『魔女の宅急便』のあらすじ
『魔女の宅急便』(C)1989 角野栄子・二馬力・GN
魔女のキキは、13歳になる年のある満月の夜、魔女のしきたりで独り立ちするため、黒猫のジジと一緒に旅に出る。美しい大都会・コリコにたどり着いたキキは、心躍らせるが、初めて訪れる都会でトラブルの連続。そんな中出会ったパン屋のおかみさん・おソノの好意で、自宅に下宿することに。身重のおソノを手伝いながら、魔女としての唯一の能力=空を飛ぶ力を生かした「お届け屋さん」として働き始めたキキ。初仕事からピンチに立たされながらも、森で暮らす画学生・ウルスラや、街で初めて声をかけてくれた少年・トンボのお陰で、少しずつ新しい生活に慣れていく。しかし、当たり前に使えていた“魔女の力”が弱くなってしまい…!?
『魔女の宅急便』が人々に愛される理由とは⁉
鈴木敏夫プロデューサー
鈴木プロデューサーは「なんでうけるんだろう…。これは『魔女の宅急便』に限らず、宮崎駿にしろ、高畑勲にしろ、ジブリの作品が何故いろんな人に観てもらえるかっていうのはアナログ故だと思います。残念ながら人間の歴史って『人間なのに人間じゃなくなる』“非人間化”してきていると思うんです。そういうときに、ジブリの作品の芯にあるものは人間的であるということだと思います。人間ってそういうものが好きですよね。デジタルかアナログかっていったら、アナログが好きに決まっているんですよ」とコメントしています。
『魔女の宅急便』(C)1989 角野栄子・二馬力・GN
本作のテーマ“思春期”について、宮崎監督は最初このテーマに悩んだそう。「2人で吉祥寺の町や井の頭公園を歩いて、3時間ぐらい歩いて、疲れ切って、喫茶店に入ったんですね。席に着いた途端に宮崎駿が『この映画でなにやったらいいの?』と聞いてきたので、苦し紛れに『正面から思春期ってやったことないですよね』と答えたんです。そしたら『それだ!』って。宮崎駿という人は抽象的な概念で思考をしない人だから、すべてが具体化するんですね。(作中で主人公のキキが)パン屋へ行って次の日の朝起きてトイレに行くじゃないですか。あのシーンと、つまらなそうな顔をしながらパン屋でお留守番をする絵。宮崎駿がそういった形で思春期を表したんです」と明かしています。
『魔女の宅急便』(C)1989 角野栄子・二馬力・GN
また、当初予定になかったという“飛行船のクライマックスシーン”!
「やっぱりお客さんは娯楽として映画を観に来るわけだから、サービスは必要ですよね。それで、宮崎駿と話してあのシーンを付け加えることになったんです」と理由を述べ、「でも、メインのスタッフからは呼び出されて袋叩きにあいました。『あのシーン(本来ラストシーンとされていた老婦人からサプライズのプレゼントにケーキをもらうシーン)で終わればいい映画なのに、なんでそんな提案したんだ!?』って。そこで、『なんでもいいから付け足してやればいいシーンになるわけじゃない。宮崎駿がやるんだよ。面白くなるでしょ!』って…これが説得の言葉だったんです」と経緯を明かしてくれました。
『魔女の宅急便』には実は原作があった⁉
『魔女の宅急便』(C)1989 角野栄子・二馬力・GN
「魔女の宅急便」は、もともと角野栄子さんのベストセラー絵本(1985年発売)が原作です。
キキとトンボのその後の行方が気になる方は、是非読んでみてはいかがでしょうか?
ジジファンの方も安心してください!魔女猫のジジも術をみつけて最後までお話に登場しています!
冬もジブリ!『魔女の宅急便』観るしかない!
『魔女の宅急便』(c)1989 角野栄子・Studio Ghibli・N /『ゲド戦記』(c) 2006 Studio Ghibli・NDHDMT/『レッドタートル ある島の物語』(c)2016 Studio Ghibli - Wild Bunch - Why Not Productions - Arte France Cinema - CN4 Productions - Belvision - Nippon Television Network - Dentsu - Hakuhodo DYMP - Walt Disney Japan - Mitsubishi - Toho
今週末放送の金曜ロードSHOW!『魔女の宅急便』は2018年1月5日(金)21時~、『ゲド戦記』は12日(金)21時~日本テレビ系にて放送です。
皆さん、お見逃しなく!