たくさんあるマーベル映画、いったいどの順番で観ればいい?
ロバート・ダウニーJr.-(C)Getty Images
近年、今まで以上の盛り上がりを見せているマーベル映画。特に、マーベルスタジオ作品群「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」は続々と新作が発表され、映画ファンのみならず「気になっている」という方も多いのではないでしょうか?おなじみアイアンマンやキャプテン・アメリカなどの主要なヒーローの他にも、魅力的なキャラクターが数多く登場するMCU。世界観を統一していることで、作品をまたいで描かれるキャラクター同士の関係性のドラマも楽しい!しかし「観てみたいけど、映画がたくさんありすぎていったいどこからどの順番で観ればいいのかわからない」という声も…。
次回作で一区切り?"インフィニティ・サーガ"とは
2008年に公開された『アイアンマン』から、『アベンジャーズ』シリーズ4作品を含み、2019年6月28日公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』までの一連のMCU作品を、"インフィニティ・サーガ"と呼びます!宇宙の誕生にも関わっている巨大なパワーを持った6つの石"インフィニティ・ストーン"を巡る物語であることから、この名前がつけられました。もちろん今後も続々と作品が発表される予定のMCUですが、"インフィニティ・サーガ"としては、もう少しで一区切りを迎えます。これを機に、MCUの世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか?
マーベル・シネマティック・ユニバースを時系列順にご紹介!
クリス・エヴァンス(C)Getty Images
現在、シリーズ最新作にして完結作である『アベンジャーズ/エンドゲーム』が全世界で大ヒット中!その興行収入は、なんと公開後数週間であの『タイタニック』を抜き去り、世界第二位となっています。そんな大人気のMCUですが、公開中の『アベンジャーズ/エンドゲーム』までで、なんとその数22作品!6月に公開を控えている『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』も合わせると、23作品…数字だけ見ると尻込みしてしまいそうですよね。映画を単体で観ても楽しめるのは当然なのですが、基本的には全ての作品でキャラクター同士が密接に関わり合っており、世界観も共有されている本シリーズ。やはり、これまでの作品を知っていれば知っているだけ、最新作を何倍も楽しめるのは間違いありません!どうせ観るなら、その魅力を全て堪能したいですよね。鑑賞の順番の役に立つ?MCU作品群を時系列順にご紹介していきます。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
クリス・エヴァンス -(C) Getty Images
トップバッターは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』。時代は、1940年代の第二次世界大戦の真っ最中。強い正義感を持ち、自由のために兵士となって戦うことを願いながらも、虚弱体質で徴兵検査に落ち続けていたスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)。
「ナチスを殺したいのか?」という質問に、「誰も殺したくない、でも悪党は嫌いだ」。そう答えた彼の高潔な精神を目にとめたアースキン博士(スタンリー・トゥッチ)は、彼を"スーパーソルジャー計画"の被験者候補として入隊させることを決めます。超人血清の投与でスーパーソルジャーとして生まれ変わったスティーブは、戦争を終わらせるために戦場で活躍していきます。
クリス・エヴァンス -(C) Getty Images
しかし、悪の組織"ヒドラ"の指導者であり、スティーブと同じく超人血清を投与されたレッドスカルが彼の前に立ちはだかります。世界の命運をかけた死闘の末、スティーブは爆弾を積んだ飛行機ごと海上に落下。自らの命と引き換えにした彼の行動により、その後戦争は集結したのでした。しかし、スティーブは死んでしまった訳ではなく、誰からも見つかることなく氷漬けになって眠っていただけ!70年後の現代で、伝説のスーパーソルジャーは再び目覚めることになるのです。
キャップの永遠の恋人・ペギー(ヘイリー・アトウェル)や親友・バッキー(セバスチャン・スタン)とのエピソードはもちろん、我らがキャップの誕生物語が描かれます!40年代のアメリカのレトロな服装や街の様子なども、好きな人にはたまらないはず。さらには、アイアンマンであるトニー・スタークの父親ハワード・スターク(ドミニク・クーパー)も活躍!
『キャプテン・マーベル』(2019)
ブリー・ラーソン/第91回アカデミー賞-(C)-Getty-Images
公開されるやいなや、ファンから「宇宙最強ヒーロー!?」との呼び声も高い『キャプテン・マーベル』!『アベンジャーズ/エンドゲーム』の直近に公開された作品ではありながら、物語の舞台は1995年のアメリカ。惑星クリーの戦士であったヴァース(ブリー・ラーソン)が、スクラル人との戦いの中で自分の隠された記憶の真実に気づき、最強のヒーローとして覚醒するまでの物語が描かれます。さらに本作には、まだS.H.I.E.L.D.長官ではない頃のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)や、フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)の姿も!"アベンジャーズ"ファンにとっては登場するだけで嬉しいキャラクターたちですよね。
また、MCU初となる女性ヒーローが主人公の作品でもある本作。力に目覚め、正義のために戦うヴァース改めキャロル・ダンヴァースはもちろん、彼女の友人であるアメリカ空軍パイロット、マリア・ランボー(ラシャーナ・リンチ)の活躍もカッコイイ!キャロルの指導役であるヨン・ロッグ役でジュード・ロウも出演しています。
エンドロール後の映像では、時間が現代に戻り『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の内容が読み取れる場面も。もしネタバレを避けたいようであれば、時系列順ではなく公開順で視聴することをお勧めします。
『インクレディブル・ハルク』(2008)
主人公の科学者・ブルース役のエドワード・ノートン。
3作目は『インクレディブル・ハルク』。ハルクといえば、緑色の怪物の姿がインパクト大で、知っている方も多いのではないでしょうか?意思の疎通が難しく、危険な存在に思われがちですが、彼もれっきとしたヒーロー!"怒り"を原動力にした制御不能な圧倒的なパワーは、アベンジャーズの中でもトップクラスなんです。
リヴ・タイラーが選ぶのはハルク? それともエドワード・ノートン?
現代、キャプテン・アメリカを作った"超人血清"の研究が再び行われていました。それに携わっていた天才科学者ブルース・バナー(エドワード・ノートン)が、実験中の事故で大量のガンマ線を浴びたことで、緑色の怪物「ハルク」に変身してしまうように…。ハルクになっている間はブルースの意識はなく、自分の中の凶暴な存在が知らない間に暴れていることに苦悩し、解決策を探しながら、なるべく"変身"しないように過ごすように努めます。そんな中、ハルクの行方を追っていた米軍は、ハルク以上のパワー、そして悪意を兼ね揃えた存在である"アボミネーション"を生み出してしまい…。力になってくれる恋人、そして街を守るために、ブルースとハルクは立ち上がるのでした。
ちなみに、ブルースは人目を避けて暮らしていた時期が長いので、実際に作品内でのメインの出来事は、次にご紹介する『アイアンマン』とほぼ同時期だと考えられています。また、この後に登場するブルース/ハルクを演じるキャストは、エドワード・ノートンからマーク・ラファロに変更されました。
『アイアンマン』(2008)
ロバート・ダウニーJr.-(C)Getty Images
4作目は言わずと知れた『アイアンマン』。公開順だと、本作が一番最初なのをご存知でしょうか?(日本では『インクレディブル・ハルク』の方が先でしたが…)そんなMCUの始まりの男、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)の物語です!
超巨大複合会社スターク・インダストリーズの社長にして天才科学者、その上プレイボーイというトニーは、自ら開発した兵器を売り込むパフォーマンスのために中東へ赴いていました。しかしそこでテロにあい、テロリストたちに監禁されて兵器を作るように強要されます…。
ロバート・ダウニーJr.
悪を断つために作っていた兵器であるにも関わらず、悪の手に渡ってしまっていた事実を知りショックを受けたと共に、自分の考えが至らなかったことに気付かされたトニー。インセン医師の助けもあり、監視の目を欺いてパワードスーツを作り、なんとか脱出に成功!アメリカに戻った後すぐに会見を開き、兵器産業からは手を引くことを発表します。しかしそれまで社の利益のメインだったそれから手を引くことをよく思わない人物も…。
とにかく、超ハイテクなアイアンマンのスーツがカッコイイ!またアイアンマンは、"完全無欠"のヒーローではなく、不器用で欠点もあり、時には間違いも犯す人間らしさに溢れたヒーローであるというところが最大の魅力!自分の弱さや間違いを突きつけられながらも成長し、人々を救うために何度でも立ち上がる、トニーのその折れない心こそが"アイアンマン"たる所以なのです。
『アイアンマン2』(2010)
ロバート・ダウニー・Jr.&グウィネス・パルトロウ-(C)Getty Images
続いて、アイアンマン3部作の2作目である『アイアンマン2』。前作のラストで「アイアンマン=トニー・スターク」として世間に公表したものの、政府からは「兵器を持っている」と糾弾され、自身は命を繋いでいる胸のリアクターによってパラジウム中毒になり…。友人ローディ(ドン・チードル)や恋人ペッパー(グウィネス・パルトロウ)によって諭されますが、誰にも言えない悩みを抱えたトニーは自暴自棄になり、酒に酔って失態を犯してしまいます。しかしそんな中、スターク家に恨みを抱えたイワン・ヴァンコの魔の手が迫っていて―――。
グウィネス・パルトロウ-(C)Getty Images