『時をかける少女』はどんな映画?
(C)「時をかける少女」製作委員会2006
特殊なクルミを触ったことで、時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れた高校性の紺野真琴。
自分が“飛べる”ことを確信した真琴は、何気ない日常を思う存分満喫!
「タイムリープ」を繰り返し、残り回数が底をついたとき、真琴は自分にとって一番大事なかけがえのない時間がそこにあったことに気づくのでした…。
1965年に小説家・筒井康隆さんによって執筆されたジュブナイル小説の7度目の映像化。
原作から数十年後が舞台。原作の主人公・芳山和子の姪である紺野真琴が主人公になっています。
第30回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第31回アヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門特別賞など、国内外で数々の賞を受賞しました。
『時をかける少女』はスタジオ地図の細田守監督作品!
『時をかける少女』は細田守監督が、東映アニメーションを退社してフリーになってはじめて、2006年に監督した記念すべき作品です。
細田守監督は、その後『サマーウォーズ』を製作。
2011年にアニメーション映画制作会社スタジオ地図を設立。
『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』を公開し、大きな話題となりました。
2018年公開の『未来のミライ』は第71回カンヌ国際映画祭・監督週間にアニメーション作品で唯一選出・上映され、世界からの注目も集まっています。
『時をかける少女』の主題歌を歌うのは奥華子さん
『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」と挿入歌「変わらないもの」を歌っているのは、シンガーソングライターの奥華子さん。
主題歌の「ガーネット」は「自由に感じ取ったイメージを曲にして欲しい」という、『時をかける少女』の制作側からの要望に応えて、絵コンテや脚本からストーリーやキャラクターの気持ちを汲み取って作詞・作曲された、奥華子さんの書下ろし作品です。
『時をかける少女』声のキャスト
『時をかける少女』は2006年の作品なので、声のキャストをつとめている、当時の若手俳優・女優のみなさんは、それぞれ個性的な役者に成長しています。
現在の演技や演じている役からは想像できない、高校生役の声を担当しているキャストをご紹介します。
■主人公・紺野真琴役は仲里依紗さん
(C) 映画「時をかける少女」制作委員会2010
主人公・東京の下町にある高校に通う2年生の紺野真琴役を担当するのは、仲里依紗さん。
現在では、ドラマや映画で強烈なキャラクターを演じることの多い、演技派女優に成長した仲里依紗さんですが、真琴役を演じたのは17歳の頃!まだ初々しい声の演技を聞くことができます。
仲里依紗さんは、この後、実写版の『時をかける少女』でも主演をつとめました。
■間宮千昭役は石田卓也さん
主人公・紺野真琴のクラスメイトで、実は現代にやって来た未来人という設置の、間宮千昭役は石田卓也さんが担当。
真琴に思いを寄せるミステリアスな男子高校生役を好演しています。
■藤谷果穂役は谷村美月さん
主人公・紺野真琴の高校の後輩、藤谷果穂役を担当するのは、谷村美月さん。
谷村美月さんは、『時をかける少女』の果穂役を声優デビュー作として、その後『バケモノの子』まで、スタジオ地図作品のほとんどに出演しています。
『時をかける少女』原作は筒井康隆さんの小説
『時をかける少女』の原作は、角川書店から1967年刊行の筒井康隆さんの小説「時をかける少女」。
現在累計250万部を超える大ロングセラー!
発売から50年、何度もドラマや映画で実写映像化・アニメ化・舞台化されています。
ストーリーはアニメ版とはちがい、描かれているのは紺野真琴の伯母・美術館で修復師をしている吉山和子の中学時代。
主人公・中学3年生の芳山和子は、掃除中の実験室でラベンダーの香りを嗅いで意識を失い、テレポーテーションとタイム・リープの能力を身につけます。
その能力の秘密を探る内に、親友の深町一夫が、実は未来人であったことが判明。
一夫が未来に帰る時に、彼との記憶は消えてしまいますが、和子はいつか現れる誰かを待ち続けます。
『時をかける少女』あらすじ
主人公の紺野真琴は東京の下町にある倉野瀬高校2年生。
同級生男子の医学部志望・津田功介と、春に転校してきた、ちょっとだらけた雰囲気の間宮千昭と、野球の仲間として仲良くしています。
タイムリープの謎
真琴は偶然立ち入った密室の理科準備室で、転倒して不思議な空間に入る体験をします。
その後、事故に巻き込まれそうになり、あわやという所でその少し前の時間に戻るというできごとが。
それが「タイムリープ」だとわかり、自分でコントロールできるようになった真琴は、ささやかで日常的な欲望を満たすのに、その能力を使います。
しかし「タイムリープ」は、使える回数が決まっていたのでした。
真琴がそれを使い切った時に、友人の巧介に危機が迫り…。