ケイトのフロリダへの旅立ち
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
女優ケイトは、1974年にフロリダでテレビの生放送中に拳銃自殺したキャスター、クリスティーン・チャバックをある映画で演じることになりました。ケイトは役作りのために事件の舞台となったフロリダ州サラソタへ旅立ちます。
クリスティーンになろうとするケイト
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
フロリダに到着したケイトは、フロリダの暑い気候で焼けたクリスティーンのような肌にするため、自身も日焼けをし、髪型も変えます。当時の関係者に取材をしますが、クリスティーンの生放送中の自殺は最早忘れ去られた事件。当時の生放送を記録したビデオを探しますが、見つけることはできません。
拳銃の購入とリハーサル
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
ケイトは役作りを続け、ニュースを読む練習や自殺を演じるために拳銃を購入し、実際に銃を撃つための練習まで行います。
クリスティーンの自殺の謎を追うケイト
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
外見はクリスティーンになりきったケイト。クリスティーンがうつ状態にあり、精神的に落ち込んでいたことを知り、それが自殺の原因であったのではと感じます。ケイトは精神科を訪れ、彼女の内面を知ろうとします。そして、彼女が同僚とトラブルを起こしていた時のリハーサルを行います。何よりも自殺のシーンを見たいケイトはビデオを探し回りますが…。
ケイトはクリスティーンの自殺をどう演じたのか?
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
入念に役作りを行い、外見だけでなく内面もクリスティーンになろうと役作りに励んできたケイト。いよいよ自殺シーンの撮影が行われます。クリスティーンの自殺を演じなければならないケイト。ケイトは最後、どのようにクリスティーンの自殺を演じたのでしょうか?
うつ状態であったクリスティーン
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
1974年7月、生放送中に自殺したクリスティーンは精神的に落ち込んでいました。特に29歳になっても独身で彼氏がいないことがコンプレックスになっており、母親には自殺願望があると語っていたといいます。作品中では、ケイトがクリスティーンの内面を知ろうと努力する姿が描かれています。
クリスティーンを演じるケイト・リン・シール
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
今回クリスティーンを演じたケイトは2007年より女優活動を開始。過去に、『サプライズ』、『The Color Wheel』、『サクラメント 死の楽園』などに出演しています。今回、役作りの過程を追ったこのドキュメンタリー映画は高い評価を受けました。特に自殺のシーンでは素晴らしい演技をしています。今後の活躍が期待されます。
まとめ
『ケイト・プレイズ・クリスティーン』
2016年のサンダンス国際映画祭でドキュメンタリー部門脚本賞を受賞したほか、海外映画祭で話題を呼んだ異色ドキュメンタリー『ケイト・プレイズ・クリスティーン』。人生や幸せ、そして、役作りに取り組む素晴らしい女優の姿を学べる映画となっています。