『焼肉ドラゴン』のあらすじ
万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花、梨花、美花の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。失くした故郷、戦争で奪われた左腕…。つらい過去は決して消えないけれど“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる――”それが龍吉のいつもの口癖だ。そして店の中は、静花の幼なじみ・哲男など騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで泣いたり、笑ったり。そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった。
『焼き肉ドラゴン』のキャスト
■個性あふれる人気も実力も兼ね備えた俳優陣が集結!
日韓の人気映画やドラマに数多く登場する日韓を代表する俳優陣が勢ぞろいしています。邦画ファン、韓流ファンも楽しめるキャスト陣をどうぞご覧ください。
■状況に応じて演出する真木よう子
焼肉ドラゴンの長女でマドンナ的な存在の静花を演じるのは真木よう子さん。『ベロニカは死ぬことにした』『さよなら渓谷』『脳内ポイズンベリー』に出演されており、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などの数多くの賞を受賞されております。
大泉洋さんとハン・ドンギュさんが“駆けつけ3杯”というお酒の飲み比べをするのですが、あまりに何回もご返杯するのでやかんが空になってしまったそうです。だから真木よう子さんがアドリブでやかんを探し“おかわり”と言って出すシーンがあります。色んな状況に応じて、自分で即座に演出を考えて演じられているんですね。是非注目です。
また関西弁が難しく“万博”の発音も、“ばんぱくぅ↓”って、合っているから分からないですが、“く”が少し下がるような発音で、母音がかすかに聞こえるようなそんな発音ですよね関西弁って。千葉県出身の真木よう子さんには難しかったそうです。それは神奈川県出身の井上真央さんも同感だったそうです。
■クランクインから怒り浸透 井上真央
焼肉ドラゴンの次女で喜怒哀楽が激しい梨花を演じるのは井上真央さん。「花より男子」「花燃ゆ」『八日目の蝉』『白ゆき姫殺人事件』などの数々のヒット作に出演され、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などの輝しい賞を多数受賞されております。
クランクインから大泉洋さんと自転車の2人乗りで慣れない関西弁で罵声を浴びせるシーンだったそうです。あまりに大泉洋さんの自転車の運転が下手なので自然に怒り込みが込み上げて来て、罵声とともにアドリブで殴ったりしたそうです。もちろん演技ですよ。
舞台挨拶の際、大泉洋さんは井上真央さんの足が当たらないように気を遣ったとかセットがガタガタだと言って会場は笑いに包まれていました。
■ぼやく大泉洋
次女梨花の夫なのに、長女静花に想いを寄せる焼肉ドラゴンの常連客哲男を演じるのは大泉洋さん。今や日本を代表する俳優さんで『探偵はBARにいる』『青天霹靂』『駆け込み女と駆け出し男』『恋は雨上がりのように』になどなど数々のヒット作品に出演されております。
とにかく現場では朝から晩までぼやいていたという大泉洋さん。それをパワーに頑張っていたそうです。毛利元就もよくぼやいていたそうです。すごい人はぼやくものなのでしょうか。
また舞台挨拶でも冗談を言って会場を沸かしていました。その度に井上真央さんがツッコミ的なものをいれるのも大変面白いです。まさに本当の家族のような役者陣にみえますね。