4D上映とはどんなもの?
劇場版「進撃の巨人」は全身で体験する 「前編~紅蓮の弓矢~」4DX版が同時公開
そもそも4D作品とは何がすごいのでしょうか?3D作品は皆様ご存知の通り、3D鑑賞用の特殊な映像を、専用のメガネをかけて鑑賞することによって、映画を立体的な映像で楽しむことができる作品です。4Dの場合、映画の内容に合わせて椅子が動いたり、振動や風、雨や水しぶき、匂いなどを感じることができる、まるでアトラクションのような体感型の鑑賞スタイルです。例えば映画の中の雨のシーンでは水が降ってきたり、風が吹くシーンでは正面から風を感じる事ができるなど、より映画の世界に没入することができるのです!現在国内で体感できる4Dのシステムは主、にMX4Dと4DXの2種類。実際どのような違いがあるのでしょうか。
4DXとMX4Dの違いは?
■<4DX>繊細な演出で没入感アップ!
ユナイテッド・シネマ豊洲に登場する体感型上映システム・4DX
4DXは韓国のCJ 4DPLEX社の製品。ユナイテッド・シネマ、109シネマズ、イオンシネマ、シネマサンシャインなどの系列の映画館に導入されています。体感できる主な効果は下記の通りです。
・Motion(モーション)
・Water(ミスト)
・Air(エアー)
・Scents(香り)
・Bubbles(泡)
・Fog(煙)
・Rainstorm(嵐)
・Snow(雪)
・wind(風)
・Lightning(フラッシュ)
・Ticklers(くすぐり。背後と足元)
■<MX4D>ダイナミックなエフェクトで迫力満点!
長澤まさみ MediaMation MX4D ポスター
アメリカ・ロサンゼルスのメディアモーション社が開発した製品です。11種類の特殊効果があり、現在導入されている映画館はTOHOシネマズ系列のみです。特殊効果は下記の通り。
・ネックティクラー(首元)
・バックポーカー(背後)
・セント(香り)
・ウインド(風)
・レッグティクラー(足元)
・ウォーターブラスト(水しぶき)
・エアーブラスト(噴射)
・シートポッパー(突き上げ)
・ランブラー(地響き)
・フォグ(霧)
・ストロボ(閃光 5色)
■4DXとMX4Dシステムはどう違う?
4DXとMX4D、エフェクトの数や種類はわずかに異なりますが、機能としてはほとんど違いはないように思えます。鑑賞者の方のブログや口コミを比較すると、結局は好みや作品によってそれぞれ違う感じ方をされているようです。ただ、4DXの方が風や水しぶき、スモークの演出がすごく〝自然〟で、臨場感がある、という声や、MX4Dは一つ一つの演出がダイナミックで迫力があるという声がいくつか見られました。首元の感覚というのはMX4Dのみの演出なので、こちらを体感したい方はMX4Dを選んでみても良いかもしれません。
4D映画を鑑賞時の注意点
『極道大戦争』MX4D上映会
4D上映は、映画を超えてもはやアトラクション!より安心して映画の世界に没頭するために、事前に知っておくべき注意点があります。鑑賞前にチェックして途中で準備万端でいざ映画館へ!
■身長制限とお子様の利用に関して
ユナイテッド・シネマ豊洲に登場する体感型上映システム・4DX
4DX、MX4Dともに身長100cm未満の方はご利用いただけません。4DXに関しては120cm未満のお子様は保護者の方と一緒に鑑賞するようにと記載されています。また、チャイルドシートの利用、お子様を膝に乗せての利用も4DX、MX4Dともに禁止されています。
■妊娠中、ご高齢の方、体調に不安のある方
妊娠中の方、ご高齢の方、体調の優れない方、首や腰、背中などに障害のある方、泥酔している方などは鑑賞ができません。シートが強く前後したり揺れたりしますので、安全に利用するために注意しましょう。
■フードやドリンクはこぼれる恐れあり?
イオンシネマ シアタス調布
シートが左右に動いたり、下からの突き上げがあったり、鑑賞時に体が大幅に揺れる4D上映。食べ物や飲み物がこぼれる恐れがあります。熱い飲み物はやけどの危険もありますから、劇場からも注意を促しています。映画館によっては、4D上映時の食べ物や飲み物の持ち込みが制限されていたり、トレーが利用できないところもあるようですので事前によく確認しましょう。また、ポップコーンを頼む際、4D作品鑑賞の場合は袋に入れてくれる劇場もあるようなので、売店で4D上映であることを伝えてみてください。4DXの劇場に関しては、ホットドリンク、アルコール、アイスクリームは上映開始前までに食べ終わらないと、スタッフの方が回収に来るそうです。フォークやスプーンなどを使った食べ物の場合は、手から離れて飛ばしてしまう事のないよう注意してくださいね!
■女性はメイクや髪型に注意?
水しぶきや風が顔に降りかかってくる4D上映。せっかく綺麗にメイクやセットをしても、終わる頃にはボロボロに…なんて事にならないよう、濡れても落ちにくいメイクや、崩れない髪型を研究していきましょう!お洋服も濡れてしまう可能性がありますので、濡れても乾きやすい服を選ぶと良いかもしれません。ちなみに、4DXの場合は水や風などのスペシャルエフェクトを、膝掛けにあるボタンを使って自分でオン・オフが選択できるようになっています。これは嬉しい機能ですね!
■お手洗いは上映前に
『名探偵コナン 純黒の悪夢』アトラクション型4D上映をコナンが体験(C)2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
通常の映画でも、途中で席を立つのは避けたいので事前にお手洗いは必須です。4D作品の場合は特に、座席が揺れたり水しぶきが出ている間に席を立つのはとても危険!止むを得ず席を立つ場合は、タイミングを見計らい、周りの方にも迷惑にならないよう十分注意してくださいね。