2018年最もセンセーショナルな作品が登場
『娼年』-(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
2016年に舞台化され、俳優陣が観客の目の前で一糸まとわず表現した『娼年』が、満を持して映画化されます。
そのセンセーショナルな舞台は全公演即ソールドアウトするなど伝説にもなっているほどです。
松坂桃李/『不能犯』完成披露試写会
今回はそんな舞台、そして石田衣良の恋愛小説を経て、娼夫である主人公リョウと、様々な女性達のセックスを美しく描きながらも、女性が抱く欲望や、心に負った傷を優しく肯定する作品となっています。
あらすじ
『娼年』(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
大学生活も退屈し、バイト以外は無気力な毎日を送っているリョウ。
あるとき、ホストの同級生・シンヤがリョウのバイト先のバーに、御堂静香というホストクラブの常連を連れてきます。
吉高由里子&松坂桃李/『ユリゴコロ』初日舞台挨拶
彼女は実は、秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナーで、恋愛や女性に興味がないというリョウに「情熱の試験」を受けさせます。
試験を通ったリョウは静香の店で働くこととなり、「娼夫」という仕事を通して、女性たちひとりひとりが秘めている欲望の奥深さに気づき、そこにやりがいを見つけていきます・・・。
原作は2001年に直木賞候補にもなった石田衣良の原作
石田衣良/連続ドラマW「北斗 -ある殺人者の回心-」完成披露試写会
『娼年』は、石田さんの中では初の恋愛小説という位置づけとなっており、2001年の直木賞候補にもなりました。
もともと女性の書き方に定評があり、今作も高い評価を得ています。
松坂桃李『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』/PHOTO:Ryo Uchida
ちなみに過去作にはあの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの原作者でもあり、当時小説家になることを決意してから、応募したことのないミステリーに応募して受賞したのが「池袋ウエストゲートパーク」なんだとか。
舞台でありながら過激なシーン有り!
舞台「娼年」メインビジュアル
今作は「娼夫」をテーマにしていることもあり、濡れ場あり、赤裸々なシーン盛りだくさんとのことで、かなり話題を集めています。
舞台「娼年」キャスト13名
松坂さんは、自分こんな役が僕にくるなんて思っていなかったと語り、皆さんが思っている自分のイメージと、作品がイコールにならないのかと考え、なかなかないチャンスだと感じたとコメントしていました!
舞台版では、共演の高岡早紀さんも腹をくくる!?
高岡早紀/舞台「娼年」会見
滅多にないジャンルの出演オファーに驚きながらも、自身の新境地が開拓できるかもしれないと感じた松坂さん。
一方、共演の高岡早紀さんもこのオファーにかなりの意気込みを見せていました。
『パディントン』松坂桃李/photo:Ryo Uchida
高岡さんは、オファーを受けた後に、色々と決意しなきゃいけないんだと気付くという、松坂さんとは順序が逆になったものの、コメント時には微笑む様子も有り、かなり腹はくくったのではないかと感じる意気込みでした。
まさかのR-15指定舞台!
三浦大輔/舞台「娼年」会見
舞台では珍しい「R」指定がついている本作。
それゆえ、出演者は準備に余念がなかったとのこと。
松坂さんも、あまりはっきり発言してしまうと、いろいろとまずいのか、オブラートに包みつつも、赤裸々にコメントをしていました。
松坂桃李/舞台「娼年」会見
しかしそれ以上に、今作で「人と人がつながる瞬間って、こんなに温かくなるんだ、と。生身でちゃんと感じ合う作業の1か月半でした」と、舞台の準備を経て、充実した様子を見せてくれました。