リチャード・リンクレイター監督映画7選!自由な時間軸で "青春" を楽しむ!

リチャード・リンクレイター監督映画7選!自由な時間軸で "青春" を楽しむ!

1990年代に入った頃、インディペンデント映画界から突如頭角を現した異端の映画監督リチャード・リンクレイター。1995年の第45回ベルリン国際映画祭で『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』が最優秀監督賞を受賞。この作品は "ビフォア三部作" の幕開けとなり、他2作もアカデミー賞でノミネートされています。代表作『6才のボクが、大人になるまで。』は公開されるとアメリカでも批評家・観客の双方から絶賛されアカデミー賞で監督賞・脚本賞でのノミネート、さらにゴールデングローブ賞でも最優秀監督賞を受賞し "時空でドラマを紡ぐ名手" と呼ばれるようになります。新作『30年後の同窓会』の紹介すると共に彼の作品の軌跡を振り返っていこうと思います。


リチャード・リンクレイター監督の生い立ち・キャリア

『リチャード・リンクレイター 職業:映画監督』courtesy of Black/ Bernstein Productions

リチャード・リンクレイターの生年月日は1960年7月30日で、アメリカ合衆国 テキサス州ヒューストン出身。
映画館が一つしかない田舎町で育ち、サム・ヒューストン州立大学に入学。
大学では高校生の頃から続けている野球部に所属しました。
その時の経験は、映画『バッド・チューニング』、『6才のボクが、大人になるまで。』そして『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』での精神的な三部作として活かされています。

イーサン・ホーク&リチャード・リンクレイター監督

もう一つの三部作『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』、『ビフォア・サンセット』、『ビフォア・ミッドナイト』の "ビフォア・シリーズ" では、イーサン・ホークとジュリー・デルピーを続投させ3人で脚本を作り上げており人気も高く、ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞、アカデミー賞でも監督賞と脚本賞にノミネートされました。
時空を操る名手らしく、インディペンデント映画とハリウッド映画の間も器用に行き来しながら卓越した感性で作品を提供し続けています。

リチャード・リンクレイター監督がファストフード業界の裏側を描く『ファーストフード・ネイション』

© 2006RPC Coyote,Inc.

映画『ファーストフード・ネイション』は2008年公開のイギリス・アメリカの社会派群像劇。
エリック・シュローサーのベストセラー・ノンフィクション「ファストフードが世界を食いつくす」が原作で、脚本はリチャードとシュローサーの共同作業となっています。
売り上げ好調のバーガー・チェーン “ミッキーズ” が物語の舞台。
ある日マーケティング部長ドン(グレッグ・キニア)はパテから多量に検出された糞便性大腸菌について調査することを社長から任命され、コロラド州コーディに向かいます。
そこではブローカーから悪条件の違法労働を斡旋された不法就労者たちが働いている。

© 2006RPC Coyote,Inc.

一方、ミッキーズのコーディ店でバイトする真面目な女子学生アンバー(アシュレイ・ジョンソン)は、大学の環境保護グループのメンバーと知合い、彼らと活動を共にし始めたのだが...。

© 2006RPC Coyote,Inc.

食の衛生管理、格差社会に伴う劣悪な労働環境、環境破壊など...現代社会の様々な問題を浮き彫りにしていく問題作。
リチャード・リンクレイター作品常連のイーサン・ホークに加え、パトリシア・アークエット、アヴリル・ラヴィーン、ブルース・ウィリス等の豪華キャストの出演にも意表を突かれます。
日本でも後にファーストフードの衛生問題がニュースを賑わせました。
見たくない、聞きたくないトピックですが重要な社会問題です。

リチャード・リンクレイター監督が、麻薬問題やプライバシー侵害にメスを入れた作品『スキャナー・ダークリー』


©2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

映画『スキャナー・ダークリー』は2006年公開、アメリカの近未来映画。
デジタル・ペインティング手法 “ロトスコープ” という映像技術を使い、現実と幻覚とを曖昧にすることでトリップ感漂う映像表現を試みています。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

舞台は近未来のアメリカ。そこでは物質Dという麻薬が蔓延しています。
覆面麻薬捜査官のボブ・アークター(キアヌ・リーブス)は、フレッドという名で物質Dの供給源を探る事に。
そして自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入する。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

彼は同じく “D” 中毒のジム・バリス(ロバート・ダウニー・Jr.)とエリン・ルックマン(ウディ・ハレルソン)、売人で恋人のドナ・ホーソーン(ウィノナ・ライダー)と一緒に暮らし、製造元を探っていました。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

ところが、ある日密告者によりボブが“D”の組織の大物と関係があると疑われてしまう。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

一人秘密を抱えながら、自分で自分を監視する事態に追い込まれていく。
そして現実と厳格の間を彷徨いながらアイデンティティを失ってゆく...。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

ウィノナ・ライダー始めロバート・ダウニー・Jrなど、元ジャンキーだった俳優陣が出演しているのもリアル。
原作者のフィリップ・K・ディック自身もかつて麻薬を常用していたので、それが細かな心理描写や言動の参考ともなっています。
トリップ感覚映像満開に現実と幻覚、実態の掴めない恐怖と錯覚を巧妙に描いた意欲作です。

リチャード・リンクレイターが織りなすブラック・コメディ『バーニー/みんなが愛した殺人者』

(c) 2011 Bernie Film, LLC and Wind Dancer Bernie, LLC. All Rights Reserved. ジャック・ブラック『バーニー/みんなが愛した殺人者』

映画『バーニー/みんなが愛した殺人者』は2011年公開(日本では2013年)、アメリカのブラック・コメディ映画です。

2011 Bernie Film, LLC and Wind Dancer Bernie, LLC. All Rights Reserved. 『バーニー/みんなが愛した殺人者』 -(C) 2011 Bernie Film, LLC and Wind Dancer Bernie, LLC. All Rights Reserved.

舞台はテキサス州の田舎町カーセージ。
町一番の人気者バーニー・ティーディ(ジャック・ブラック)は、葬儀屋で助手として働いている。
ある日町一番の大金持ちが亡くなり、81歳の未亡人マージョリー "マージ" ニュージェント(シャーリー・マクレーン)は莫大な遺産を相続します。
彼女はバーニーとは正反対に町の嫌われ者ですが、バーニーは彼女に気に入られて世話係をすることになります。

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