キャプテン・マーベルとは?マーベル最強ヒーローって本当!?
ブリー・ラーソン/第91回アカデミー賞-(C)-Getty-Images
2019年3月15日に公開されたスーパーヒーロー映画『キャプテン・マーベル』。女性ヒーローというと、DCコミックスのヒーローである『ワンダーウーマン』が大ヒットしたことが記憶に新しいですが、マーベルコミックスの映画化作品で、女性ヒーローが主役になった作品はこの『キャプテン・マーベル』が初めてだということをご存知でしたか?
"女性ヒーロー"とは言いましたが、女性・男性の垣根などなく、誰もが憧れる圧倒的な強さと自信・格好よさを兼ね揃えた"ヒーロー"…それが『キャプテン・マーベル』こと、キャロル・ダンヴァースです!
■『キャプテン・マーベル』は『アベンジャーズ』シリーズの"MCU"の一部
マーベル・スタジオ(C)Getty Images
ブリー・ラーソン/第91回アカデミー賞-(C)-Getty-Images
毎年数本の映画が公開され、近年特に人気を集めているマーベルのスーパーヒーロー映画。実は2008年に公開された『アイアンマン』から現在の最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』までの23作品は、全て繋がった世界で起きた出来事を描いているシリーズものであることを知っていたでしょうか?世界観が同じだからこそ、『アベンジャーズ』といったヒーローたちの夢の共演映画も実現するわけです。もちろんマーベルヒーローの映画だからといってその全てが当てはまるわけではないのですが、世界観を同じくした一連の映画群は"MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)"と呼ばれていて、『キャプテン・マーベル』もそのMCUのうちのひとつ。だから、キャプテン・マーベルは今年4月に公開されたシリーズ完結作『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも登場するんですよ!
■MCUの指揮をとるのはプロデューサー、ケヴィン・ファイギ
『Captain Marvel』コミコン (C) Getty Images
『アイアンマン』から現在までの11年間、MARVELの全てのヒーロー映画を繋ぐ壮大なコラボレーションプロジェクトであるMCUを総括してきたのは、マーベルスタジオのプロデューサーのケヴィン・ファイギ。作品ひとつひとつは別々の監督が製作しているので、作品ごとに監督の"色"が出ることで違った魅力を楽しむことができるのが、MCUがファンを増やし続けている理由と言えます。しかし、そんな多彩すぎる作品群を抱えるMCUが、しっかりとひとつの大きなシリーズとしてまとまっているのは、ケヴィン・ファイギの総括があってのこと。現在『アベンジャーズ』シリーズは一区切りとなりましたが、今後の展開の構想もできているとのことなので、まだまだ楽しませてくれそうです!
『キャプテン・マーベル』のあらすじ・ネタバレ
ブリー・ラーソン-(C)Getty Images
公開前に発表されていた予告トレーラーでは、かなり謎な部分が多かった『キャプテン・マーベル』。実はストーリーは1995年を描いたもので、MCUの1作目『アイアンマン』よりもずっと前の出来事なんです。ヒーローチーム"アベンジャーズ"の始まりであり、次世代の"アベンジャーズ"をも担うヒーロー、キャロル・ダンヴァースの覚醒を描いた『キャプテン・マーベル』のあらすじをご紹介します。
■クリーの戦士として戦うヴァース
ジュード・ロウ (C) Getty Images
クリー人の特殊部隊"スターフォース"に所属するヴァース。彼女は6年前にクリー人に拾われ、クリーを統治している人工知能"スプリーム・インテリジェンス"によって超人的な力を授けられました。拾われる以前の記憶はなく、自分が何者なのかもわからないーーー。そんなヴァースでしたが、時折断片的で不可解な夢を見ることがありました。スターフォースの司令官ヨン・ロッグに"力を制御すること"を学び、自分の記憶に関しての元凶はクリーの敵であるスクラル人であると信じ、ヴァースは戦闘訓練に明け暮れるのでした。
■スクラル人を追ってやってきた地球でのフューリーとの出会い
サミュエル・L・ジャクソン-(C)Getty Images
スクラル人は巧みな変身能力を持っている種族で、クリーとは長く戦争状態にありました。とある任務に参加したヴァースは、なんと作戦途中でスクラル人に捕らえられてしまいます!拘束されて、スクラル人の扱う装置によって記憶を引き出されるヴァース。その記憶の中にうつっていたのは、地球。アメリカの空軍基地と過去の自分、そしてウェンディ・ローソンという女性ーーー。スクラル人の司令官タロスの目的は、ローソン博士が従事していたとあるプロジェクトを探ることでした。なんとか逃げ出すことに成功したヴァースは、スクラル人たちを追って自らも地球へ向かいます。
そして、地球へ降り立った先で出会ったのが、当時まだS.H.I.E.L.D.捜査官であったニック・フューリーなのでした。
■ヴァースの失われた記憶を辿り、ペガサス基地へ
ラシャーナ・リンチ (C) Getty Images
フューリーは、突如地球に現れた不審人物であるヴァースを危険だと見なして追っていましたが、変身能力を持つスクラル人の存在を認知したことで、ヴァースと手を組み彼女の記憶の中にあったプロジェクトを探って行くことになります。しかし、ローソン博士の記録は抹消されてしまっていたので、ヴァースとフューリーはプロジェクトの目撃者であった元空軍兵士マリア・ランボーの元へ向かうことに。そうして彼女の元で、ヴァースは"キャロル・ダンヴァース"という名前でありマリアとは親友であったことや、6年前に起こった事故で死んだことになっていたことなどを知ります。
■敵?味方?スクラル人・タロスの真の目的とは
『レディ・プレイヤー1』(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
マリアは、ローソン博士が進めていたプロジェクトが失敗することになった事故の目撃者ではあったものの、その後その事故は隠蔽されたためプロジェクトの詳しい内容も知りませんでした。そんな中、再びキャロルたちの前に姿を現したのは、スクラル人のタロス!しかしタロスは、以前のように攻撃してくることはなく、それどころか6年前の事故のブラックボックスを入手しており、真相を明らかにするためにキャロルと手を組みたいと言うのです。
実はクリーとスクラルの戦争は、ほとんどがクリーによる一方的な弾圧で、スクラル人は難民として宇宙に散り散りになっていたのでした。タロスは、そんな戦争を終わらせる可能性を秘めたキャロルの記憶を求めていました。
■全ての真実と黒幕を知ったキャロルがとった行動は…
ブリー・ラーソン-(C)Getty Images
ブラックボックスに残されていた音声で、キャロルの記憶は鮮明に蘇ることになります。
かつてアメリカ空軍に所属していたローソン博士の本名はマー・ベルで、正体はクリー人でした。彼女は膨大な力を秘めたインフィニティ・ストーンをエネルギーコアとして利用した、"ライトスピード・エンジン"による戦闘機の製作を目指しており、その目的はクリーとスクラルの戦争を平和的に終わらせるため。同じく空軍に所属していたキャロルは、テスト・パイロットとしてその試作機を操縦していましたが、マー・ベルのその計画がクリーにバレてしまい、戦闘機は撃墜されてしまいます。そしてその時、マー・ベルにとどめを刺したその人物こそ、クリーの司令官ヨン・ロッグなのでした。キャロルは、エネルギーコアが敵の手に渡らないように破壊しようとしますが、その際にコアから放出されたエネルギーが彼女の体に流入。その衝撃で気を失ったところを、クリーへ連れて行かれ記憶を消されてしまったのでした。
■ありのままの力を得たキャロル
ジュード・ロウ(C)Getty Images