『GONIN サーガ』とは、どんな映画?
『GONIN サーガ』ポスタービジュアル -(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会
バイオレンス・アクションの名作として話題になった『GONIN』の続編、『GONIN サーガ』。主演は東出昌大、監督・脚本は『死んでもいい』などで知られる石井隆が務めました。今回は、国外の映画祭でも注目を集めた『GONIN サーガ』のあらすじやキャストなど紹介していきたいと思います。
■国内外問わず人気を誇る『GONIN』の続編
『GONIN サーガ』の雨降らし演出 (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
『GONIN サーガ』の前作は、佐藤浩市や本木雅弘、竹中直人、ビートたけしなど実力派俳優が勢ぞろいしたバイオレンス・アクション映画の名作『GONIN』です。
安藤政信/『GONIN サーガ』 (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
『GONIN』で描かれたのは、バブル崩壊の余波が続いていた1995年。ディスコ“Birds”のオーナー・万代樹彦(佐藤浩市)は、指定暴力団五誠会系の大越組からお金を借りており、今では借金まみれ。返済を迫られた万代は、自分と同じように社会から弾かれた三屋純一(本木雅弘)、氷頭要(根津甚八)、荻原昌平(竹中直人)、ジミー(椎名桔平)と共に大越組を襲撃し、現金の強奪に成功します。
-(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
しかしそれが原因となり、抹消されることになった5人。どうにか生き残った氷頭と三屋は再び大越組を襲撃し組員らを撲滅しようと試みるも、そんな2人も最後にはヒットマン・京谷一郎(ビートたけし)によって撃たれてしまいます。こうして事件は終わりを告げたと誰もが思っていました。
安藤政信/『GONIN サーガ』 (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
しかし、それから19年後。2014年を舞台に、19年前の事件に関わりのある人々が出会ったことから、再び事件が動き出し…。
監督・脚本は前作に引き続き、石井隆
石井隆監督、安藤政信、桐谷健太、東出昌大、土屋アンナ、竹中直人/『GONIN サーガ』完成報告会見
『GONIN』に引き続き、監督・脚本を務めることになったのは石井隆です。石井は、1988年に『天使のはらわた 赤い眩暈』にて監督デビュー。その後『死んでもいい』や『ヌードの夜』などを手掛けています。
-(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
そんな石井隆の代表作は『GONIN サーガ』の前作、国内外から高い評価を得ている『GONIN』。リアリティのあるバイオレンス・アクション作品でありながらも、スタイリッシュさも残っており、現在でも映画好きの間では話題にのぼるほどの名作となっています。
■海外の映画祭からも注目を浴びた『GONIN サーガ』
東出昌大、バンクーバー国際映画祭/『GONIN サーガ』 (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
そんな話題作の続編である『GONIN サーガ』も、日本国内だけでなく国外からも注目を集め、ロッテルダム国際映画祭やバンクーバー国際映画祭にて上映されました。
■『GONIN サーガ』の水にまつわる撮影秘話
『GONIN サーガ』の雨降らし演出 (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
『GONIN サーガ』の監督・脚本を務めた石井隆の代名詞といえば、滝のような雨の演出であり、本作でも十分に発揮されているとのこと。撮影では、雨に打たれて寒さにがくがくと震えるキャストの姿も。そんな過酷な演出によって描かれる、危うく印象的なシーンは要チェックです。
『GONIN サーガ』のあらすじは?
『GONIN サーガ』の雨降らし演出 (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
時代から弾かれた5人組が五誠会系大越組を襲撃した事件を描いた『GONIN』から19年後。五誠会の3代目である式根誠司(安藤政信)は、どんどん勢力を拡大しているもよう。
-(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
一方、襲撃事件でヒットマンに父を殺された久松勇人(東出昌大)は、建設作業員として母を支えながら真っ当な人生を歩んでいました。そんな勇人の幼馴染・大越大輔(桐谷健太)は大越組の組長の息子。大輔は大越組を再興させるという夢を抱きながら、誠司のボディーガードとして日々を送っていました。
-(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
そんなある日。勇人の母の元へ、19年前の襲撃事件を追っているというルポライター・富田慶一(柄本佑)が現れます。そして、次第に19年前の事件に関わりのある人々の歯車が狂い始めます。