『引っ越し大名』の魅力とみどころ
(C)2019「引っ越し大名!」製作委員会
『引っ越し大名』は、土橋章宏の時代小説「引っ越し大名三千里」を、星野源主演で映画化した作品。
土橋章宏原作の『超高速!参勤交代』で描かれていた、参勤交代をさらに大きく上回る費用と労力がかかった、江戸時代の国替え=藩全員の大がかりな引っ越し。
その国替えを生涯に7度も命じられたことから、“引っ越し大名”と呼ばれた実在の大名・松平直矩の実際のエピソードをベースに、引きこもり侍の主人公・片桐春之介たちが奮闘する物語です。
『引っ越し大名』原作小説
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『引っ越し大名』の原作小説は、新感覚の時代劇を描き大ヒットしている脚本家・小説家、土橋章宏の小説「引っ越し大名三千里」です。
「引っ越し大名三千里」は、ハルキ文庫から2016年に発売された小説で、実在の大名・松平直矩が7度も国替えをさせられた史実をもとに、当時の国替えがいかに大変であったかが、主人公の片桐春之介を通して描かれています。
土橋章宏の原作小説の映画化は『超高速!参勤交代』『超高速!参勤交代リターンズ』『サムライマラソン』に続き4作目で、幕府の無茶振りに奔走させられる武士たちをコミカルに描いた時代劇コメディです。
『引っ越し大名』監督は犬童一心
『引っ越し大名』は犬童一心監督がメガホンを取りました。
犬童監督は、時代劇『のぼうの城』をエンターテイメント作品として大ヒットさせた実績があり、今作でもその力量が発揮されています。
犬童監督の代表作は『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』『眉山ーびざんー』『ゼロの焦点』『最高の人生の見つけ方』ほか。
第54回芸術選奨映画部門にて芸術選奨新人賞を受賞しています。
『引っ越し大名』主題歌を歌うのはユニコーン
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主題歌の「でんでん」は、ユニコーンの書下ろし曲で、タイトルは主人公の片桐春之介のあだ名・カタツムリから取られています。
片桐春之介は書庫にこもって本ばかり読んでいるので、カタツムリと呼ばれていました。
ユニコーンらしい、ちょっとのんびりした曲調と映画の内容を踏まえた詞が、主人公・春之介のキャラクターとマッチしています。
星野源はライブビデオがすり切れるまで観たといほど、ユニコーンの大ファンで主演作品の主題歌を歌うのがユニコーンで「かつての自分に教えてあげたい」と喜びのコメントをしていました。
『引っ越し大名』試写会はどん兵衛が協賛
『引っ越し大名!』完成披露試写会
主演の星野源がCM出演している「どん兵衛」が、『引っ越し大名』公開前にプレミアム試写会を行いました。
東京、大阪、福岡で行われた試写会には、「どん兵衛」の商品を買って応募、当選すると参加できるということで、3会場に計1650人が参加。
東京会場には星野源、飯尾和樹、ウド鈴木が登場し、映画の内容になぞらえた質問に答えながら登場するなど、会場は笑いでいっぱい。Twitterでライブ配信もされました。
『引っ越し大名』の登場人物とキャスト
『引っ越し大名』は星野源、高橋一生、高畑充希をはじめ、脇役も個性派、演技派の役者ぞろい、豪華なキャストも話題です。
■主人公の片桐春之介は星野源
(C)2019 映画「引っ越し大名!」製作委員会
城に仕える全ての藩士とその家族全員での、壮大な引っ越し=国替えをテーマにした『引っ越し大名』の主人公・片桐春之介は、国替えの方法、予算配分など一切を取り仕切る“引っ越し奉行”に任命されます。
春之介は人と話すのが苦手で、城の書庫にこもる“引きこもり侍”、「かたつむり」というあだ名で呼ばれるほど。
費用獲得のために、藩士のリストラまでしなければならない“引っ越し奉行” 。
その大役の責任の重さに耐えきれず、最初は全力で逃げようとするなどのダメっぷりな春之介でしたが、覚悟を決め、失敗すれば切腹は確実の藩を上げた一大プロジェクトに挑みます。
「『逃げるは恥だが役に立つ』の津崎の時代劇版のようで、ピッタリでしたね。不当に自己評価が低いところも見ていて面白かったですし、挙動不審なお芝居が本当に上手くて嬉しかった」
原作・脚本を手がけた土橋章宏が星野源についてコメントしている通り、主人公の片桐春之介を演じる星野源は、今作でも「最初はどこか頼りなく、情けないが、物語を通して成長していく」キャラクターを好演しています。
星野源は俳優としてだけでなく、ミュージシャン、エッセイスト、コラムニストとしても活躍するマルチタレント。
代表作は『箱入り息子の恋』「逃げるは恥だが役に立つ」「コウノドリ」NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」「真田丸」ほか
第5回TAMA映画賞、第37回日本アカデミー賞で新人賞、毎日映画コンクールで新人俳優賞を受賞しています。

2014年から一気に知名度が上昇!多くの女子のハートをつかんでやまない星野源の出演作5選をご紹介します。
■鷹村源右衛門役は高橋一生
(C)2019 映画「引っ越し大名!」製作委員会
「鷹村という役は最初から最後まで一切成長しないし、徹底して良い意味でバカな役(笑)」