『ジオストーム』って?
『ジオストーム』(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
ジオストーム直訳で地球嵐。地球全体に被害を及ぼす超大規模災害を表す言葉。SFの創作物なんかではたまに使われているような気がしますね。この言葉を題名に一体どのような内容になるのでしょうか。
■『ジオストーム』の世界
映画は近未来を舞台にした作品で、その世界では2019年世界規模の大災害により人類は未曽有の被害を被りました。この災難から学んだ人類は世界18か国の有志によって共同運営される”ダッチボーイ”と呼ばれるシステムを開発。このシステムは国際気象宇宙ステーション(ICSS)を中心に気象をコントロールする衛星を地球の衛星軌道上に張り巡らせるという壮大なものでした。このシステムにより人類は自然災害の心配のない生活を送ることができるようになっています。
■『ジオストーム』のあらすじ
『ジオストーム』(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
平穏な暮らしを手に入れたかに見えた人類ですが、2022年アフガニスタンの小さな村が突然凍り付くという事件が起こり事態は一変します。ICSSを管理するアメリカが調査した結果、原因はダッチボーイの故障であることが判明。事態を隠蔽しようとかつてのICSSの管理責任者であったジェイク(ジェラルド・バトラー)を宇宙へと送り修理を命じます。暴走を続けるダッチ―ボーイをジェイクは止めることができるのか―――。
『ジオストーム』の見所ポイント
■圧倒的なスケール
世界観、ストーリーからもこの映画のスケールの大きさが伝わってきますが、映像のスケールの大きさはまさしく圧巻です。宇宙から地上の気候を自在に操るダッチボーイが、大津波に大寒波。複数の巨大竜巻とバリエーションに富んだ異常気象を全世界にわたって起こす様子はすさまじいものがあります。
■実は政治劇?
巨大災害から逃れるだけのストーリーでは無い所がジオストームのもう一つのポイント。情報によるとこの一連の騒動には黒幕がいるらしいのです。またある筋からは大統領の暗殺計画がどうのという話もちらほら。まさか暗殺の為に世界中に混乱を起こしているわけではないでしょうが、一体どんな展開になるのか読めないですね。楽しみです。
『ジオストーム』のキャストは
いわゆるビデオスルーのB級映画のイメージが強いディザスタームービーですが、このジオストームでは超A級の役者人が勢ぞろい、主要なメンバーだけでもご紹介します。
(画像はイメージです。)
■主演はジェラルド・バトラー
ジェラルド・バトラー-(C) Getty Images
正義感の強い主人公ジェイク・ローソンを演じるのはジェラルド・バトラー。
日本では『オペラ座の怪人』(2004年、ジョエル・シュマッカー監督)でのファントム役で一躍知られるようになった俳優さんですね。最近では『エンド・オブ・ホワイトハウス』や『300〈スリーハンドレッド〉』などでも活躍中です。イケメン肉体派に見えて実はイギリスの有名大学の法科を首席で卒業した後に名門法律事務所に勤務していたという経歴の持ち主。無敵です。
『エンド・オブ・ホワイトハウス』 -(C) 2013 Olympus Productions,Inc
アメリカを守るのはお手の物?
■頼れる相棒はジム・スタージェス
『ラスベガスをぶっつぶせ』 ジム・スタージェス photo : Yoshio Kumagai
ジェイクの弟で現在のICSSの責任者であるマックス・ローソン役を演じるのはジム・スタージェス。
ビートルズの楽曲をふんだんに使用した映画『アクロス・ザ・ユニバース』(2007年、ジュリー・テイモア監督)で本格的に俳優デビュー。翌年2008年公開の『ラスベガスをぶっつぶせ』は日本でも注目されました。『ウェイバック -脱出6500km-』など少し地味だけどいい映画に出ている印象。いやホント最近よく見かけます。
© 2010Siberian Productions,LLC
画像の『ウェイバック -脱出6500km-』ではエド・ハリスとも共演していました。
■ヒロインはゴージャス女優アビー・コーニッシュ
ヒロインのサラ・ウィルソン役にはアビー・コーニッシュ。
見た目はゴージャスですが映画俳優としてはやや地味目、いや失礼。
というのは彼女、オーストラリアの女優さんでハリウッドで活動されているわけではないんですよね。それでも『キャンディ』(2006年、ニール・アームフィルド監督)では凄い演技でしたし、『セブン・サイコパス』(2012年、マーティン・マクドナー監督)など面白い映画に出演されている実力派さんです。