エンタメ時代劇『のみとり侍』がたのしみ!
© 2018「のみとり侍」製作委員会
『後妻業の女』で知られる鶴橋康夫が、約40年間ものあいだ映画化を熱望し続けたといわれている『のみとり侍』。阿部寛主演で贈る、笑って泣ける傑作時代劇となっています。
阿部寛、松重豊、そして豊川悦司などだけでなく、他にも豪華なキャストの出演が発表されている『のみとり侍』。気になるあらすじや豪華なキャスト、製作スタッフなどについてご紹介します。
■そもそも“のみとり”って何のこと?
© 2018「のみとり侍」製作委員会
主人公の小林寛之進(阿部寛)は、ある日猫の“のみとり”を命じられるところから物語がスタートします。”のみとり”とは文字通り、猫ののみを取って日銭を稼ぐという職業。
…かと思いきや、本作で描かれる“のみとり”とは、「床で女性に愛をお届けする」という江戸時代の裏稼業のことなんです。そんなR15+とされる”のみとり”がテーマの本作は、阿部寛が体を張って演技をすることが予想されます!
■気にあるあらすじ&特報映像
越後長岡藩藩士の小林寛之進(阿部寛)は、藩主・牧野備前守忠精(松重豊)主催の和歌の会に出席します。
そこで運悪く忠精の機嫌を損ね、「明朝より、猫ののみとりとして無様に暮らせ!」と江戸の裏稼業・猫ののみとりを命じられてしまいます。
『のみとり侍』第2弾チラシビジュアル(C)2018「のみとり侍」製作委員会
途方に暮れていた寛之進は、長屋で暮らすのみとりの親分・甚兵衛(風間杜夫)とその妻・お鈴(大竹しのぶ)の元で働くことに。猫の“のみとり”とは文字通り、猫ののみを取って日銭を稼ぐ職業。
しかしその実態は、女性に愛をお届けする裏稼業だったのです。住む場所もなくなった寛之進でしたが、貧しくも子どもたちに読み書きを無償で教える佐伯友之介(斎藤工)や長屋で暮らす人々の助けを借り、“のみとり”としての新生活が始まっていく。
■原作は歴史小説の第一人者・小松重男の短編集
『のみとり侍』波乗り寛之進 浮世絵風ビジュアル(C)2018「のみとり侍」製作委員会
『のみとり侍』は、日本の時代小説作家・小松重男の1987年に発売された傑作短篇集「蚤とり侍」がベースとなっています。小松重男は1931年に新潟で生まれ、デビュー作「年季奉公」(1977年)をはじめとし「喧嘩侍勝小吉」(1995年)など数々の作品を出版。
2017年3月に惜しまれながらもお亡くなりになった、日本を代表する作家のひとりです。気になった方は映画公開までにぜひ読んでみてくださいね。
『のみとり侍』出演キャスト
■生真面目なエリート侍・寛之進を『テルマエ・ロマエ』の阿部寛
本作で阿部寛が演じるのは、主人公となる小林寛之進という生真面目なエリート侍。ひょんなことで上司の逆鱗に触れ、左遷されてしまうキャラクターです。
左遷先で“のみとり”になってから訪れる数々の困難に立ち向かっていく、寛之進。挙句の果てには、想い人のおみね(寺島しのぶ)から「この、下手くそが!」と言われへこんでしまうんだとか…。

阿部寛主演作品10選!『歩いても 歩いても』『テルマエ・ロマエ』ほか
https://pickup.cinemacafe.net/articles/883渋い声と彫りの深い顔立ちが魅力の阿部寛。『海よりもまだ深く』や『恋妻家宮本』など、彼の主演作品10選をご紹介します。
『テルマエ・ロマエ』-(C)2012「テルマエ・ロマエ」製作委員会
ヤマザキマリの人気コミックを阿部寛主演で実写化した、『テルマエ・ロマエ』はとても話題になりました。以前フジテレビ系「土曜プレミアム」枠でオンエアされたので、観られた方も多いのではないでしょうか?
2012年に『テルマエ・ロマエ』が国内で公開されると、最終興収59.8億円という大ヒットを記録。さらに主演の阿部寛が、第36回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞するなど高い評価を受けました。
『テルマエ・ロマエ』-(C)2012「テルマエ・ロマエ」製作委員会
『テルマエ・ロマエ』の見どころはなんといっても日本人にも関わらず、見事に古代ローマ人に成り切った“濃い”顔の俳優陣の演技。また「平たい顔族(=日本人)」という言葉も流行しました。
その後トロント映画祭にも出品されるなど海外でも評判を呼び、2014年には続編も公開されました。
また阿部寛と松嶋菜々子が初共演となった、『祈りの幕が下りるとき』では主人公の加賀恭一郎を見事に演じ上げ話題になりました。
2018年秋からは「遙かなる山の呼び声」という主演ドラマが控えている阿部寛。今回の『のみとり侍』以降も、さらなる活躍がたのしみです。

阿部寛と松嶋菜々子が初共演!『祈りの幕が下りるとき』みどころとあらすじ
https://pickup.cinemacafe.net/articles/636東野圭吾の人気作である「加賀恭一郎シリーズ」。阿部寛主演で「新参者」とテレビドラマ化され、2012年には、『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』も公開。その原作シリーズ10作目となる『祈りの幕が下りるとき』が2018年、ついに映画化されます。そこで今回は、そのみどころとあらすじをまとめてみました。
■おばかな藩主?牧野備前守忠精に名わき役の松重豊
メンツを重要視するちょっとおばかな藩主の牧野備前守忠精役に、松重豊が抜擢されました。名わき役として出演作品を増やし、いまでは日本のドラマ・映画界に欠かせない存在。
映画では『探偵はBARにいる』シリーズや『アウトレイジ』シリーズなどに出演。なかでも『アウトレイジ ビヨンド』では、高身長&強面なためヤクザ役かと思われましたが、刑事役に選ばれました。