映画『ボヘミアン・ラプソディ』あらすじ
『ボヘミアン・ラプソディ』(C) 2018 Twentieth Century Fox
舞台は1970年代ロンドン。
ペルシャ系移民家系のバックグラウンドを持ち、差別に苦しみながら強い "ロック愛" を育んできた青年ファルーク・バルサラは、反骨精神から名前を「フレディ・マーキュリー」と改名。
地元のロックバンド "スマイル" のメンバー、ブライアン・メイ&ロジャー・テイラーと共にロックバンド "クイーン" を結成します。
"クイーン" は迫力あるサウンドとフレディのカリスマ性で瞬く間にBIGバンドへ成長。
スターダムを駆け抜ける中で、自らの性的マイノリティー(バイセクシャル)に悩みつつ恋人メアリーとの愛を育み、メンバーとのすれ違いをも乗り越え数々の名曲を世に放っていきました。
しかしそんなある日、大きなステージを目前に自分がエイズで余命少ない事を知る...。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、世界的BIGバンド "クイーン" のリアルを伝える映画!
『ボヘミアン・ラプソディ』(C)2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
クイーンは1973年にデビューし、これまでに15枚のオリジナル・アルバムを発表しています。
本国イギリスをはじめアメリカや日本でも人気を獲得し、世界で最も成功したロックバンドの一つに数えられています。
アルバムとシングルを合計した総売り上げは3億枚を超えていて、これは史上第5位の記録だそう。
ロックをあまり聞かないという人でも「ウィー・ウィル・ロック・ユー」「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」などのヒット曲は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
フレディ・マーキュリー-(C)Getty Images
1991年にボーカルのフレディ・マーキュリーはエイズによりこの世を去りました。
しかし残ったメンバーは元フリーのポール・ロジャースをボーカルに迎えて世界ツアーを行うなど、精力的に活動しています。
そんなロック史に残るレジェンド "クイーン" の歴史&リアルを体感出来る映画が『ボヘミアン・ラプソディ』なのです。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』を楽しむ為の "クイーン" の特徴
■① 紆余曲折と勇気が "オペラとロックの融合" を商品化させた!
(C)2012 Queen Productions Limited
クイーンがデビューした当時のロックシーンはディープ・パープルやレッド・ツェッペリンなど、ハードロックが主流でした。
クイーンの音楽はその中でポップなメロディーときらびやかなサウンド、そして複雑なコーラス・ワークを中心としたユニークなものでした。
デビュー初期は評論家から酷評され、正当な評価はなかなか得られなかったのだとか。
しかしその革新的なサウンドは徐々にファンの支持を集め、4枚目のアルバム『オペラ座の夜』はついに全英・全米で1位に輝く大ヒットに!
このアルバムはタイトル通りクラシックの要素を大々的に取り入れ、フレディ・マーキュリーのボーカルやコーラスもオペラチックなものへと進化していったのです。
■② 大ヒット曲「ボヘミアン・ラプソディ」はロックの歴史を変えた!
(C)2007 Eagle Rock Entertainment
今作のタイトルになっている「ボヘミアン・ラプソディ」はクイーンを代表する曲であるだけでなく、ロックの歴史に残る名曲でもあります。
アルバム『オペラ座の夜』からの先行シングルとして発表されたこの曲はイギリスで9週連続1位を記録する大ヒットに!
ビートルズやレッド・ツェッペリンを抑え、この曲はイギリスで最も売れたシングル曲とされているのです。
『ボヘミアン・ラプソディ』(C)2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
6分という、当時のシングル曲としては異例の長さだったために当初は曲をカットすることも検討されたそうですが、そのままリリースし大成功。
組曲的に展開していく複雑な構成の曲で、中間部の多重コーラスはメンバーの声を何度も繰り返し録音したものだそうです。
■③ 70年代、クイーンは日本でも人気が爆発した!
(C)2007 Eagle Rock Entertainment
イギリスやアメリカでの評価が芳しくなかった初期の頃でも、日本でのクイーンの人気は非常に高いものでした。
華やかで王子様的なルックスときらびやかなサウンドは女性ファンの人気を集め、海外に先駆けて日本での人気が爆発したと言ってもいい状況だったのです。
1975年4月の来日時は空港に1000人以上のファンが押し寄せ、そんな状況になっていると知らなかったメンバーは非常に驚いたと言います。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』キャスト紹介!
■フレディ・マーキュリー役 - ラミ・マレック
ラミ・マレック-(C)Getty Images
クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーを演じるのは『ナイトミュージアム』シリーズでエジプト国王アクメンラーを演じたラミ・マレック。
最近では映画の他に人気テレビシリーズ「ミスター・ロボット」の主役を演じて話題になっています。
ラミ・マレック (C) Getty Images
本作ではクイーンのメンバーお墨付きの憑依っぷりでカリスマ性抜群のフレディを演じ切り、第72回英国アカデミー賞では主演男優賞を受賞。
スター俳優として一気にスターダムを駆け抜け、作品同様にドラマチックな成功を納めました!
■メアリー・オースティン役 - ルーシー・ボイントン
『ボヘミアン・ラプソディ』 (C) 2018 Twentieth Century Fox
フレディ・マーキュリーの元恋人であり生涯の親友でもあったメアリー・オースティン。バンドの外からフレディを支える重要な役どころ。
彼女を演じるのは『シング・ストリート 未来へのうた』のヒロイン役で知られるルーシー・ボイントンです。
バイセクシャルでありビッグスターの恋人を支え、一緒に生きながらも "一人の女" としてもしっかりと自立していく女性の逞しさを見事に演じています。
左から二人目からルーシー・ボイントン、ジュディ・デンチ ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ペネロペ・クルス、オリヴィア・コールマン『オリエント急行殺人事件』(C)2017Twentieth Century Fox Film Corporation