『ホーム・アローン』はどんな映画?
1990年に映画が公開されてから、子供と楽しめるクリスマス映画としてお馴染みの「ホーム・アローン」。
クリスマスの家族旅行に行くはずが、ひとり家に取り残されてしまった8歳の少年ケビンが、泥棒たちから家を守るために奮闘するコメディです。
主演をつとめたマコーレー・カルキンは、今作で一気に子役スターになりました。
『ホーム・アローン』は『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス
(C)Getty Images
『ホーム・アローン』の監督クリス・コロンバスは、スティーブンスピルバーグに見いだされ、『グレムリン』、『グーニーズ』『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』などの脚本を手掛けた後、1987年に『ベビーシッター・アドベンチャー』で映画監督デビュー。
『ホーム・アローン』、『ミセス・ダウト』などのファミリー・コメディや、『ハリーポッターと賢者の石』『ハリーポッターと秘密の部屋』『ハリーポッターとアズガバンの囚人』₍製作₎、『ナイトミュージアム』『ナイトミュージアム2』の監督として有名です。
■『ハリー・ポッター』シリーズ
(C) 2001 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
映画史に残るファンタジーの金字塔となった“ハリポタ”こと『ハリー・ポッター』シリーズ。
伝説の始まりとなるシリーズ第1作となった『賢者の石』は2001年公開。公開当時は小説の挿絵から抜け出てきたようなダニエル・ラドクリフ演じるハリーをはじめとしたキャスト陣と、CGを駆使した美しい映像が話題となりました。
(C) 2001 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
第2作の『秘密の部屋』では、ダニエル・ラドクリフが初々しい姿でハリー・ポッターを、ホグワーツ魔法魔術学校の友人、ロン・ウィーズリーをルパート・グリントが、ハーマイオニー・グレンジャーをエマ・ワトソンがそれぞれ演じ、ハリーを敵視する同級生のドラコ・マルフォイにトム・フェルトン、スネイプ先生にアラン・リックマン、ダンブルドア校長にリチャード・ハリスとおなじみのキャストが引き続き出演しています。
(C) 2002 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R.
第3作の『アズカバンの囚人』でクリス・コロンバスは製作を担当。
シリーズのカギとなるキャラクターが登場し、隠されたハリーの過去が次第に明らかになっていきます。
新しい魔法アイテムや魔界の住人も登場し、誰もがワクワクさせられる壮大なストーリーに注目です。
■『ナイトミュージアム』シリーズ
© 2009 TWENTIETH CENTURY FOX
クリス・コロンバス監督作品の『ナイト ミュージアム』『ナイト ミュージアム2』は、ニューヨークの自然史博物館の、夜の警備員・ラリー(ベン・スティラー)を主人公に、壮大なファンタジー・アドベンチャーシリーズです。
© 2009 TWENTIETH CENTURY FOX
『ナイト ミュージアム2』では、近代化により不要になってしまった展示物たちが、首都・ワシントンのスミソニアン博物館に運ばれようとしていました。
ニューヨークに残されるはずだった魔法の石版が、猿のデクスターのいたずらで一緒に運び出されてしまい、スミソニアンの展示物たちまでも動き出してしまいます。
急いでワシントンに向かったラリーは、仲間たちを助けるために石版を取り戻そうとしますが、そこには古代エジプトの時代に仕組まれていた新たな謎が隠されていたのでした…。
音楽はジョン・ウィリアムス
(C)Getty Images
音楽を担当したジョン・ウィリアムスは、ハリウッドでナンバーワンの作曲家。
代表作は『スターウォーズ』シリーズ、『ハリーポッター』シリーズ₍『ハリポッターと炎のゴブレット』以降はテーマ曲のみ₎、『インディジョーンズ』シリーズ、『ジュラシックパーク』シリーズほか多数。
『ジョーズ』『スターウォーズ4/新たなる希望』『E.T.』『シンドラーのリスト』でアカデミー賞、グラミー賞の音楽部門作曲賞をダブル受賞。
これまで、アカデミー賞を編曲賞も含めて5回受賞、ノミネート48回は現役の映画人の中で最多を記録中。
グラミー賞を18回、ゴールデングローブ賞を4回受賞し、1984年以降にアメリカで行われたオリンピックでは、3回ともテーマ曲を提供しているなど、誰でも一度はジョン・ウィリアムスの音楽を耳にしているはずです。
コメディ、ファンタジー、アクション、シリアスどんな映画にもマッチして、観客の感動を引き出す鬼才、ジョン・ウィリアムスが、『ホーム・アローン』では、思わず楽しくなってしまうクリスマスナンバーを手がけています。
『ホーム・アローン』のキャスト
『ホーム・アローン』で一躍大スターとなったのは、当時10歳だったマコーレー・カルキンでした。
他にドジな泥棒役や愉快な家族たちの印象も、強く記憶に残るキャスティングです。
■主役はマコーレー・カルキン
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主役のケビン役をつとめ、「世界一有名な子役」となったマコーレー・カルキン。
主人公ケビンは、マカリスター家5兄弟の末っ子という設定。8歳にして頭脳明晰でトラブルメーカーというキャラクターを愛嬌たっぷりに演じて注目され、『ホーム・アローン』は世界中で大ヒットしました。
その後、マコーレー・カルキンは『ホームアローン2』、『マイガール』、『危険な遊び』、『リッチー・リッチ』などに子役として主演しています。
■泥棒ハリーはジョー・ペシ
(C)Getty Images
マカリスター家の留守を狙う泥棒コンビのひとり、ハリー役を演じているのはジョー・ペシ。
ハリーはしっかりしているものの、気が短いというキャラクターで、ケビンの仕掛けたトラップにはまってひどい目に…。
ジョー・ペシは、小柄な身長と甲高いしゃがれ声が印象的な役者で、アカデミー賞助演男優賞を受賞した『グッドフェローズ』ほか、『ワンス・アポン・タイム・イン・アメリカ』や『カジノ』など、マフィア役で有名です。