『風の色』はどんな映画?
『風の色』(C)「風の色」製作委員会
「もし並行世界があって、そこに自分とまったく同じ人間が存在していたら……」
『猟奇的な彼女』や『ラブストーリー』といった恋愛映画の傑作を生み出してきた韓国人映画監督のクァク・ジェヨンが送る、日韓スタッフの総力を結集した映画『風の色』が1月26日(金)に公開されます。
厳寒の地・北海道は知床と、桜があざやかな東京を舞台に描かれる、マジカルミステリアスラブストーリーとなっている本作。
いま注目の俳優・古川雄輝と、約1万人の中から選ばれた藤井武美が主演を務めることでも話題です。両主演とも一人二役という珍しい映画となっています。
『風の色』あらすじ
『風の色』(C)「風の色」製作委員会
100日前、目の前から恋人が忽然と姿を消してしまった……。恋人・ゆり(藤井武美)を失った悲しみから立ち直り、マジシャンになることを決心した青年の名は涼(古川雄輝)。
「私を探さないで、私もあなたを探さないから。でも、私たちはもう一度会えるの」という生前のゆりの言葉に誘われるようにして、涼は北海道へ旅立つ。彼は冬の北海道で、ゆりとそっくりの女性・亜矢に出会う。亜矢自身も2年前に事故で恋人が行方不明になっていた。驚くべきことに、亜矢の恋人であり天才マジシャン・隆もまた涼に瓜二つだった―――。
みどころ
■①古川雄輝と藤井武美、両主演のダブル一人二役
『風の色』(C)「風の色」製作委員会
主演のふたりは、共に一人二役という難しい演技を巧みにこなしています。クァク監督は10年前から『風の色』の構想を温めていたそうで、この長い期間は「主演のお二人にお会いするために待っていたんです」と語り、古川雄輝・藤井武美のふたりを絶賛。
『潔く柔く』や『永遠の0』、『脳内ポイズンベリー』といった近年の話題作に出演している古川と、なんと1万人の応募者の中からオーディションで選ばれた藤井の見事な演技に泣けること間違いなしです!
■②『風の色』北海道のロケーション
『風の色』(C)「風の色」製作委員会
監督のクァク・ジェヨンは「ゆうばり映画祭」で初めて北海道に訪れたとき、日本の北の大地に惚れこんでしまったと語っています。
その北海道愛はスクリーンにもほとばしっています。白銀の大地をゆく電車のたたずまい、流氷のなかを航行するフェリーの壮大なスケール。極寒の海辺に建てられた巨大でまばゆいマジックステージ……。映画館の大きなスクリーンで見るにうってつけな、北海道の景色がフィルムに刻まれています。
■③古川雄輝自ら演じるマジックシーン
『風の色』(C)「風の色」製作委員会
本作のマジックシーンはスタントを使うことなく、古川雄輝が自ら演じています。冷たい氷水のなかに入り、脱出マジックを行った古川は俳優人生でもっとも過酷な仕事だったと語っています。俳優の覚悟が緊迫したマジックシーンを見応えあるものにしています。クリストファー・ノーラン『プレステージ』を彷彿とさせます。
■④竹中直人をはじめとする豪華な脇役
『風の色』(C)「風の色」製作委員会
個性派俳優の竹中直人と袴田吉彦が若々しい両主演を支えます。バー「フーディーニ」のマスターを務める竹中はさすがの存在感。医師・渡辺清文を演じる袴田は説得力のある演技を披露しています。また、マジシャン・橘田を小市慢太郎が務め、映画に安定感をもたらしています。
■⑤クァク・ジェヨン監督が紡ぐ奇想天外で魅力的なストーリー
ドッペルゲンガーのようなミステリアスな設定をラブストーリーに落としこむという意外性満点の脚本は、クァク監督が10年間温めていただけあって、最後まで飽きることがありません。一見ありえないような設定なのに、とてもリアルで感情移入してしまうこと間違いなしです!
キャスト情報
■①古川雄輝
2013年、主演となった『イタズラなKiss 〜Love in TOKYO』が中国で大ヒットし、中国のSNS・微博(weibo)で158万人超のフォロワーを獲得するに至った国際的に活躍する若手俳優。Netflix製作で注目を浴びるドラマ「僕だけがいない街」にも主演しており、さらなる活躍が期待されます。
■②藤井武美
1万人を超えるオーディションで抜擢された藤井武美。『桐島、部活やめるってよ』や『悪の教典』といった傑作で確実に印象に残る演技をしています。今年24歳を迎える彼女の飛躍の一年はこの『風の色』から始めること間違いなしです。