『デンジャラス・ラン』
© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
最果ての地、南アフリカにあるCIAの隠され家にひとりの男が連行されてきた。彼の名はトビン・フロスト。36か国で指名手配を受けた犯罪者にして、元CIAの最強エージェント。そして彼が収容されるや否や、完璧なはずの隠れ家が襲撃される。新米CIAで隠れ家の管理人のマットは、壊滅寸前の隠れ家からフロストを引き連れ、決死の脱出を試みるが――。
アクションではなく交渉などの中にある駆け引きが醍醐味となっています。エンターテイメント性もあり独特の空気感が臨場感を演出していてとても面白いです。
『裏切りのサーカス』
Jack English © 2010 StudioCanal SA
1980年代の冷戦時代。英国対外諜報組織「MI6」とソ連「KGB」が熾烈な情報戦を繰り広げる中、英国諜報部“サーカス”を引退した老スパイ、スマイリー。しかし、彼に新たな指令が下る。20年間“サーカス”に潜り込み幹部にまでのし上がったソ連のスパイ、モグラを捜し始末せよ、と。ティンカー(鍵師)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵士)、プアマン(貧者)の4人の容疑者を探る中でスマイリーがたどり着いた意外な真実とは――。
スパイの諜報活動がハリウッド映画に比べると地味ですがリアリティがあり終始ピリピリとした緊張感が漂っています。
『ワールド・オブ・ライズ』
© 2008 Warner Bros. Entertainment Inc.
ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は、ヨルダンを拠点にテロを計画する大規模テロ組織の首謀者の手がかりをつかむ。そして彼は組織に潜入しようとするが、それには、狡猾なCIAのベテラン、エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)と、敵かもしれないヨルダン諜報部トップの協力を得なければならない。表面上は味方であっても、彼らをどこまで信用していいのか確信が持てないまま、フェリスの命を懸けた作戦実行の期限が迫る...。
ドキュメンタリー映画のような地味さがありますがよくまとまっていて世界のどこかでこんなことが起きていると思うと考えさせられる作品です。
『グッド・シェパード』
2006,アメリカ,東宝東和
イエール大学でエリートコースを進んでいた青年、エドワード・ウィルソン(マット・デイモン)は米軍にスカウトされ、第二次世界大戦中の戦略事務局(OSS)で諜報任務に従事することになる。終戦後、OSSの延長線上に創設されたCIA(アメリカ中央情報局 )の一員となり、世はソ連との冷戦時代に突入する。そしてCIA最大の汚点と言われた「ビッグス湾事件」の失敗の原因を追求していくうちに、エドワードは国を守るか家族を守るかの究極の選択を突きつけられることに...。
アメリカ人向けに作られた映画で少し予備知識が必要かも知れません。作品の中に無駄なものが一切なく登場人物の演技表情や雰囲気からその哀しさなどが伝わってきます。
『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』
© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
かつて祖国イギリスを救ったエース・スパイ、ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)は、モザンビークでの失態で引きこもり生活を送っていた。そんな折、MI:7から「英中首脳会談に出席する中国首相の暗殺計画を調べ、阻止せよ」と新たなミッションの要請を受ける。新人スパイ・タッカーを助手に、暗殺を企てる“ボルテックス”という3人組に接近していくのだが――。
制作スタッフの気合が感じられる力作と言えるような作品です。コメディ要素が強くずっと笑っていられる一風変わったスパイ映画です。
『フェア・ゲーム』
© 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2001年9月11日、同時多発テロ発生。それ以降アメリカ合衆国は、イラク共和国が大量破壊兵器を保持した悪の枢軸のひとつであるとしていた。CIA秘密諜報員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)と、夫で元ニジェール大使のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)は、捜査の末、イラクに核開発計画がないことを突き止める。しかし、ブッシュ政権はヴァレリー夫妻の報告を無視し、遂にイラクへ宣戦布告。“真実”を世間に公表するためニューヨークタイムズ紙に調査報告を寄稿したが、政府の報復により、ヴァレリーがCIAの秘密諜報員である情報がばれてしまい状況は更に悪化する...。
国家権力という大きな力と戦う個の力の正義や良心に胸が熱くなります。現実世界ではこんなこと絶対起きて欲しくないと思うような恐ろしさがあります。
『ソルト』
© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.
大統領暗殺を計画するロシアのスパイと疑われたCIAエージェントのイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)。自らの潔白を証明しようと、裏切り者を捜す姿を描いたスパイ・アクション作。
王道のスパイ映画といった感じの映画です。捻りや工夫など変わった点はあまりありませんがとにかく主人公がかっこよく素直に観れる作品となっています。
『インセプション』
© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人が一番無防備になる状態。夢に入っている時に、他人のアイデアを盗み出すという、犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。その類稀なる才能は企業スパイの世界において引っ張りだこの存在になっていた。だがそんな才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に絶好のチャンスが訪れる。このミッションを果たすことさえできれば、かつての幸せな人生を取り戻せるかもしれないのだ。だがその任務はほぼ不可能に近い「インセプション」と呼ばれるものだった――。
相手の夢の中に入り込み情報を盗む産業スパイという設定が斬新な作品。物語が少し難解ですが理解してしまうととても面白いです。
『ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル』
© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
ロシアのクレムリンで爆破事件が発生し、その容疑がIMF(極秘スパイ組織・不可能作戦班)のイーサン・ハントとそのチームにかけられる。米大統領は政府が事件に関与した疑いを避けるため、「ゴースト・プロトコル(架空任務)」を発令、イーサンチームはIMF から登録を抹消されてしまう。国や組織という後ろ盾を失ったまま、事件の黒幕を追い、さらなるテロを未然に防ぐべく、彼らは黒幕たちの取引の現場、世界一の高さと最新のセキュリティを誇るドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファへの侵入を試みる。だが、幾重にも張り巡らされた罠と、よぎる裏切りの影が...。次第に明らかになるミッションの“真の目的”とは――。
緊張と緩和のバランスが非常によくスピーディなテンポにのって観れます。チームミッションの連帯感や緊張感がよりスパイ映画ならではの面白さを出しています。
『ボーン・アルティメイタム』
© 2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
記憶喪失の男、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、荒れる地中海沖で救出された。政府の極秘計画“レッド・ストーン”によって育成され、最強の暗殺者となった彼だったが、計画そのものが闇に葬られた瞬間、一変してその存在は邪魔者となり、彼の元に次々と暗殺者が送り込まれるのだった。スイス、フランス、イタリアと、激しい追跡から逃れながらたどり着いたのはインド。彼はそこでやっと愛する女性との平穏な日々を手にするが、そんな日々も束の間、新たに送り込まれた暗殺者によって彼女の命を奪われてしまう。怒りと悲しみに最高点に達したボーンは復讐を心に決め、自分を陥れた陰謀を暴くべく組織との戦いに挑む。
展開のスピードがはやく、情報や手がかりをもとに世界中を飛び回る主人公をみると地球が小さく感じます。
まとめ
『われらが背きし者』 (C) STUDIOCANAL S.A. 2015
スパイの映画を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。スパイと一口に言っても色々なスタイルがあり映画によっての違いを楽しめそうですね。気になった映画があったらぜひ観てください。