伏兵『スリー・ビルボード』はこんな映画!アカデミー賞有力候補!?伏兵『スリー・ビルボード』はこんな映画

伏兵『スリー・ビルボード』はこんな映画!アカデミー賞有力候補!?伏兵『スリー・ビルボード』はこんな映画

今年もアカデミー賞の時期が近付いてまいりました。映画ファンにとってはなんだかんだで気になりますね。今回はスピルバーグやキャスリン・ビグロー監督の作品が有力視されていましたが、意外な伏兵が賞レースの有力視されています。気になある存在『スリー・ビルボード』について紹介します!


『スリービルボード』はどんな映画?

『スリー・ビルボード』 (C)2017 Twentieth Century Fox 

比較的地味な映画ですが公開から人気急上昇。見逃せない映画になりそうです。

ゴールデングローブ賞で4部門受賞

『スリー・ビルボード』キャストら-(C)Getty Images

さてさる1月7日、ハリウッドにて”パーティー・オブ・ザ・イヤー”ことゴールデン・グローブ賞の授与式が開催されました。本年度は女優たちが黒い服でセクハラ被害を訴えたことが話題となりましたが、その陰でこちらの『スリー・ビルボード』が作品・主演女優・助演男優・脚本の各賞の主要4部門を制覇しました。

あらすじはこんな感じ

『スリー・ビルボード』 (C)2017 Twentieth Century Fox

ミズーリ州の田舎町である少女が暴行されて殺されます。警察が捜査に乗り出しますが解決の糸口がつかめないでいると、被害者の母親であるこの映画の主人公ミルドレッド・ヘイズは町の交差点に警察の怠慢をなじるような広告を出して攻め立てます。町の人々から信頼をされている警察へのあまりの態度に町民たちは怒り、母親を責めるようになり事態はエスカレートしていきます。そんな折、警察への信頼の象徴でもあった保安官が倒れてしまい…。
悲劇と喜劇。人間のどうしようもなさを描いた作品のようです。うーんコーエン兄弟の映画みたいな感じでしょうか。

海外の評価も最高

一般的な評価も非常に高く海外の映画批評サイトIMDBではこの映画に関して43000件の評価が寄せられており平均スコアは8.3点と年間一位、レジェンド映画クラス(現時点で歴代映画で70位、同順位は『時計仕掛けのオレンジ』や『めまい』など36作品)の高評価となっております。また2018年1月15日現在、世界各国の映画賞で149部門にノミネートされて64部門で受賞しています。

『スリービルボード』のキャストと監督は?

主演はコーエン・の妻フランシス・マクド―マンド

フランシス・マクドーマンド -(C)Getty Images

主演を務めるのはフランシス・マクド―マンド。ジョエル・コーエンの妻でありアカデミー賞・トニー賞・エミー賞を受賞したハリウッド屈指の名女優。日本で例えると大竹しのぶさんのような感じでしょうか。当然のごとく今回のゴールデングローブ賞でも主演女優賞を受賞しています。

トレーラーをみる限りではかなりタフな女性。かなりはまり役ですかね。娘を殺害された悲劇の母親という雰囲気ともまた違いますね。

『プロミスト・ランド』ブルーレイ

最近では2012年のガス・ヴァン・サントの名作『プロミスト・ランド』で主演のマット・デイモンの同僚役で好演されていたのが印象的。代表作は『ファーゴ』(1996年)の女性保安官役や『スタンド・アップ』(2005年)の主人公の親友役。旦那のコーエン兄弟作品に多く出演していますが、特に大役を狙うのではなく低予算の映画でも気にせず出ているというイメージ。

実力派オモシロおじさんウディ・ハレルソンはイメチェン?

ウディ・ハレルソン-(C)Getty Images

ハリウッドの顔芸俳優!『スリー・ビルボード』では高潔な保安官を演じました。物語の重要人物ですです。パパラッチに腹をたてて殴り、パパラッチをゾンビと間違えたと弁明した彼。今回のような冷静沈着で高潔な役は珍しいかも?

『スウィート17モンスター』 (C) 2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.

代表作は『ナチュラル・ボーン・キラーズ』というのが妥当なのでしょうが、最近ではどう考えても『ゾンビ・ランド』のタラハシー。狂った危険な男から狂った陽気な男まで幅広く演じ分け映画にひと花を添える存在です。

サム・ロックウェルもチャンス十分

サム・ロックウェル-(C)Getty Images

実力派として目されながらアカデミー賞とは縁がなかったサム・ロックウェルも今回はオスカー俳優に仲間入りしそうな様子。ゴールデングローブ賞の助演男優賞も今回初受賞しました。今回は差別主義者で仕事に不熱心な保安官補の役で出演。海外の評判では主演と並んで高く評価されておりオスカーも有力視されています。

彼の代表作はほぼ全編一人芝居の映画『月に囚われた男』(2009年)。この映画は00年代でかなり人気を博しました。『銀河ヒッチハイク・ガイド』のザフォド(ゼイフォード)・ビーブルブロックス役も最高でした。最近はいわゆるB級映画への出演が多い印象。キャリア形成には興味がないのかも。

マーティン・マクドナー監督も曲者です

マーティン・マクドナー-(C)Getty Images

長編映画は『ヒットマンズ・レクイエム』『セブン・サイコパス』に続いて三本目。舞台を中心にして活動しているが、映画作りの方が好きとのこと。経歴は脚本家よりで多くの戯曲を作っているほか、『ヒットマンズ・レクイエム』では脚本も担当しアカデミー賞に脚本でノミネートされました。なんと彼、北野映画の大ファンであることを公言しています!

前作の『セブン・サイコパス』では敬愛する北野映画から『その男、凶する暴につき』を鑑賞しているシーンを取り入れたほか、今作でも出演しているウディ・ハレルソンとサム・ロックウェルも出演しています。かなり面白い映画なので未見の方はこちらも公開前にどうぞ。

どうなるアカデミー賞!?実力派映画がそろい踏み

『ムーンライト』ポスター 

ゴールデングローブ賞の受賞で『スリー・ビルボード』が一歩リードしたオスカー戦線。しかし昨年は『ムーンライト』が大方の予想を覆して受賞しただけにまだまだ目が離せません。今年の有力候補は多く、群雄割拠の様相です。そんなアカデミー賞候補作品をご紹介。

天才が描く絶望の戦場『ダンケルク』

『ダンケルク』(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

誰しもが認める天才クリストファー・ノーランによる初の戦争映画。クオリティは抜群。監督のキャリアとしてもそろそろ受賞してもおかしくない所、イギリスの話であるところが少し苦しいかもしれない。

奇才爆発『シェイプ・オブ・ウォーター』は一味違う!

『シェイプ・オブ・ウォーター』(C) 2017 Twentieth Century Fox

奇才ギレルモ・デル・トロによる奇妙な映画。しかし評価は非常に高い。化け物と盲目の女性の交流を描いた作品でオスカーは難しい気もするが、監督の実力は折り紙付きなだけにワンチャンスはあるかも。

伏兵ながら人気と評価は一番!?『レディ・バード』

『レディ・バード』(C)Universal Pictures

映画批評サイトRotten Tomatoesで批評家の支持率100%という奇跡を達成した作品。日本公開は6月とまだまだ先ではあるが、女性の独立を描いた作品ということで情勢的には追い風も十分。『スリー・ビルボード』の最大の敵かも?

実績は世界最高『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.

スピルバーグとトム・ハンクスのここ30年以上は映画界のトップランナーによる社会派映画。権力VS自由を描いている点ではアメリカの今に焦点を合わせた映画。人脈も必要なオスカー戦線ではやはり手ごわそう。

賞レースの常連制作会社が送る『デトロイト』も強豪

『デトロイト』 (C)2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

オスカー監督キャスリン・ビグローの新作『デトロイト』も見逃せない。重厚な映像で黒人差別におけるアメリカの暗い歴史を描いた作品。制作会社は知る人ぞ知るアンナプルナ・ピクチャーズ。賞レースの常連集団だけに忘れてはならない存在。

昨年はちょっと混乱も?

【第89回アカデミー賞】大逆転!ハプニングありで「作品賞」は『ムーンライト』に

昨年は封筒の渡し間違いから『ラ・ラ・ランド』の名前が一度読み上げられるも、受賞『ムーンライト』という混乱も起こりました。作品としても有力視されていただけにびっくりしましたね。今年も波乱があるかもしれません。

公開日は2/1!

『スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ』(原題)(C)2017 Twentieth Century Fox

いかがでしたか?『スリー・ビルボード』、面白いこと間違いなし!
楽しみな公開日は2月1日から全国ロードショーです。お見逃し無いように!

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