鬼才、ティム・バートンにまつわる話とおすすめ映画9選!

鬼才、ティム・バートンにまつわる話とおすすめ映画9選!

独特な世界観をもつ映画監督は数多くいますが、そのなかでもティム・バートンは外せません。熱心なファンが多く、カルト的人気があります。天才ではなく鬼才とうたわれ、彼のつくりあげるダークでメルヘンチックな映画たちは世界中の人々を魅了することでしょう。ここで簡単ではありますが、その独自の世界を紐解いていきたいと思います。


ティム・バートンのプロフィール

ティム・バートン監督『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』/photo:Ryo Uchida

アメリカ合衆国の映画監督、プロデューサー、アーティスト。現在はイギリス・ロンドンに在住。
ストップモーション技術の第一人者である、レイ・ハリーハウゼンを崇拝しており、もともとはディズニー生え抜きのアニメーターだった。
1984年、25歳のときに自身が原案・監督をつとめた『フランケンウィニー』で一躍注目される。

ティム・バートンの作風

『アリス・イン・ワンダーランド』 ティム・バートン監督

独自の世界観をもつ映画監督は数多くいますが、なかでもティム・バートンのつくりあげる幻想世界は、一線を画しているでしょう。
アーティストとしても人気が高く、世界中で個展がひらかれています。

ティム・バートン自身、オカルトや怪奇ものを好むため、手がけるものもホラー色が濃いです。
しかしどの作品もふしぎと後味の悪さはなく、重苦しい展開の中にも、どこかあたたかみを感じる顛末をむかえます。
切なくてもハッピーエンドをむかえるものが多いので、そういった作品が好きな方はぜひ一度、彼の世界に触れてみてください。

ティム・バートン作品と関わりの深い人物

ジョニー・デップ来日記者会見 メイン

ティム・バートン作品を語るうえで欠かせない、3人の重要人物たち。
今さら紹介することもない、すごい方たちばかりなのですが、知らない人のためにもここで簡単に紹介したいと思いますので、熱心なマニアの方もしばしお付き合いください。

ダニー・エルフマン

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス©APOLLO

アメリカの音楽家。ティム・バートン作品におけるほとんどの音楽を手がけています。
ロックバンド、オインゴ・ボインゴの元リーダーで、ファンだったティム・バートンがオファーを申し出たことから現在までの付き合いに。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『コープスブライド』などでは声優としても参加。
『チャーリーとチョコレート工場』に出てくるウンパルンパの歌は、すべてダニー・エルフマン一人の声だとか。

そのほかの代表作は『ミルク』、『オズ はじまりの戦い』など。

ジョニー・デップ

ジョニー・デップ-©Getty Images

アメリカの俳優。2018年現在で9つの作品に出演。
1990年の映画『シザーハンズ』を皮切りに、ティム・バートンとは公私共につきあいがあります。
以心伝心のタッグで製作にのぞみ、苦楽をともにした戦友ともいえるでしょう。
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』では、初のミュージカル映画に出演。
役者として新しい部分を引き出されました。

スクリーンデビューは1984年の『エルム街の悪夢』。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』では大成功を収め、アカデミー主演男優賞にノミネート。
そのほかの代表作は『ギルバート・グレイプ』、『ブラック・スキャンダル』など。

ヘレナ・ボナム=カーター

ヘレナ・ボナム=カーター

ヘレナ・ボナム=カーター-©Getty Images

イギリスの女優。2018年現在、8つのティム・バートン作品に出演。
ティム・バートンとのあいだに二子をもうけています。
2014年にパートナー関係は解消しているのですが、とても仲はいいそう。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』などで仕事の付き合いは続いています。
女優として、監督としてたがいに尊敬を忘れない素敵な関係ですね。

スクリーンデビューは1985年の『レディ・ジェーン/愛と運命のふたり』。
翌年公開の『眺めのいい部屋』で脚光を浴びる。
そのほかの代表作は『英国王のスピーチ』、『オーシャンズ8』など。

ヘレナ・ボナム=カーター、ティム・バートンとの破局を語る | cinemacafe.net

https://www.cinemacafe.net/article/2016/05/09/40280.html

ヘレナ・ボナム=カーター(49)は長年のパートナーであったティム・バートン(57)と破局した際、深い悲しみに陥っていたという。

掛け値なし!ティム・バートン作品珠玉の3選

ティム・バートン監督/「Veuve Clicquot Yelloween with The World of Tim Burton」

ティム・バートンの世界を知るためにも、これだけはおさえておきたい3作品。
どこをとっても名作なので、まだ観たことがない作品があればぜひご覧いただきたい。
初心者からフリークまで楽しめる、人気の高いものばかりなので誰かと観るのもいいですね♪

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』-© APOLLO

ハロウィンタウンの王様、ジャックは毎年のハロウィンに飽き飽きしていた。
型にはまったことしかできず、ひとり息苦しさと虚しさを感じる日々。
そんなある時、ジャックはふしぎな扉をひらきクリスマスタウンへと迷い込む。
いままで見たこともない楽しげな景色に感銘を受けたジャックは、今度は自分たちでクリスマスをやることを決意する。
それはやがて、人間の世界をも巻き込む大きな事件に発展していくのだった…。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス©APOLLO

1994年公開。主演はクリス・サランドン。
代名詞的作品で、ティム・バートンの才能を世界に知らしめた名作中の名作です。
よく間違われるのですが、製作・原案を担当したのであって、監督はしていません。

当時はCG技術などがまだあまり普及しておらず、この映画はすべてストップモーション・アニメーションという技術でつくられています。

『シザーハンズ』

ジョニー・デップ&ウィノナ・ライダー-©Getty Images

セールスレディのペグは、とある屋敷で心優しき人造人間、エドワードと出会う。
手がハサミで出来ているせいで、顔中傷だらけになってしまうエドワードを哀れに思い、ペグは彼を家へ連れ帰ることにした。
はじめはみなエドワードに対して恐怖を感じるも、庭の剪定や髪のカットでたちまち街の人気者に。
やがてエドワードは、ペグの娘のキムに恋をするようになるのたが…。

20世紀フォックス社の映画なのですが、おなじみのオープニングロゴに雪が降っている特別仕様になっています。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、映画を観ればこの粋な演出に感動もひとしお。
観る人によって結末の受けとり方がガラッと変わるので、胸をはっておすすめできる名作です。

1990年公開。主演はジョニー・デップ。

『ビッグ・フィッシュ』

『ビッグ・フィッシュ』©2003 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC.

ウィル・ブルームの父、エドワードは自らの体験したエピソードを荒唐無稽に話すことが得意だった。彼の神話のように壮大な話はたくさんの人を楽しませるが、息子のウィルは大人になるにつれ、父親の大げさなホラが大嫌いになっていく。
エドワードは息子ウィルの結婚式の際、彼の生まれた日に釣った巨大な魚の話でその場を大いに盛り上げたが、そこで我慢の限界に達したウィルと仲違い。以来ずっと疎遠だった。
あるとき母親から、エドワードが病で倒れたとの知らせが入る。いそいで実家に帰ったが、病床でも相変わらずばかばかしい作り話をする父に呆れるウィル。
壮大なホラを吹き続ける父と、本当の父を知りたい息子がわかりあうことはできるのだろうか…。

ユアン・マクレガー-©Getty Images

テーマは父と子。ヒューマンドラマ×ファンタジーが織りなす美しい物語です。
アメリカ英語の慣用句で、ホラ話のことを“Fish story”といいます。転じて、“Big Fish”とは大ボラ吹きのこと。大物を指す言葉でもあるそうです。
2003年公開。主演はユアン・マクレガー。ヘレナ・ボナム=カーターも出演。

まだまだあります!おすすめティム・バートン映画!

『チャーリーとチョコレート工場』© Warner Bros. Entertainment, Inc.

先述した3人が関わる作品を中心に、最新作までのおすすめ映画をピックアップ。
シリーズものは省いて、サクッと観ることができる作品をあつめました。
あらすじにネタバレはないので、安心してご覧ください。

『エド・ウッド』

『ダーク・シャドウ』ジョニー・デップ&ティム・バートン監督来日@記者会見

舞台は1950年代のハリウッド。映画監督を目指す青年、エド・ウッドは下積みをこなしながら映画監督を目指していた。
致命的なほど才能に恵まれず、なかなか芽がでなかったが、持ち前の楽天的な性格で作品を作り続けるエド。
あるとき彼は、その昔ドラキュラ役としてもてはやされた俳優のベラ・ルゴシと出会う。いまやその面影もなく、落ちぶれたヤク中老人だったが、エドにとっては今でも憧れの存在。
そしてルゴシを、自身の映画に出演させる決心をする。

1995年公開。ジョニー・デップ主演。
史上最低の映画監督と呼ばれた実在の人物、エド・ウッドの夢とロマンを描いた名作。
エドが作品中で、尊敬するオーソン・ウェルズと偶然出会うシーンがあるのですが、それはこの映画の脚色で、実際にエド・ウッドがウェルズに会うことは生涯なかったそう。
ティム・バートン自身がエド・ウッド監督のファンであるため、その愛が随所に感じられます。

『スリーピー・ホロウ』

イカボードとトード氏©APOLLO
※写真はイメージです。

舞台は1799年のニューヨーク。郊外の村では、連続首なし殺人事件がおこっていた。
事件の捜査にあたるのは、ニューヨーク市警のイカボッド・クレイン。
村ではみな口々に首なし騎士の噂をするが、イカボッドは科学的根拠のないものは時代遅れだとして信じない。
しかし彼は偶然にも、首なし騎士の犯行現場に出くわしてしまい、その存在を認めざるを得なくなる。
そして捜査のなかで、あるひとつの真実が浮かび上がってくるのだが…。

イカボードとトード氏©APOLLO
※写真はイメージです。

1999年公開。 ジョニー・デップ主演。
製作総指揮にフランシス・コッポラを迎え、同年のアカデミー美術賞を受賞。
とにかく映像美にこだわった一作なので、そこにもご注目いただきたい。

『ティム・バートンのコープスブライド』

『ティム・バートンのコープスブライド』©2005 Warner Bros. Entertainment Inc.

『ティム・バートンのコープスブライド』©2005 Warner Bros. Entertainment Inc.

内気な青年ヴィクターは、親同士の思惑により政略結婚を強いられた。
知らない相手との結婚に尻込みしていたヴィクターだったが、婚約者のヴィクトリアに心惹かれ
なんとか前向きにとらえるようになる。
しかし、式のリハーサルでは緊張のあまり醜態をさらし、神父に式の延期を言い渡された。
ヴィクターは逃げるように、夜の森を訪れる。
そこで結婚式の練習をしていた彼は、誤って死体の花嫁・エミリーに求婚してしまう。
エミリーは彼の求婚を受けて、ヴィクターを死者の国へ連れ去るのだった。

2005年公開。ジョニー・デップ主演。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス同様、ストップモーションで撮影されました。
ティム・バートンがこだわりぬいた、死者の国と生者の国の色づかいを対比してみてください。

『チャーリーとチョコレート工場』

『チャーリーとチョコレート工場』© Warner Bros. Entertainment, Inc.

世界中で愛されているウィリー・ウォンカのチョコレート。
レシピや製造方法のいっさいは企業秘密であり、工場は謎につつまれていた。
ある日ウォンカは、チョコレートの中に金のチケットを5枚同封し、引き当てた子どもをチョコレート工場に招待すると告知。
貧しいが家族想いの少年チャーリーは、みごとチケットを手に入れ、祖父とともに工場を訪れることに。
そこでチャーリーはつぎつぎと夢のような光景を目にするのだった。

2005年公開。主演はジョニー・デップ。
また、チャーリー役には彼の推薦によりフレディ・ハイモアが起用されました。

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』© 2008 Warner Bros. Entertainment Inc.

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』© 2008 Warner Bros. Entertainment Inc.

理髪師のベンジャミン・バーカーは、妻に横恋慕した判事にえん罪を着せられ、15年もの間投獄されていた。戻ってきた彼は、家族を奪われた復讐を果たすため、スウィーニー・トッドと名を変えてロンドンで理髪店を開業。虎視眈々と判事を殺す機会をうかがっていた。
しかし、トッドは自身の過去を知るペテン師に揺すられ、とっさに彼をカミソリで殺してしまう。
協力者のミセス・ラヴェットが、その死体を材料にミートパイを作り、たちまち店は大繁盛。
トッドも積極的に顧客を殺していくようになり、物語は歪んだ結末へとすすんでいく。

2008年公開。主演はジョニー・デップ。残酷描写がおおく、R15+指定。
スティーヴン・ソンドハイム作のミュージカルを軸に映画化したものなのですが、そちらを尊重しながらも、ティム・バートンのカラーが良く出たさすがの仕上がりとなっています。

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』 ©2016 Twentieth Century Fox

『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』 ©2016 Twentieth Century Fox.

孤独な少年ジェイクは、祖父の死をきっかけに訪れた英国で、古びた屋敷を見つける。
そこには美しい女主人ミス・ペレグリンと、ふしぎな力をもつ14人の子どもたちが住んでいた。
次第に彼らと心を通わせるジェイクだったが、この屋敷にはとある悲しい秘密があった。
ジェイクは自分自身と向き合いながら、屋敷をねらう脅威に立ち向かっていく…。

2017年公開の最新作。主演はエヴァ・グリーン。
ティム・バートン史上もっとも奇妙、と銘打たれたダークファンタジー映画。

ティム・バートンについてまとめ

『アリス・イン・ワンダーランド』 -© Disney Enterprises, Inc.

無色透明のつまらない現実より、作り込まれた虚飾を愛する巨匠ティム・バートン。
ダークなファンタジーからコメディ要素の強いものまで展開。
オカルティックな作風の中にも、ディズニーに居たころの土壌がしっかりと培われています。
これからもどんどん、新しい作品を見てみたいですね。

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