『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎の小説が映画化!

『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎の小説が映画化!

既にいくつもの作品が映画化されている人気作家・伊坂幸太郎の小説が、またもや映画化! 今度、映画化される作品は2014年に発売された「アイネクライネナハトムジーク」です。さて、どんな映画になるのでしょう?


『アイネクライネナハトムジーク』の原作は伊坂幸太郎

『アイネクライネナハトムジーク』

伊坂幸太郎は1971年生まれの作家です。東北大学法学部を卒業した後、システムエンジニアとして働きながら小説を書き、2000年に「オーデュポンの祈り」でデビュー。デビュー後は作家に専念します。

2003年の「重力ピエロ」以降、たびたび直木賞候補に挙がりますが、惜しくも逃しています。それ以外にも、本屋大賞、山本周五郎賞など多くの賞を受ける、大衆に愛される人気作家です。

『アイネクライネナハトムジーク』以外にも伊坂幸太郎の映画化作品はたくさん!

生田斗真×浅野忠信×山田涼介/『グラスホッパー』 (C)2015「グラスホッパー」製作委員会

緩急巧みなエンタテインメント小説を多く発表している伊坂幸太郎ですが、作風が映像向きなのか、『アイネクライネナハトムジーク』以前にもたくさんの作品が映画化されています。

既に映画化されて劇場公開を終えているのは次の11作です。

『陽気なギャングが地球を回す』(2006年)
『CHiLDREN チルドレン』(2006年)
『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007年)
『Sweet Rain 死神の精度』(2008年)
『フィッシュストーリー』(2009年)
『重力ピエロ』(2009年)
『ラッシュライフ』(2009年)
『ゴールデンスランバー』(2010年)
『ポテチ』(2012年)
『オー!ファーザー』(2014年)
『グラスホッパー』(2015年)

重力ピエロ 3枚目の写真・画像、© 2009『重力ピエロ』製作委員会

そして、次回作が『アイネクライネナハトムジーク』です。撮影は既に終了していて、キャストも発表されました。

伊坂幸太郎作品の中でもちょっと特異な「アイネクライネナハトムジーク」がどんな風に映画に仕立てられるのか、期待が高まります。

「アイネクライネナハトムジーク」誕生のきっかけは斉藤和義

『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)で』自身初のアニメ映画の主題歌を書き下ろした斉藤和義 -(C) 2013青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

そもそもの話は伊坂幸太郎がデビュー作「オーデュポンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した頃のこと。当時会社員だった伊坂幸太郎は退職するか否かを考えていました。

葛藤の末、伊坂幸太郎は斉藤和義の「幸福な朝食 退屈な夕食」という曲を聴いて、退職して作家業に専念することを決意したのだという逸話が残されています。

『ゴールデンスランバー』で音楽監督を務めることが決まった斉藤和義

伊坂幸太郎と斉藤和義の交流は斉藤が伊坂に「出会い」をテーマとした作詞を依頼したことからはじまりました。しかし伊坂は、恋愛ものは苦手ながら、作詞はできないが小説なら書けると言って短編小説を執筆。これが連作短編集「アイネクライネナハトムジーク」の冒頭のお話「アイネクライネ」です。

これをもとに斉藤和義は「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」という曲を制作。この曲がシングルとして発売されるときの特典として、さらに伊坂幸太郎が短編小説を書き下ろします。これが「アイネクライネナハトムジーク」の第2章「ライトヘビー」です。

このように、「アイネクライネナハトムジーク」という物語は伊坂幸太郎と斉藤和義の交流から生まれたのでした。

『アイネクライネナハトムジーク』監督は原作者が指名した今泉力哉

『鬼灯さん家のアネキ』-(C) 2014「鬼灯さん家のアネキ」製作委員会

『アイネクライネナハトムジーク』の監督を務めるのは「ダメ恋愛映画の旗手」の名をほしいままにする気鋭の映画監督・今泉力哉。『たまの映画』を発表したのち、『サッドティー』、『鬼灯さん家のアネキ』などの恋愛映画を多数、撮っています。

原作者の伊坂幸太郎が自ら、監督に今泉力哉を指名。今泉の監督作品『こっぴどい猫』を観て「とても味わいのある群像劇だったので、今泉監督ならこの小説を面白い映画にしてくれるのではないかとお願いしました」と述べています。

原作者自身が「自分の小説世界が今泉さん風に変換されるのがいまから楽しみです」と期待を寄せる『アイネクライネナハトムジーク』を、私たちも楽しみにしない訳にはいきませんね。

『アイネクライネナハトムジーク』脚本は前作に続き鈴木謙一

アヒルと鴨のコインロッカー 1枚目の写真・画像

『残穢-住んではいけない部屋-』や『殿、利息でござる!』などのヒット映画の脚本を書いた鈴木謙一が、『アイネクライネナハトムジーク』の脚本を担当します。

鈴木謙一が伊坂幸太郎の作品に携わるのは、これがはじめてではありません。2007年の『アヒルと鴨のコインロッカー』、2010の『ゴールデンスランバー』の脚本を担当し、実績を残しています。

『ゴールデンスランバー』の物語を別視点から見たケータイ配信ドラマ「映画ゴールデンスランバービハインドストーリー 首相暗殺事件、その視聴者」にも関わっており、伊坂幸太郎の作品については既によく理解しているものと思われます。

既に3作の伊坂幸太郎作品を成功させている鈴木謙一。伊坂作品のよい部分を映画に相応しい姿に整えてくれることでしょう。

『アイネクライネナハトムジーク』はこんなお話

トークイベントに登壇した、三浦春馬/『真夜中の五分前』 in 第19回釜山国際映画祭

「アイネクライネナハトムジーク」は伊坂幸太郎初の、そして現在のところ唯一の恋愛小説です。6篇の短編小説が連なって、ひとつの物語をかたちづくります。

第1章「アイネクライネ」からはじまり第6章「ナハトムジーク」で終わる6篇のタイトルは次の通りです。

「アイネクライネ」
「ライトヘビー」
「ドクメンタ」
「ルックスライク」
「メイクアップ」
「ナハトムジーク」

多部未華子/映画『あやしい彼女』の大ヒット舞台挨拶

「劇的な出会い」をただ待つだけの「ボク」は、仙台駅前で街頭アンケートを取っていますが、誰にも相手にしてもらえません。しかし、そんな中めずらしく立ち止まってくれた女性の手には「シャンプー」の文字が書かれていました。

ボクは思います。「これって運命?」

同時に、親友の言葉を思い出します。「出会いなんてどうだっていい、後で自分の幸運に感謝できるのが一番だ」。確かに親友には不相応に思われる美人の奥さんと可愛い娘がいて、幸せそうに日々過ごしています。

運命とは?
奇跡とは?
幸せとは?

誰かと誰かがつながって、物語が生まれて紡がれていきます。ボク――佐藤と「シャンプーさん」と親友・織田とそれから……。

「出会い」と「特別ではない人たち」の愛と関係性が描かれる物語は6つの短編によって紡がれています。登場人物の一人一人に伏線が敷かれ、最終章でそれらがすべて回収される物語です。

『アイネクライネナハトムジーク』の多彩なキャストを紹介!

『アイネクライネナハトムジーク』キャスト

『アイネクライネナハトムジーク』は公式webサイトも開設され、キャストも発表されました。豪華な顔ぶれを一人ずつ見てみましょう。俳優名の後の()の中は『アイネクライネナハトムジーク』での役名です。

三浦春馬(佐藤)

三浦春馬/『真夜中の五分前』in「早稲田映画まつり」

第1章から登場する「ボク」こと佐藤を、28歳と若年ながら俳優歴20年のキャリアを持つ三浦春馬が演じます。アカデミー賞、エランドール賞、ギャラクシー賞など、多くを受賞する若き実力派俳優。

『アイネクライネナハトムジーク』では物語の語り手である「ボク」こと佐藤を演じます。三浦春馬の佐藤によって物語が進行し、幾人もの人物が繋がっていきます。言わば物語の「柱」となる重要な役を、三浦春馬はどんな風にこなすでしょうか。

今年2018年冬には『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の公開が既に決まっています。活躍がとどまるところを知らない俳優です。

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