ヤバすぎる怪作『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』に隠された小ネタ&トリビアまとめ

ヤバすぎる怪作『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』に隠された小ネタ&トリビアまとめ

ニコラス・ケイジが復讐の鬼と化す主人公に扮する、異色バイオレンス・ムービー『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』。ストーリーもさることながら、効果的に用いられるヘビーメタルミュージックや、暴力的でありながらどこか幻想的な映像も見どころです。今回はそんな『マンディ』の知られざるトリビアや、監督が密かに仕掛けた小ネタをご紹介します。


アンドレア・ライズブロー -(C) Getty Images

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』序盤で、アンドレア・ライズブロー演じるマンディは「Seeker of the Serpent's Kiss」というタイトルの本を読んでいます。
これは映画用の小道具として作られた架空の本。ヨハン・ヨハンソンが作曲した「Seeker of the Serpent's Eye」から取られたものと見られ、このシーンでは同曲が流れています。

カルト集団のリーダーにレッドが放ったセリフの元ネタ

物語終盤、とうとうジェレマイアを追い詰めるレッド。
その際のレッドのセリフで、「同じ水でも精神異常者は溺れ、神秘家は泳ぐ」というものがあります。
これはアメリカの神話学者ジョセフ・キャンベルの著書にある言葉から引用されたものです。

『マンディ』誕生のきっかけは、コスマトス監督の個人的体験にあった

パノス・コスマトス監督は、両親の死から『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』、そして『Beyond the Black Rainbow(日本未公開)』を構想し始めたそうです。
両作品の公開時期は異なりますが、脚本は同じ時期に書かれたとのこと。
『Beyond the Black Rainbow』では主人公が抑圧から抜け出そうとする姿を、そして『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』では、野性的でエモーショナルな世界を描きました。
ストーリーは異なりつつも、両作品はコインの表と裏のような関係性になっています。

ニコラス・ケイジは『13日の金曜日』ジェイソンを参考に役作りしていた?!

© 2008 Paramount Japan K.K. All Rights Reserved.

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』撮影現場で、パノス・コスマトス監督とニコラス・ケイジは、レッドというキャラクターについての探求をすすめました。
二人は、レッドが普通の男から野獣になるまでの過程を作り上げていたといいます。そこで二人がキャラクターの参考にしたのは、なんと『13日の金曜日』の殺人鬼ジェイソン!
レッドが超人的なパワーでカルト集団を次々と血祭りにあげていくさまは、確かに言われてみればジェイソンに似ているかも……?

レッドとマンディのいる場所は"エデンの園"?

アンドレア・ライズブロー/『ビトレイヤ―』 -(C) The British Film Institute 2013

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』は、前半はロマンティックなラブストーリーなのに対し、後半は血みどろで暴力的な物語。
海外メディアのインタビューで、コスマトス監督は「私は、観客がレッドとマンディと共に時間を過ごすという、意義深い箇所を作りたかったのです。観客に彼らがどういったキャラクターなのかを知ってもらいたかった。編集の過程で(ストーリーのトーンを)2つに分け、結果的に成功したと思っています」と語っています。

撮影監督の起用はたまたまだった?!

ジェームズ・フランコ -(C) Getty Images

アカデミー賞の前哨戦とも呼ばれるインディペンデント・スピリット賞撮影部門にて、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』より、撮影監督のベンジャミン・ローブがノミネートされました。
ベンジャミン・ローブは、これまで短編映画や、ジェームズ・フランコ出演の『King Cobra』などに携わってきた経歴の持ち主。
ですが当初ベンジャミンは『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』に参加する予定はなかったそう。別の撮影監督がスケジュールの都合で降板し、その後任として起用されたそうです。

構想8年、ついに実現した『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』

『Beyond the Black Rainbow』が公開されたのが2010年。このときすでに『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』の構想はあったものの、パノス・コスマトス監督は映画製作会社SpectreVisionの仕事に従事しており、『マンディ』の映像化にかける時間がなかったそう。
結局『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』が実現したのは、構想から8年後でした。

パノス・コスマトス監督にインスパイアを与えたSF映画とは

海外メディアComingsoon.netのインタビューによれば、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』は、1982年に米公開されたインディーズ映画『The Sword and the Sorcerer(原題)』、そして1983年に公開されたイタリア・スペイン・メキシコ合作のSF映画『Conquest(原題)』から着想を得たシーンが散りばめられているそうです。
『The Sword and the Sorcerer』と『Conquest』は、どちらも一部の間でカルト的人気を誇るSF映画。ファンタジーや奇妙な造形のクリーチャーといった要素は、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』にも反映されています。

パノス・コスマトス監督、父の撮った映画で一番好きなのは『マッド・ティース』

© 2007 EQUITY PICTURES MEDIENFONDS GMBH & CO.KG IV

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』パノス・コスマトス監督の父は、『ランボー/怒りの脱出』『コブラ』、『カサンドラ・クロス』などで知られる映画監督のジョージ・P・コスマトス。
そのジョージ・P・コスマトス監督が1983年に製作した作品が『マッド・ティース(原題:Of Unknown Origin)』です。
『マッド・ティース』は、『ロボコップ』のピーター・ウェラーがエリートサラリーマンの主人公に扮し、謎の侵入者と戦いを繰り広げるサスペンス作品。
パノス・コスマトス監督は父の撮った作品の中で『マッド・ティース』が一番のお気に入りであるとインタビューで述べています。

パノス・コスマトス監督が語るキャスティングの極意とは

アンドレア・ライズブロー/『ビトレイヤ―』 -(C) The British Film Institute 2013

過去の監督作品『Beyond the Black Rainbow』では気鋭の新人俳優を起用したのに対し、今回『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』ではニコラス・ケイジやアンドレア・ライズブローといったスターを起用したパノス・コスマトス監督。
Comingsoon.netのインタビューでコスマトス監督は、「両作品のキャスティングに違いはありません。作品ごとにふさわしい役者を選んでいるのです」と語っています。
「役者たちと共に仕事をするのは楽しいですし、自分が作ったコンセプトに彼らが命を吹き込んでいくのも嬉しい。アイディアが形になっていくのはまるで魔法のようです」とも明かしました。

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』ストーリー

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