見逃し厳禁!2017年の映画『ザ・コンサルタント』続編にも期待⁉

見逃し厳禁!2017年の映画『ザ・コンサルタント』続編にも期待⁉

昨年1月に日本公開されたベンアフレックの主演映画『ザ・コンサルタント』が好評です。撮影開始は未定ながらも続編の制作も決定とのこと。制作会社はにわかに忙しくなったベン・アフレックのスケジュールを何とか押さえたい模様。今回はなかなかヒロイモノだったこの『ザ・コンサルタント』をご紹介します。


『ザ・コンサルタント』ってどんな映画?

『ザ・コンサルタント』劇場版ポスタービジュアル (C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

日本でもテレビCMもされていましたし、何となくは覚えがある方が多数ではないかと思いますが、鑑賞された方からはかなり評判がいいですね。私もけっこう好きな映画でした。続編も制作予定。未見の方はぜひご観賞ください。ところで上の画像ポスターには腕利きの殺し屋とありますが、けして殺し屋というわけではないような...。

二つの顔を持つ男

『スパイダーマン:ホームカミング』 (c) 2017 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: (c) & TM 2017 MARVEL.

『ザ・コンサルタント』はオーソドックスな映画です。いわゆる二つの顔を持つ男。というスタイルのお話で日本でも例えば「遠山の金さん」(遊び人が奉行)や「パーマン」(子供がヒーロー)、映画であれば『座頭市』(盲目の按摩師が剣の達人)と古今にかかわらず使われてきた物語の一類型。それこそ『スパイダーマン』や『スーパーマン』もその様式ですね。この映画の場合ではただの優秀な会計士と見せかけて実は凄腕の暗殺者。といったところです。この作品では古今問わず愛されてきたスタイルをまさしく現代版にスケールアップした作品といえるでしょう。

あらすじはこんなの

『ザ・コンサルタント』 (C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

裏社会の会計を扱うクリスチャン・ウルフは田舎町の平凡な会計士を隠れ蓑にして痕跡を残さずに活動していました。ある日そんな彼のもとへ噂を聞きつけた大企業から会計監査の依頼が舞い込みます。ウルフは非凡な能力で瞬く間に帳簿の不正を発見しますが、なぜか依頼者は調査の打ち切りを宣言します。実は大企業には裏の顔があり...大企業の不正を取り巻く陰謀に加えて、裏の会計士の存在を調査する財務省のエージェントも時を同じくしてウルフの調査に乗り出し、事態は混とんに陥ります。それぞれの利害が絡み合う物語も必見です。

世間の評価や興行収入は?

『ザ・コンサルタント』 (C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS
RESERVED

アメリカの老舗映画サイト、IMDBではこちらの映画について20万を超える評価が寄せられており、平均点は7.4点(10点満点)と非常に高い成績です。もう一つの老舗サイト、ロッテン・トマトでも一般客の77%が好意的との評価がなされており高い水準で人気があることが伺えます。日本の各種レビューサイトでも3.7から4点(5点満点)くらいで評価が落ち着いていますので誰が観ても楽しめる映画といえそうですね。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』 (C)2016 MARVEL

興行収入では制作費4400万ドルに対し、興行収入が1億7千万ドルと、まず大ヒットの部類に入る成績でした。2016年度(アメリカ興業基準)の映画としては50位前後の興行成績。派手な映画やファミリー映画、話題作、人気シリーズのどれにもあてはまらない映画ですから大健闘といえます。因みに2016年度の興業収入1位は画像の作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の11億5300万ドル。

『ザ・コンサルタント』の見所は?

『ザ・コンサルタント』 (C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

なかなか好評を得た映画であるという事がおわかりいただけたのではないかと思いますが、それでは一体何が受けたのか、その理由についていくつかご紹介したいと思います。

そもそも主人公の環境が凄い

『ザ・コンサルタント』 (C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS
RESERVED

主人公のクリスチャン・ウルフは高機能の自閉症の持ち主。興味のある事にはとことん力を発揮しますが対人関係が苦手で人の心を把握することができない人物です。かといって悪人でも冷酷でもなくとにかくとてもマイペースな人間。この人物設定がなかなか面白い味を出しています。またそんな息子を不憫に思った軍人である父親が愛情をもって徹底的に厳しくしたことで凄まじい能力をもっています。けして殺すことを稼業にしているわけではなく彼のルールに違反するものに独自に制裁を与えるという新しいヒーローともいえます。

ベン・アフレックのアクションが凄い!

『ジャスティス・リーグ』(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

ひとえにアクション映画と言ってもパターンは様々。90年代のシュワルツェネッガーの映画のようなど派手な演出の映画もあれば、ジェイソン・ステイサムのように格闘術を主体としたものなどなど。タイプはそれぞれですがこの作品のアクションは、筆者の感想ではフランス映画の『レオン』に近いイメージ。劇中ではシラットという武術を使うのですが、敵を打ち倒すために無駄がない動きが洗練されており一流の暗殺者らしい動きには迫力十分。バットマン役を機に肉体改造を果たしたアフレックの肉体にもご注目!

監督はギャビン・オコナ―

© 2015 SP JGAG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

監督はギャビン・オコナ―。画像は2016年公開の映画『ジェーン』より、この監督の代表作は2010年の映画『ウォーリアー』。隠れた名作だと思います。

『ザ・コンサルタント』の見所キャストは?

アナ・ケンドリック

アナ・ケンドリック-(C) Getty Images

ウルフに調査を依頼する企業の会計担当者デイナ・カミングス役。彼女が会社の不正を発見したことから物語は動き出します。人づきあいが苦手なウルフとの会話が軽妙で彼女の可愛らしさが十分に堪能できます。

『マイレージ、マイライフ』 - (C) 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved

出世作『マイレージ・マイライフ』では優秀な若手ビジネスマン役で称賛を受けました。同作で複数の助演女優賞を獲得しましたが、アカデミー賞など主要な賞では惜しくもノミネートどまり。そろそろ獲得の兆しが見えるかも?

『バッド・バディ!私と彼の暗殺デート』 (C)2016 Right Productions, LLC

昨年はこちらの『バッド・バディ』にも出演。凄腕の殺し屋で男運がない、といういつもと違う雰囲気ですが、アナの可愛さは健在。

J・K・シモンズ

J・K・シモンズ ‐(C)Getty Images

『セッション』での名演が大絶賛。老年期を迎えてからのいきなりのヒット。昔から『スパイダーマン』やコーエン兄弟の映画などにちょこちょこ出演はしていたものの、予想外の売れっ子俳優になりました。恐るべしアメリカン・ドリーム。チャンスは本当に誰の前にも転がっているようです。この作品では主人公を追う財務省の役人役。しかし一筋縄ではいかない裏の顔を隠しています。『セッション』とはある意味真逆の役ですが、やはり上手いです。

『セッション』-(C) 2013 WHIPLASH, LLC All Rights Reserved

ここ数年、何かといえばこの映画『セッション』。教師役でしたがこの作品で羽ばたくことになりました。

『パトリオット・デイ』TM & (R) CBS Films, CBS and Eye Design and all related logos are marks of CBS Broadcasting Inc. Patriot’s Day (C) 2016 CBS Films Inc. and Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved. Artwork & Supplementary Materials (C) 2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

昨年は実話に基づいた社会派映画『パトリオット・デイ』にも出演。この画像のシーンは本気でハラハラします。この映画も傑作でした。登場シーンはけして多くはないですが出ているシーンは全て名シーンです。

次回作への期待は

『ジェイソン・ボーン』 (c) 2016 Universal Studios. All Rights Reserved.

ウルフ・財務省・そして大企業とそれに雇われる凄腕傭兵集団。それぞれが絡み合い、しかもそれぞれが裏の顔を持っているという圧倒的な脚本ですが、このクオリティが次回作にも引き継がれると良いですね。映画の後半にはさらなる真実が怒涛の如くでてくる展開で新たな人間模様が浮き上がるのですがこれがまた面白いんです。ベン・アフレックの盟友マット・デイモンのボーンシリーズのように人気シリーズになれば嬉しいのですが...。ともかく主人公を筆頭に掘り下げる価値のある魅力的なキャラクターが多いので次回作が楽しみです。

映画人ベン・アフレックについて考える

『アルゴ』 -(C) 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

筆者にとっては、ベン・アフレックは特別な存在です。というのも、私が映画にはまった高校生や大学生のころ少し上の世代ながらもバリバリ業界で活躍されていたため。あこがれの世界で大活躍をする人物として記憶している同世代(80年代生まれ)の映画ファンは多いのではないでしょうか。というわけでこの映画の主役でもある映画人ベン・アフレックについて紹介していきます。

ベン・アフレックの出世作『グッド・ウィル・ハンティング』

マット・デイモン『ジェイソン・ボーン』
『グッド・ウィル・ハンティング』の主役であり、脚本をベン・アフレックとともに書き上げた。
アフレックとは盟友ともいうべき関係。

10代で活躍する俳優が多い中、特別な存在ともいえる彼。
彼の凄さはその出世作『グッド・ウィル・ハンティング』(1997年)の脚本を先にも触れた幼馴染のマット・デイモンと共同で手掛けている点。なおかつその脚本がアカデミー賞・ゴールデングローブ賞を受賞。その後、二人は20代の若さでプロデューサーとしても精力的に活動を始めます。俳優だけでなく業界人として活躍を開始した若き俊英。それが私のアフレック像なのです。

アフレックいきなりの失墜

『アルマゲドン』-(C)APOLLO

20代の中盤から絶頂期を迎えたベン・アフレックですが、2000年代前半は不遇。
『アルマゲドン』『パール・ハーバー』とヒット作に続けざまに出演するもこれが裏目に。両作品は業界からは著しく不評で映画人としての評価は逆に下がってしまいました。冷静に考えれば彼のせいではないのですが、多くのファンががっかりしました。振り返って考えれば可哀そうです。

ベン・アフレックの帰還

『ザ・タウン』 撮影風景 ‐(C)WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES

その後、多くの映画に出演するもヒット作に恵まれず、”顔は売れているが終わった俳優”という不名誉なレッテルがアフレックについてしまいます。もともと映画業界に新星のごとく現れた存在だったことが足かせになってしまった印象です。いい仕事がまわって来ず彼にとってつらい時代となりました。

しかし監督として転機が来ます。
2007年に『ゴーン・ベイビー・ゴーン』を初監督(制作と脚本も兼務)。これが好評を得て2010年には監督二作目『ザ・タウン』を公開。主演も務めこちらの作品を成功させ、かつての期待の星が本物の実力者であったことを証明しました。

ベン・アフレックの今

『夜に生きる』本ポスター (C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved.

そんなわけで、まさしく力業で映画界の第一線に返り咲いたアフレック。2012年にはご存知『アルゴ』でアカデミー賞作品賞とゴールデングローブ賞監督賞を受賞。昨年は『ジャスティス・リーグ』でバットマンことブルース・ウェイン役をやりながらも骨太のマフィア映画『夜に生きる』を製作・監督・主演と自由自在に映画界で暴れまわっておられます。

レオナルド・ディカプリオ-(C) Getty Images

因みに『夜に生きる』の制作は画像のディカプリオ。俳優でありながらプロデューサーもこなします。アフレックとはギャング映画好きで意気投合?

実際の事件を題材にした『アルゴ』。この作品を監督したことでかつてのイメージは拭い去られました。

ベン・アフレック 未来へ

ベン・アフレック-(C)Getty Images

力のある者には必ずチャンスが訪れる。なんてたって力づくでチャンスを生むからね。
とばかりに見事な復活を遂げたベン・アフレック。かれはスター俳優というよりはスター映画人なんだと思います。俳優だけでなくマルチな才能をみせるアフレックの活躍は今後も続くでしょう。

『ザ・コンサルタント2』

『ザ・コンサルタント』 (C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

この『ザ・コンサルタント』の続編について不安な点を最後に。
それはベン・アフレックが忙しすぎること。本当に忙しい。制作会社はかなり熱意をもって口説いているようですがスケジュールが取れるのかが最大の難関となるでしょう。要はアフレック様の気分次第です。続編が作られる可能性は100%ではないかもしれない⁉
それだけにいざ制作がきちんと開始されるとなればそれは脚本についてアカデミー賞脚本家でもあるアフレックのお眼鏡にかなったということでもあります。今後の情報に期待ですね。

まとめ

『ザ・コンサルタント』の映画紹介をしながら、ほとんどアフレック様の説明をしているような気がしないでもないですが、要は今、アフレック観ないで誰を観るのか。
一度終わったと感じてしまったファンとして後ろめたくも誇らしいそんなアフレック。才能のある人間がノリにノっている。そんな姿をぜひお楽しみください!

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