トム・ハーディーのプロフィール
トム・ハーディ-(C)Getty Images
1977年9月15日、イギリス・ロンドン生まれ。
コメディー作家の父、エドワード・ジョン・チップス・ハーディーと画家の母、エリザベス・アンの間の一人息子です。
24歳の時にリドリー・スコット監督作品『ブラックホーク・ダウン』のランス・トゥオンブリー特技下士官役でデビューしました。
そこから着々と、毎年コンスタントに多数の映画に出演。
2010年にはクリストファー・ノーラン監督『インセプション』に、レオナルド・ディカプリオと共に出演。
それが切っ掛けでキャリアが評価され、2011年には第64回英国アカデミー賞にてライジング・スター賞を受賞しています。
アクションからミステリー、文芸モノ、コメディー...と、幅広いキャラクターをこなす実力派俳優さんです。
トム・ハーディーがディカプリオと共演した『インセプション』
『インセプション』 -(C) 2010 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
『インセプション』は、」脚本完成までに8年かけたSFアクション映画。
ロケも東京、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、タンジェ、カルガリーと広範囲に世界中様々な場所で決行されました。東京ロケの際、ノーラン好みの田園風景を写し込みたくて静岡でも撮影が行われたそうです。
トム・ハーディーは口達者な”なりすまし人”の偽装師イームスを演じています。
『インセプション』 -(C) 2010 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
実際にオーディションの場でも、ノーラン監督の前で堂々と虚言を吐くなどと
役への入れ込みが激しく、彼の纏わりつくようなイヤラシイ表現や仕草にはグッと引き込まれます。
この作品を期に爆発的に名前が知れ渡ったのも納得です。
トム・ハーディー、再びクリストファー・ノーラン監督作『ダークナイト ライジング』に出演
『ダークナイト ライジング』 -(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
クリストファー・ノーラン監督『バットマン』シリーズの最終章『ダークナイト・ライジング』で、バットマンの兄弟子ベイン役をトム・ハーディーが演じています。
トム・ハーディ
トムが着けたインパクト大なこのマスクは、脱獄する可愛そうな少女タリア・アル・グールを助けた時に負った傷の鎮痛剤吸引装置です。クリストファー・ノーラン監督の為なら、数か月着け続ける事に苦痛は感じなかったようです。
マスクも強烈ですが、まるで別人のようなこのルックスを手に入れる為に体重を撮影前に15kgも増量したそうで、役作りに注ぐ彼のストイックな姿勢を感じます。
強烈な眼力の演技が見ものです。
トム・ハーディーが『マッドマックス』シリーズに登場!
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』キャスト
2015年、27年ぶりに製作された『マッドマックス』シリーズの第四弾『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でメル・ギブソンから引き継ぎ、トム・ハーディーが主役に大抜擢されました。
女戦士フュリオサ役で登場するシャーリーズ・セロンとの共演も話題に...。
シャーリーズ・セロン/『マッドマックス 怒りのデス・ロード』-(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
監督・脚本・製作はジョージ・ミラー。
本来ジョージは1998年にはアイデアや構想が出来上がっていたらしいのですが、何故かテロや戦争・世界情勢の悪化に阻まれ2012年にやっと撮影が開始されるという...その事自体も何だか壮大なドラマのような感じです。
ジョージ・ミラー-(C)Getty Images
トムは元主役メル・ギブソン本人に自分がマックスを演じるという旨を伝え、激励を頂いたそうです。
練り上げられた重みのある物語に、激しいアクションや描写にファンならずとも大興奮の本作ですが
トム・ハーディー自ら危険なスタントに体当たりした迫真の演技は流石です。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 (C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は第73回ゴールデングローブ賞で監督賞・作品賞、第69回英国アカデミー賞、第88回アカデミー賞、第21回エンパイア賞等多数のノミネート&受賞を会得しています。
トム・ハーディが『レジェンド 狂気の美学』で一人二役を演じる
トム・ハーディ(ロナルド・クレイ)/『レジェンド 狂気の美学』(C) 2015 STUDIOCANAL S.A. ALL RIGHTS RESERVED.
ブライアン・ヘルゲランドが監督・脚本を手掛け、2015年にイギリスで製作された一卵性双生児ギャングの物語。
トム・ハーディーが、レジナルド "レジー" クレイとロナルド "ロン" クレイの二人の双子を演じ分けています。
ポスターにトム・ハーディーの名前が二つ並んでクレジットされているのも、彼の表情も、とても妙でヒンヤリします。
『レジェンド 狂気の美学』(C) 2015 STUDIOCANAL S.A. ALL RIGHTS RESERVED.
ギャングでありながらナイトクラブを経営し、経営力やカリスマ性に溢れたスタイリッシュな兄と
ポッチャリ体型でどこか野暮ったく、繊細なゲイだけどキレると恐ろしい弟は
1960年代、兄弟でロンドン全域の裏社会を牛耳って栄光を掴み猛威を奮っていたが、
兄の恋愛をキッカケに次第に2人が対立しあっていきます。
トム・ハーディ×エミリー・ブラウニング/『レジェンド 狂気の美学』 (C) 2015 STUDIOCANAL S.A. ALL RIGHTS RESERVED.
この相反する過激な双子を一人二役で演じるのはかなり難しいと思いますが、そこはトム・ハーディー。肉体も仕草も声色も、完全に使い分けて見事に体現しています。
衝突して殴り合いになるシーンには、リアル過ぎて思わず息を飲んでしまいます。
共演者たちもゾワっとした彼の演技は、是非チェックを。