『マスカレード・ホテル』のあらすじ
『マスカレード・ホテル』©2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 ©東野圭吾/集英社
東京都内で起きた、三件の予告殺人。
いずれも犯行現場には不可解な暗号が残されており、警視庁は同一犯による連続した犯行とみなし
捜査をすすめていた。
暗号を紐解いていくと、第四の事件は都内の一流ホテル“コルテシア東京”で起こることが判明する。
そこで犯行を未然に防ぐため、主人公の新田浩介(木村拓哉)を含む数名の捜査員が
従業員や宿泊客をよそおって“コルテシア東京”に潜入することになった。
『マスカレード・ホテル』(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社
フロントに配属された新田を教育するのは、優秀なフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)。
ホテルの仕事に消極的な新田は、事件のことなど知る由もない彼女と激しく衝突する。
刑事として、なんとしても犯人の正体を暴こうとする新田と、ゲストの秘密を守ることを
なによりも優先する尚美の信条は平行線で、まさに水と油といっても過言ではない。
しかし新田は一流ホテルの実情や苦労を知るうち、尚美の有能さや仕事に対する真摯な姿勢を認めるようになっていった。尚美もまた、ウソや悪事をたちまちに見抜く新田のするどい観察眼に
助けられることもあり、そりの合わない二人の間にはしだいに信頼関係が生まれていく。
そして事件は急展開をみせはじめるが、二人はともに協力して立ち向かっていくのだった。
原作は『手紙』『ラプラスの魔女』で知られる東野圭吾
『手紙』©2006『手紙』製作委員会
東野圭吾といえば直木賞出身の作家で、今までにも心に残る作品をいくつも生み出しています。
メディアミックスにも積極的で、書けば必ず映像化するとまで言われているのだとか。
エンタメ性の高い作品が多いなか、社会に一石を投じるようなテーマに切り込んだ作品もあります。
たとえば『手紙』は殺人事件の加害者家族が題材となった重厚感のある一作。
山田孝之、沢尻エリカ、玉山鉄二など実力派の熱演もあり、十年以上経った今でも色あせない映画となっています。
直近の映画化作品では、超能力と科学が調和した『ラプラスの魔女』。意表をついた展開は、エンジニア出身の東野圭吾ならではの発想でした。
『ラプラスの魔女』©2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』©2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会
かと思えば『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のようなファンタジー色の強いものから『天空の蜂』のようなクライシスサスペンスまで。
とにかく作風が幅広く、テーマが似通っていても飽きを感じさせません。
あれもこれも、東野圭吾作品だったのか!と、後から知れば脱帽することも必至。
いまや邦画ドラマ界を支える立役者ですね。

東野圭吾作品史上最も泣ける『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のあらすじを紹介!
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『天空の蜂』©2015「天空の蜂」製作委員会
小難しさがなく、作品がほとんどなので、お好きな方も多いのではないでしょうか?
原作の『マスカレード・ホテル』もファンの間で人気が高く、シリーズ化しました。
満を持して映画化されたとなれば、期待もふくらみますね!!
なお原作小説の続編は、2018年現在の時点で『マスカレード・イヴ』『マスカレード・ナイト』の二作が発表されています。
映画の公開が待ちきれない方は原作を手に取るのもオススメですよ。
『マスカレード・ホテル』でも、鉄板の男女バディが大活躍!
福山雅治/『真夏の方程式』 -©2013 フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社
東野圭吾作品は、メディアミックスしてからが本番という傾向があります。
これまでもさまざまな作品が映像化した結果、ステキな男女バディがブレイクしてきました。
「ガリレオ」では天才物理学者・湯川学(福山雅治)と、熱血女性刑事の内海薫(柴咲コウ)。
『疾風ロンド』ではスキー場のパトロール隊員・根津昇平(大倉忠義)とスノーボード選手・瀬利千晶(大島優子)。
『白夜行』ではもどかしさと切なさを感じる、なんとも表現しがたい絆でつながった二人を堀北真希と高良健吾が熱演しています。
阿部寛、大島優子『疾風ロンド』©2016「疾風ロンド」製作委員会
『白夜行』© 2011 映画「白夜行」製作委員会
このように男女の仲をこえた強い結びつきと、軽妙なコンビネーションを見せてくれるのが東野圭吾作品の魅力ですが、今シリーズは潜入捜査官と、一流ホテリエの組み合わせです♪
はじめは反発しあって噛み合わない二人も、少しずつ歩調があっていき、最後にはぴったりと足並みが揃うところがたまりません♡
メガホンをとるのはなんと『HERO』の鈴木雅之監督‼
鈴木雅之監督/『HERO』完成報告会見
鈴木監督といえばドラマ「HERO」ではチーフディレクターを担当し、劇場版の監督もつとめた方なのでご存じの方もいらっしゃると思います。スクリーンデビューは1999年の『GTO』。
主演の木村さんとはドラマ「ロングバケーション」(1996)の頃から何度か一緒に仕事をしているようなので、たがいに信頼関係の出来あがった関係であることがうかがえます。
新たなHERO誕生の予感に、ついつい期待せざるを得ません。
鈴木雅之監督&正名僕蔵&吉田羊&八嶋智人&杉本哲太/『HERO』初日舞台挨拶
役者陣との仲の良さが伺える距離感を、おわかりいただけるでしょうか?
なんとなく、この人ならいい仕事をしてくれるのではと期待が膨らみます。
忌憚のないコミュニケーションをとれる環境は、いい映画が生まれる要素のひとつですから!
音楽は佐藤直紀作曲!!代表作は『ALWAYS 三丁目の夕日』や朝ドラ「カーネーション」など
『マスカレード・ホテル』(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社
音楽は映画の要といっても過言ではありません。
『マスカレード・ホテル』の音楽を手掛けるのは『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの佐藤直紀。
映画だけではなく、CMやアニメの劇伴と多岐にわたって第一線で活躍する作曲家です。
トレイラーの中で一足早く音楽を聞くことができるのですが、それだけで映画の世界に引き込む力がありました。
東宝系の映画館では宣伝として流れはじめているので、大きな劇場でぜひ体感してみてください。
新田浩介/木村拓哉
© 2010「交渉人 THE MOVIE」製作委員会
※画像はイメージです