スケート界史上最大のスキャンダルを映画化!
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(C) 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
94年のレリハンメルオリンピックにて、その出場権を得るために元夫達に、ライバル選手を襲撃させたとして、疑惑の目を向けられるアメリカ人スケート選手トーニャ・ハーディング。
その事件は「ナンシー・ケリガン襲撃事件」としてマスコミに取り上げられ、その内容が内容なだけに報道はどんどんエスカレートしていきました。
マーゴット・ロビー-(C)Getty Images
しかし、事件は表面的に捉えられるばかりで、その真相を知る人はどこまでいるのか疑問が残るまま、どんどん事は収束していきました。
今作ではそんなトーニャの生い立ちから大きな影響を与えた彼女の母親について、他にも彼女にのみ起きた事件などを追及していきます。
今作はトーニャの生い立ちをも掘り下げる!
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(C) 2017 AI Film Entertainment LLC.
トーニャは貧しい家庭で、幼い頃から暴力・罵倒の中で育てられました。
そんな中で天性の才能と努力もあって、彼女は92年、94年と2度のオリンピックの代表選手となります。
マーゴット・ロビー-(C)Getty Images
しかし、彼女の夫であった、ジェフ・ギルーリーの友人が、トーニャのライバルであるアンシー・ケリガンを襲撃してしまいます。
このことがきっかけで、トーニャがこれまで築いて生きたスケート人生は一変して転落の一途をたどっていきます。
実在の人物トーニャ・ハーディングとは
マーゴット・ロビー-(C)Getty Images
1992年アルベールビルオリンピック、1994年リレハンメルオリンピック女子シングルアメリカ代表として出場し、1991年のフィギュアスケート選手権では2位を獲得します。
さらに、その年、女子選手として史上2人目のトリプルアクセルを成功させ、大きな注目を浴びます。
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(C) 2017 AI Film Entertainment LLC.
しかし本作でもメインで取り上げられる「ナンシー・ケリガン襲撃事件」に関与したとされます。
最初はスケート界追放に対し、法的処置をほのめかしますが、事件から2ヶ月ほど経って、罪を認め、懲役刑こそ免れたものの、1994年全米選手権での優勝と、1999年までの公式大会出場権やコーチになるための権利を剥奪されます。
その後もマスコミをざわつかせるような事件を起こすも、時の人となってしまい、現在はなんとボクサーとして活動中です。
アリソン・ジャネイ第90回アカデミー賞を受賞!
トーニャ母/アリソン・ジャネイ/『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(C) 2017 AI Film
今作で、トーニャの母親にして、娘の才能を利用する“毒母”をパワフルに熱演したアリソン・ジャネイが第90回アカデミー賞助演助優勝を受賞しました!
現在では所在どころか生死も分からないというラヴィオを見事に演じきりました。
アリソン・ジャネイ-(C)Getty Images
アリソンは今作で初ノミネートを果たし、なんと初受賞まで上りつめました。
コメントでは、素晴らしい脚本と、マーゴット・ロビーを初めとするキャストやスタッフに感謝を述べ、これまでのキャリアも、こうした人々のおかげで積み重ねることができたと述べました。
トーニャ転落のきっかけとなる「ナンシー・ケリガン襲撃事件」とは
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(C) 2017 AI Film Entertainment LLC.
94年1月6日。リレハンメルオリンピック選手会の会場で、練習を終えたナンシー・ケリガンが何者かに襲われます。
これによりナンシーは全米選手権を欠場。トーニャはこの大会で優勝します。
マーゴット・ロビー-(C)Getty Images
しかし事件から2週間後、トーニャの元夫らが逮捕され、トーニャ自身にも疑惑の目が向けられます。
トーニャは法的措置をほのめかしながら、リレハンメルオリンピックに出場をします。
しかし結果は振るわず8位に終わり、怪我から復帰したナンシーは銀メダルを獲得する結末に終わりました。
他にもあった!お騒がせ選手トーニャ「靴ひも事件」
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(C) 2017 AI Film Entertainment LLC.
94年のリレハンメル五輪で、トーニャはショートプログラムでミスを連発し出遅れます。
フリーでは自分の出番になってもリンクに姿を現さず、失格扱い寸前にまでなります。
やっと姿を見せ、演技を始めたかと思うとすぐに中断をしてしまいます。
マーゴット・ロビー-(C)Getty Images
トーニャはジャッジにスケート靴の紐が切れたことで演技を中断したとアピール。
結局再度演技することを認められるも8位に終わる結果に。
そして襲撃されたナンシーは、この五輪で総合銀メダルを獲得しました。