからプレイボーイとゲイとグロリアの父2人子供1人という異色の家族での生活が始まることとなります。変わった家族ですが3人の営む生活はとても楽しそうで観てる方も幸せな気持ちにさせられます。
海外での評価
『アンタッチャブルズ』 -(C) 2012 mandarin cinéma – mars films – m6 films.
オマール・シーの出身地であるフランスでは2016年12月に公開されてから『モアナと伝説の海』に続き初登場で2位という好成績でのスタートを果たしました。それからも人気は落ちることなく8週間連続でトップ10に入り続けたようです。そしてその人気はフランスだけでは収まらずロシア、オランダ、ドイツ、ベルギー、スイスなどのヨーロッパ各国で大ヒットしました。そしてリメイク版が出ることがフランスをはじめとした5ヶ国で決定しています。
気になる日本語版のポスター
『あしたは最高のはじまり』 PHOTO : Julien PANIE
海外で高い評価を受け、日本でも2017年9月9日に全国にて公開が決まっている映画『明日は最高のはじまり』ですが、そこで気になるのが日本語版のポスターです。すでに公開されているので見ていきたいと思います。
『あしたは最高のはじまり』PHOTO JULIEN PANIÉ(C)2016 - MARS FILMS - VENDÔME PRODUCTION - POISSON ROUGE PICTURES - TF1 FILMS PRODUCTION - KOROKORO
親子2人の幸せそうな笑顔が印象的なポスターですね。背景の晴れ晴れとした空が2人の明るい未来を表しているようにみえます。「きっと、ふたりなら明日を変えられる。」というコピーが目を引きますが2人の強い絆や強い決心のようなものを感じますね。
まとめ
『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』-(C)2016 Chic Films - La Petite Reine Production - M6 Films - Wild Bunch
一風変わった家族の愛が観れる今作ですが笑いあり涙ありのとても良い映画となっております。日本での公開に向けてこの映画の原作である大ヒットしたメキシコ映画の『Instructions Not Included』をチェックしておくとより楽しめるかもしれません!