今年のメリクリは戦慄!日本初ホラーエンタメが『来る』!
妻夫木聡/『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』完成披露試写会
『告白』『渇き。』などショッキングな作品に定評のある、日本映画界の鬼才・中島哲也と岡田准一が映画『来る』にて初タッグを組んみました!挑むジャンルはこれまでにない「ホラー」です!
松たか子&黒木華&吉岡秀隆&木村文乃&妻夫木聡&倍賞千恵子&山田洋次(監督)/『小さいおうち』完成披露試写会
映画『来る』は、主演の岡田さんをはじめ、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の黒木華、『渇き。』で中島監督とタッグを組んだ小松菜奈、『告白』で主演を務めた松たか子、そして中島監督作に常連の、妻夫木聡ら豪華俳優陣が出演することで話題になっています!
『来る』あらすじ
黒木華/『小さいおうち』コラボ企画「昭和モダンカフェ」のオープン記念イベント
愛する妻・香奈と結婚式を終え、幸せな未来に胸を膨らます田原秀樹。そんな彼の会社にある日、謎の訪問者が来る。取り次いだ後輩いわく、「チサさんの件で」とのことだが、秀樹の脳裏に疑問がよぎる。チサとは、妊娠した香奈と喜び勇んでつけたばかりの娘の名=知紗。まだ2人しか知らないはずの名がなぜ…。訪問者の正体はわからぬまま。“それ”と会話した後輩は謎の死を遂げる。
2年の月日が流れ、イクメンパパとして知紗を溺愛する秀樹の周囲で不可解な出来事が起こりだす。“何かに狙われているのでは?”と恐れた秀樹は、知人の伝手でフリーライターの野崎とその恋人で強い霊感を持つ真琴を紹介してもらうことに。だが真琴も“それ”を感知した途端、その強大さを思い知るのだった。そしてついに “それ”にカタをつけるため、真琴の姉で、国内一の霊媒師・琴子をはじめとした神社の神職、沖縄のユタなど、全国から猛者達が次々に集結してくる。クリスマスの夜。「…来る」、琴子が告げ、遂に“それ”との戦いが幕を開ける――。
実は『来る』で16年ぶりの共演を果たした岡田准一と妻夫木聡
妻夫木聡『バンクーバーの朝日』/Photo:Nahoko Suzuki
同い年でもある岡田さんと妻夫木さんは、岡田さん主演の連ドラ「木更津キャッツアイ」の最終第9話にて共演した以来、16年ぶりに『来る』でガッツリ共演を果たします。
妻夫木聡/『愚行録』初日舞台挨拶
岡田さん自身、『来る』まで共演がなくても妻夫木さんに何処かシンパシーを感じてきた様子。「今回、初めてしっかりとお芝居を一緒にできて楽しかったです」と喜び、「『探ってる』感じがお互いにあって、それが役にも合って中島監督もすごく気に入ってくれたみたいでよかったですね」と現場でのコンビネーションもバッチリ!
『来る』で本当に怖いのは、人間の多面性?
蒼井優&妻夫木聡/『家族はつらいよ2』完成披露試写会
岡田准一が『来る』で演じる野崎は、ぶっきらぼうで、やる気があるのかないのか分からないオカルトライター。しかし、物語が進むにつれて、彼の過去や弱さ、意外にも正義感まで見えてくるようになるとか。岡田さんも「最近、“強い”役を求められることが多かったので、楽しかったですね」と振り返りました。
感極まって涙を見せる、妻夫木聡/『バンクーバーの朝日』初日舞台挨拶
一方、妻夫木聡演じる田原は、意識高い系“イクメン” 日々の子育てをブログで発信するも、内実を伴わない言動に妻の香奈(黒木華)はストレスをため込んでいきます。「いろんなことに対し、ちゃんと対処しているように見えて、本当に表面的なことしかやってない人って、たまにいるじゃないですか(笑)?」と語る妻夫木さんは、田原というキャラの軽さに、「薄さ」がでるように演じたとか。『来る』全編を見た後で、映画前半の田原の笑顔がどう見えるのか注目です。
『来る』は中島哲也版『小さいおうち』?
主要キャスト5名のうち、実は半数以上がある映画で共演しているのをご存知でしょうか?それは中島監督が手掛けた『来る』とはジャンルが大きくかけ離れた、ある巨匠の作品でした。
『小さいおうち』-(C) 2014「小さいおうち」製作委員会
それは山田洋二監督、通算82作目にして初めて“家族の秘密”に迫った『小さいおうち』 東京郊外の“小さいおうち”で起こった小さな恋愛事件の真実を、昭和10年代と現代の2つの時代を通して描き出す、山田監督初のラブストーリー。主人公を演じる松たか子と、黒木華、妻夫木聡が共演しています。なお、この作品では松さんは、『来る』のような国内最強の霊媒師ではありません。
他のホラーと、『来る』はここが違う!
『怒り』(C)2016 映画「怒り」製作委員会
一体、『来る』はこれまでのホラーとどこが違うのか?実は予告編にもそれを予感させるシーンが見られます。
小松菜奈/『渇き。』ブルーレイ&DVD発売記念イベント
それは小松菜奈がある一室で除霊をするシーン。鼻血を流しながら、ポルターガイストのような現象に立ち向かっているのですが、他のホラーと決定的に違うのが真昼間という点。普通のホラーなら、夜か薄暗い部屋で現象が起きるものの、『来る』ではリビングにお日様がさんさんと差し込んでいます。こうした演出が、これまでのホラーと差をつけているのかもしれません。