歴史と想いを歌で伝える…フランスを舞台にした傑作『レ・ミゼラブル』(2012)
『レ・ミゼラブル』アマンダ・セイフライド&エディ・レッドメイン -(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
「悲惨な人々」という意味を持つ本作は、1800年代フランスを舞台にした悲劇にまつわる人々の人間賛歌。
誰も信じることのできなくなった罪人ジャン・バルジャンは、ある一人の司教から受けた慈悲によって心を入れ替え、善人としての人生を歩みだします。
しかし、過去に犯してしまった罪によって苦しむ他人がいることを知り、重ねた善人としてのキャリアを捨て、牢獄に入ることを選択。
一方、彼が善人として生きる過程で出会うファンティーヌという女性は、理不尽な金の取り立てや美貌ゆえに陥れられる男性関係など不幸の渦に落ちていました。
ファンティーヌを救うことができなかったバルジャンですが、その娘であったコゼットは自分の人生を賭けてでも守ろうと誓います。
美しく成長し、母と同じく不幸な境遇を突きつけられるコゼットを守ろうとするジャンバルジャンと、やがて彼女と恋に落ちる少年マリユス。
それぞれが満たされないものを持ちながらも愛する者を懸命に守ろうとする中、七月革命への機運は高まっていきます…。
『レ・ミゼラブル』 -(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
自分の思い描く理想とはかけ離れた現実や止められない時代の流れに翻弄される登場人物。
その苦しさや希望といった感情を歌にのせるのですが、中でも恋心や光を歌声で表現するシーン、登場人物が想いをのせた歌には圧倒されるはず。
聞くだけで映像が思い出されるほどの名曲ぞろいです。
生きることの難しさと素晴らしさを心から感じられる作品。
これを見れば、きっとあなたもミュージカルのとりこになるに違いありません。

ミュージカル映画の傑作『レ・ミゼラブル』はもう観ましたか?何となくハードルが高いと思っていませんか?実はそんな事ありません。ここでは肩の力を抜いて作品を楽しむための大まかなあらすじ、キャスト、絶対に観たくなるトリビアを紹介しています。世界が広がりますよ!さっそく読んでみてください。
おとぎの世界からやってきた癖のあるミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』(2015)
メリル・ストリープ/『イントゥ・ザ・ウッズ』来日会見
いつもハッピーエンドで結ばれる、おとぎの国の主人公たち。
でも、その後はいったいどうなっているの…?
そんな可愛らしい疑問から生まれたミュージカル作品が『イントゥ・ザ・ウッズ』。
とある夫婦の悩みは、子どもを授からないこと。
ある日、子どもが欲しいと願っていると魔女が現れ、授かりたければ森に行って呪いを解く鍵を手に入れろと言われます。
それらは、赤ずきん、ジャックと豆の木、シンデレラなどの登場人物が織り成す物語と関係していきます…。
神田沙也加&リラ・クロフォード…2人の“赤ずきん”/photo:Nahoko Suzuki
実はハッピーエンドのあとはハッピーエンドじゃなかった!?という面白い切り口の物語に目を奪われます。
物語のほとんどは歌にのせて描かれ、わくわくするようなおとぎの世界を音楽で表現。
どこか切なくなるメロディと「ハッピーエンドとは何か」というメッセージに感じるところもあるはず。
果たして夫婦は本当の幸せを手に入れられるのでしょうか…?
魔女役を演じているメリル・ストリープの演技と高い歌唱力にもご注目ください。
赤ずきんの狼役にはジョニー・デップ。ファンタジーの怪役を演じさせたら右に出る人はいませんね。
素晴らしいキャスティングに彩られたおとぎのミュージカルをご堪能ください。

メリル・ストリープ出演映画おすすめ14選!ハリウッドの大女優!
https://pickup.cinemacafe.net/articles/21481949年生まれのアメリカを代表する大女優メリル・ストリープ。アカデミー賞には過去に18回ノミネートされた経験を持ち、俳優、女優あわせて過去最多回数を記録しています。そんな彼女が出演するおすすめ14作品をご紹介します。
希望をくれる純粋な歌声とダンスで魅せるハートフルミュージカル『ANNIE アニー』(2015)
『ANNIE アニー』
大人気ミュージカル『アニー』を現代版にリメイクし実写化した作品。
舞台はニューヨークのマンハッタン。
幼いころ両親に捨てられたアニーは、希望を捨てず、捨てられたレストランの前で両親を待ち続ける日々を送っています。
そんなアニーと出会ったNY市長候補のスタックスは、不幸の少女を利用して選挙で有利に立とうと画策。
はじめはお互い自分の利益を優先していたものの、やがてアニーの純粋さを軸に友情が芽生えていきます…。
『ANNIE/アニー』 -(C)2014 Columbia Pictures Industries, Inc. and Village Roadshow FilmsNorth America Inc./Village Roadshow Films (BVI) Limited. All RightsReserved. Annie and related characters and elements: TM & c2014 TribuneContent Agency, LLC.
主題歌の『Tomorrow』はあまりにも有名。この作品のアニーが歌う『Tomorrow』はまた格別です。
明日には必ず希望がある、というメッセージを歌声にのせて届けてくれます。
ダンスシーンも多く、子どもたちが踊る可愛らしい姿にも注目。
どんな状況下でも笑顔を忘れない、ポジティブなアニーのキャラクターに勇気づけられます。

映画『ANNIE/アニー』あらすじ・キャスト紹介!大人気ミュージカルの映画化
https://pickup.cinemacafe.net/articles/2452映画『ANNIE/アニー』は日本でも大人気のブロードウェイ・ミュージカル基に、ウィル・スミスとジェイ・Zプロデュースによって映像化された作品。舞台は現代のニューヨークへと移し、いつか両親に会えることを信じて前向きに生きる少女を描いたミュージカル映画となっています。今回はそんな映画『ANNIE/アニー』について紹介!
若者たちの群像劇が歌声によって切なく強く描かれる『RENT』(2006)
『RENT/レント』 メイン
1990年代のニューヨークが舞台。
当時のニューヨークの若者は、見えない明日に不安を抱きながらそれぞれが好きに生きていました。
麻薬中毒者、HIV感染者、ゲイ…様々なワケありが集うイーストヴィレッジ。
主人公は映像作家志望のマーク。そのルームメイトや恋人が織り成す1年間を映像に残すという形で物語は進みます。
何気ない日常がいかに美しいかを複数の登場人物の目線で描写。ヒューマンドラマとしても必見です。
『RENT/レント』 サブ1
儚くも美しい等身大の若者の姿を生々しく描いています。
たった一年間を描いた作品ですが、その中で必死に生きる彼らからは勇気をもらえるでしょう。
主題歌『Seasons of Love』は涙なくして聞けない名作。
歌声は力強く聞きごたえがありますよ。