トム・ヒドルストンのプロフィール紹介
トム・ヒドルストン-(C)Getty Images
187cmの長身に体重約82キロの鍛えられたパーフェクトボディに甘いマスクの持ち主トム・ヒドルストン。日本のファンの間でトムヒと呼ばれている彼は1981年2月9日、イギリスのロンドン生まれの現在37歳です。
父親はスコットランド出身の科学者で母親のダイアナ・パトリシア・ヒドルストンはイギリス東部出身の舞台マネージャーでした。妹のエマはやはり女優をしており、姉のサラはインドでジャーナリストをしています。
トム・ヒドルストンは幼少期、ロンドンのウインブルドンで育ちましたが、その後はイギリスの南東に位置するオックスフォード近くの村に引っ越しました。彼は幼い頃から非常に優秀で、オックスフォードにある英国の名門小学校ドラゴンスクールの予備校に通い始めた後、13歳の時に英国紳士を育成すると言われている超名門、全寮制私立校のイートン校に入学。その後はケンブリッジ大学のペンブルック・カレッジで古典という非常に難しい学問を専攻し、ダブル・ファースト(コース2つの両方で最高位の成績を収めること)の成績で卒業しました。その後2005年には王立演劇学校を卒業しました。
俳優としての活躍としては、ペンブルック・カレッジ在学中の2001年に『ザ・ライフ・アンド・アドベンチャー・オブ・ニコラス・ニッケルビー(原題)』ですでにテレビ初出演を果たし、初めての映画出演は2006年の『Unrelated(原題)』でした。
また、トム・ヒドルストンは俳優という顔の他に映画プロデューサーやミュージシャンという別の顔も持っています。
おもな出演作は?
トム・ヒドルストン『キングコング:髑髏島の巨神』
今やロキのイメージが強いトム・ヒドルストンですが、他にも多くの話題作に出演しています。それらの主な作品をご紹介していきましょう。
トム・ヒドルストンの初主演の映画『家族の波紋』
トム・ヒドルストン-(C) Getty Images
2010年にイギリスで公開されたトム・ヒドルストン初主演の映画。主人公の青年エドワードはアフリカにボランティアのために旅立つことになりますが、旅立つ前にイギリス南西部にあるシリー諸島で家族と一緒に過ごす様を描いています。
別荘にはエドワードの他に母パトリシアと姉のシンシア、パトリシアの絵画教室の先生クリストファー、雇われコックのローズが集まりますが、父親はいっこうに現れません。
音楽もなく、カメラはほとんど動かぬまま、セリフがない場面も多々あり、淡々をしたシーンが流れていくヒューマンドラマ。家族とのそんな淡々とした時間を過ごしていくうちに、これまで見えなかった家族の溝が明るみになっていくのがこの映画の面白さです。
『マイティ・ソー』ロキ役で最もホットな俳優に!
『マイティ・ソー』で共演したクリス・ヘムワーズとトム・ヒドルストン -(C) Getty Images
こちらは「マーベル・コミック」のヒーローコミック『マイティ・ソー』をマーベルスタジオが実写映画化したシリーズ第1作品目。トム・ヒドルストンが世に決定的人気を得るきっかけとなった映画です。
トム・ヒドルストンが演じるのは神の世界アスガルドの王オーディンの息子、ロキ。兄マイティ・ソーとは義兄弟で、兄と養子である自分へのオーディンから受ける扱いの差に以前から不満を持っていました。そのためか、ロキは兄ソーと常に対立し、宿敵となっています。その関係がこの映画でもキーとなっています。
スタイル抜群の上に甘いルックスでありながら、親から愛されなかった悲しみからくる冷酷な態度、実兄に対しても容赦のない攻撃、そして王座に対する圧倒的な執着心、けれど悪人になりきれない隠れた人間味をもつロキは、悪役でありながらもどこか憎みきれない、マーベル映画の中でも屈指の人気キャラクターになりました。
そして翌年は英国誌「TOTAL FILM」の選ぶ最もホットな俳優に、共演したクリス・ヘムズワースを差し置いて選出されました。
アカデミー賞・脚本賞を受賞した『ミッドナイト・イン・パリス』出演
ミッドナイト・イン・パリ 1枚目の写真・画像
ウディ・アレンが脚本・監督を務めた2011年公開のアメリカ映画。オーウェン・ウィルソン扮する主人公が現代から1920年代のパリへタイムスリップし、尊敬するピカソやヘミングウェイらと遭遇するという幻想的なロマンチック・ラブコメディです。この映画でトム・ヒドルストンは小説家のF・スコット・フィッツジェラルドを演じました。また、この作品は第84回アカデミー賞で脚本賞を受賞しています。
トム・ヒドルストン
そして、この映画が公開された後に行われたPopcorn Taxiというオーストラリアのフィルムフェスティバルの公開インタビューで、「もしも、オーウェン・ウィルソンがロキを演じていたら」という質問に対し、トム・ヒドルストンはオーウェン・ウィルソンそっくりなものまねを披露したことでも知られています。
ロキのイメージからはかけ離れたユーモアのある明るい性格がまた彼の人気の秘訣なのかもしれません。
アカデミー賞6部門にノミネートされた『戦火の馬』出演
『戦火の馬』スティーヴン・スピルバーグ
2012年クリスマスに公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』。
イギリスの農村に住む主人公の少年アルバートにはジョーイという愛馬がいました。ところがそのジョーイは第一次世界大戦で軍馬としてフランスの戦地に売られてしまいます。トム・ヒドルストンはジョーイの買い手となるジェームズ・ニコルズ大尉を演じています。
ニコルズ大尉はひと目でジョーイを気に入り買い取りました。そこでアルバートがニコルズ大尉に入隊を志願し、何とかジョーイを取り戻そうとします。しかしまだ入隊年齢に達していないアルバートにニコルズ大尉みずからジョーイを大切に扱うこと、そして戦争が終わったらジョーイを返しに来ることをアルバートと約束し、ジョーイを連れて戦地フランスへ渡ります。
『戦火の馬』スティーヴン・スピルバーグ
その後、フランスの戦地でジョーイの身の回りに次々と起こる不幸な出来事やジョーイを諦めきれずにフランスの戦地まで追いかけてくるアルバートとジョーイのかけがえのない絆を軸に展開されたヒューマンドラマが感動を呼び、多くの人々が感銘を受けました。
この映画はイギリスの児童文学を元に作られた映画ですが、第84回アカデミー賞で作品賞を含めた6部門にノミネートされています。
『ドリームハウス』レイチェル・ワイズと舞台劇の再映画化で共演
『ドリームハウス』レイチェル・ワイズ -(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED
女性の自由がまだ認められていなかった第二次世界大戦後のロンドンを背景に、愛されることを求め、官能と苦悩に溺れていく女性を描いたラブ・ストーリー。
レイチェル・ワイズ扮するへスターは歳の離れた判事の夫と暮らしています。夫は優しく、へスターのわがままにも常に穏やかで、何不自由ない生活をしていました。ただ、夫は年が離れているが故に、愛情表現が欠けていて、へスターの欲求不満が続きます。そこで知り合ったのがトム・ヒドルストン演じる元英国空軍パイロットであるフレディ。
二人は瞬く間に恋に落ちて、激しく愛し合います。それが夫にばれ、家を出るへスター。その足でフレディと一緒に暮らし始めますが、蓋を開けてみればアル中で怒りっぽいフレディとの荒れた生活に落胆します。そして思い描いていた甘い生活から程遠い現実と愛欲の狭間で揺れるへスターが選んだ最終的な道とはいったい?そんな、深く儚い愛の物語です。
『アベンジャーズ』でふたたび注目を集めるロキ役
『アベンジャーズ』 トム・ヒドルストン
過去マーベルスタジオが手がけた各作品で活躍してきたヒーローたちがチームを組み、同じスクリーンで共に戦うという、ヒーローファンにはたまらない映画『アベンジャーズ』の第一作目。
ここでもロキを演じるのがトム・ヒドルストン。『マイティ・ソー』からさらにパワーアップして、兄ソーのみならず、『アベンジャーズ』全てのヒーローたちを相手に、陰の魅力を遺憾なく発揮し、容赦ない悪役っぷりを魅せるロキにヒーロー好きのオタクのみならず、世の女性たちの心も鷲掴みにされました。
トム・ヒドルストン-(C)Getty Images
この映画の撮影のためのトレーニングはかつてないほどの激しいもので、かなり鍛え上げられたと話すトム・ヒドルストン。ロキの邪悪さを全身で表現するには相当ハードな撮影だったらしく、さらに男に磨きのかかった彼の魅力にメロメロな女性たちはあとを絶ちません。