ピーター・ディンクレイジのプロフィール
ピーター・ディンクレイジ-(C)Getty Images
1969年6月11日、アメリカ合衆国ニュージャージー州モリスタウンで音楽教師の母と保険セールスマンの父のもとに誕生。軟骨形成不全による先天性の小人症を患っていました。
身長は135cmだそうです。
1991年にバーモント州のベニントン大学で演技を学び、卒業してから役者を志しますが
長い下積み生活を送っていました。
アマチュア劇団等の出演・脚本を経て、映画『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』、『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』や、ドラマ「スレッシュホールド」、「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」等で徐々に名脇役として出演するようになります。
そして何と言っても一気に世にピーター・ディンクレイジの存在感を知らしめた当たり役が、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で演じた知性の高い小人の策略家、ティリオン・ラニスターです。
その後、映画『X-MEN』『ピクセル』等、続々出演。
最新作は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』です。
2005年に結婚していて、お子様が2人。
奥様は自らが出演した舞台の監督も務めたことのあるエリカ・シュミットさんです。
ベニントン大学時代からの親友からの紹介で知り合ったそうで、ベニントン大学での出来事や出会いは、彼の人生を大きく動かしているようです。
ピーターディンクレイジの当たり役「ゲーム・オブ・スローンズ」ティリオン・ラニスター
「ゲーム・オブ・スローンズ」 -(C) 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBOR and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2011年にスタートするや世界的な大ヒットを巻き起こすことになる、HBO発の大スペクタクルファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。
多くの登場人物の中でもダントツの存在感を放ち、ラニスター家・第3子ティリオン・ラニスターを演じたピーター・ディンクレイジに世界中の注目が集まりました。
壮絶な権力争いを生き抜く術をもつ先手先手の策略家で、人を上手に動かすし知性が高い。
売春婦とワインが大好きという憎めないギャップも持ち合わせています。
とってもロマンチストで傷つきやすいデリケートさもある通称”小鬼”(インプ)...という独特な役柄を、同じく小人症という自らの個性でもって魅力的に演じきっています。
Game of Thrones (C) 2016 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and related service marks are the property of Home Box Office, Inc. Distributed by Warner Bros. Entertainment Inc.
饒舌で陽気な語り口調に、どこか寂しそうな表情と自虐交じりのダンディズム。
その人間味溢れるチャーミングな演技が愛され、評価されています。
ゴールデングローブ賞やエミー賞で助演男優賞を受賞しました。
ピーター・ディンクレイジ、母校ベニントン大学での卒業式スピーチが熱すぎる!
ピーター・ディンクレイジ
2012年、ピーター・ディンクレイジが母校ベニントン大学の卒業式で登壇し、卒業式スピーチをしたそうです。
その時のスピーチの様子がメディアで公開されていますが、私なりに解釈、要約して紹介します。
ー私がこの大学に居た頃は、ここに居る皆さんと同じように沢山の夢とプライドがあった。
卒業後、自分は劇場でクラシックを演じていけば、充分食べていけるしテレビやドラマの世界に行く必要はない!
そういう定義のもとアマチュア劇団の先輩俳優達の仲間入りをしたが、自分はベニントン大学を出た劇作家であり俳優である!とクラシックに拘った為金銭的に満足出来る仕事が無く、手元にあるのは借金とプライドだけ。済む家も無かった。
自分で作った人生の定義に執着し続けるが故に劣悪な環境で長年閉じこもり、抜け出せない泥沼の生活を続けた。
でも有る時、決して裕福でない自分の両親は 努力して自分をこの大学に送り込んでくれたことの意味に気づく。今度は自分が稼いでいかなければいけない番と思ったー
その思いがテレビやドラマの世界へ飛び込む切っ掛けになり、金銭的にも人生的にも独り立ちする事に繋がった。ということを語り、その頃は若さ故に自分で定義づけた人生にしがみついていたこと。その哀れさを語りました。
耳触りのいいスピーチではなく、自分の失敗時代をオープンに語る事で
ここに居る学生たちには自分の作り上げた定義に固執し過ぎず、何度失敗してもいいからぶつかって突き進んで人生を切り開いて欲しい!...と伝えました。
遅咲き俳優のピーターらしいスピーチで、とても人間臭さを感じます。
ピーター・ディンクレイジが「ゲーム・オブ・スローンズ」の共演者の結婚式に出席
キット・ハリントン&ローズ・レスリー-(C)Getty Images
今年の6月に、スコットランドで「ゲーム・オブ・スローンズ」の共演者、キット・ハリントン(役名ジョン・スノウ)とローズ・レスリー(役名イグリット)が結婚式を挙げました。
主要キャスト同士の結婚式という事で、盛り上がったでしょう。
2人はドラマでも恋人同士という役柄だったので、運命的でロマンチック!
ドラマの共演者達も多数主席していたようです。
エミリア・クラーク(デナーリス・ターガリエン)、ソフィー・ターナー(サンサ・スターク)、メイジー・ウィリアムズ(アリア・スターク)、ジョン・ブラッドリー(サムウェル・ターリー)、リーアム・カニンガム(ダヴォス・シーワース)、ジョー・デンプシー(ジェンドリー)、リチャード・マッデン(ロブ・スターク)...等々豪華な共演者が揃う中、勿論ピーター・ディンクレイジも出席。
大人気シリーズで長期に渡り撮影を共にしてきたキャスト達の固い結束力を感じます。
ピーターディンクレイジが演じる『X-MEN/ フューチャー&パスト』のボリバー・トラスク役
ヒュー・ジャックマン&ピーター・ディンクレイジ/『X-MEN:フューチャー&パスト』 -(C)2014 Twentieth Century Fox.
2014年に公開された、X-MENシリーズでは一番人気がある『X-MEN/ フューチャー&パスト』で、トラスク・インダストリーズの社長、ボリバー・トラスクを演じています。
ミュータントに立ち向かう為のロボットを開発する軍事科学者です。
監督のブライアン・シンガーが「ゲーム・オブ・スローンズ」の大ファンであることから、ピーター・ディンクレイジに出演依頼を出したようです。
人間にとっては正義であるので、分かりやすい悪役...ではない。
ピーターが語るように、ある意味その傲慢さや盲目な性格・行動は尊敬にも値し、人を惹きつける人生を送る興味深いキャラクターです。
ピーター・ディンクレイジ『ピクセル』のエディ・プラント役で出演
『ピクセル』 (C)2015 CTMG, Inc. All Rights Reserved. **ALL IMAGES ARE PROPERTY OF SONY PICTURES ENTERTAINMENT INC. FOR PROMOTIONAL USE ONLY. SALE, DUPLICATION OR TRANSFER OF THIS MATERIAL IS STRICTLY PROHIBITED.
2015年公開の映画『ピクセル』では、アーケードゲーム、ドンキーコングの世界チャンピオンであり、主人公のライバルゲーマー、エディ・プラント役で出演。
8年間の刑務所暮らしからの解放を条件に、アーケーダーズ(大統領率いる、ゲームキャラエイリアンと闘う元ゲームオタク少年達の集団)のエースとして加入することとなる男を演じています。
挑発的で強欲的な強烈キャラが印象的です。
『ピクセル』ワールドプレミア
プロデューサーのアダム・サンドラーが、パックマンやドンキーコングのライセンスを取得して作成されたので、オールドゲーム好きには魅力的な映画です。
ピーター・ディンクレイジ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のエイトリ役で出演
今年2018年に公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に、ドワーフ族の巨人!?の職人エイトリ役で出演。
悲惨な出来事から暫く交流の無かった主人公の為に、ストームブレイカーという武器を完成させる熱い男を演じています。
長年自分の世界に閉じこもって生活していたとされるキャラクターは、何となくピーター・ディンクレイジ自身とリンクする部分もあるのかと勝手に感じてしまいます。
「ピーター・ディンクレイジが愛される理由」のまとめ
「第67回エミー賞」Photo by Phil McCarten/Invision for the Television Academy/AP Images-(C)Television Academy
ピーター・ディンクレイジが世界中から愛される俳優であるのは、演技力・表現力の豊かさは勿論ですが、小人症である事をハンデだと感じさせない器の大きさ、チャーミングさ、家族やペットを思う愛情、友情を温め続けるヒューマニズム...。
そして自分の非を認める潔さと心の強さ、、、全てが魅力となって滲み出ているからでしょう。
いよいよ最終章を迎える「ゲーム・オブ・スローンズ」の第8章でのティリオンの活躍も楽しみです。
そして、これからの活躍にも注目していきたいです。