クリント・イーストウッド監督の映画おすすめ8選!最新作も登場!

クリント・イーストウッド監督の映画おすすめ8選!最新作も登場!

名実ともにハリウッドを代表する俳優クリント・イーストウッド。193cmという高身長でスマートな体型とニヒルな表情、滲み出るカリスマ性が女性だけでなく男性たちをも惹きつけてきました。そして彼は俳優業に留まらず、映画監督、映画プロデューサー、作曲家、政治活動家としてもその手腕を発揮しています。若い頃から常に自分が実現したい物事を実行するためにアンテナを張り巡らし、必要な人材を引き寄せる事にも長けていました。そんなクリントが映画会社を設立し、俳優業と両立しながら作り上げてきた映画作品の数々...。往年の出演作は既に沢山紹介されてきているので、ここでは2000年代に手掛けた作品の中から最新作も含めての8作品を紹介していきたいと思います!


クリント・イーストウッドの生い立ち

『グラン・トリノ』 -(C) 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

クリント・イーストウッドの生年月日は1930年5月31日で、アメリカ合衆国出身。

父クリントン・イーストウッド・シニアは、西海岸の各地でセールスマンや探偵などの仕事を転々としながら家族を養っていました。
そのせいか、クリントは若い頃から人間観察能力に長けており、自分が思い描くビジョンに相応しい人材を引き寄せたり、紡いでいくのが得意でした。

大根役者だった青年時代にも、己と戦いながらもなんとか映画会社や映画監督を巻き込んで、演技スクールに通いながら仕事を掛け持ちし、193cmという高身長とハンサムな顔立ちも手伝って、ショービジネス界に喰いこんで粘ることが出来ました。

クリント・イーストウッドの転機

『J・エドガー』撮影時のクリント・イーストウッド -(C) Fame Pictures/AFLO

そして30歳に差し掛かったクリントは、やっと転機となったドラマシリーズ「ローハイド」と出会い人気者になります。
そして30代半ばで、当時はまだ無名であった "マカロニ・ウエスタンの巨匠" セルジオ・レオーネと運命を共にした事でドル箱三部作『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』が大当たり。

『ジャンゴ 繋がれざる者』ヨーロッパ・プレミア in ローマ(エンニオ・モリコーネ)

エンニオ・モリコーネの象徴的な音楽とともに、クリント・イーストウッドにイーライ・ウォラック、リー・ヴァン・クリーフ等個性豊かなガンマンが登場し、アクの強い演出やアクションがカッコよく、世界中の映画ファンを魅了しました。
そして、この成功でクリントは自身の映画会社を設立する資金を獲得。

『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』クリント・イーストウッド監督来日記者会見 サブ1

そこからの人気は鰻登りで『ダーティー・ハリー』シリーズも1970年代から1980年代後半までの約20年間に渡り全5作も製作され、クリントにとっての代表作となりました。
以後、俳優業と監督業を両立し、映画プロデューサー、作曲家、政治活動家としても活躍し続けています。
監督として『マディソン郡の橋』、『ミスティック・リバー』、『ミリオンダラー・ベイビー』など数々のヒット作を提供。

クリント・イーストウッド監督映画『父親たちの星条旗』

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks L.L.C.

映画『父親たちの星条旗』は2006年公開、アメリカの戦争映画。

クリント・イーストウッドが、太平洋戦争で最も悲劇的な戦と言われている "硫黄島の戦い" を日米双方の視点から描いた「硫黄島二部作」ですが、本作はアメリカ側視点の作品となっています。
アメリカの戦士たちが日本の戦場に星条旗を打ち立てている有名な一枚の写真「硫黄島の星条旗」に映りこんでいる兵士たちのその後の物語。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks L.L.C.

太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の抵抗に長期間苦しめられていました。
米軍の損害はとても大きかったのです。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks L.L.C.

そんな中、ある事情からたまたま擂鉢山の頂上に星条旗を立てている所を写真に撮られた若き兵士たち。
その写真を政府が上手に利用し、勝手なドラマを作り上げ嘘の事実が一人歩きした事で、貴重な彼らの人生が狂わされていきます。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks L.L.C.

アメリカ人の戦意高揚を駆り立て、戦時国債を売るためのキャラクターとして本国に呼び出されて政府に利用され、ヒーローとして英雄化される生き残りの3人ドク、アイラ、レイニー。
熱狂的に迎え入れられ、キャンペーンで各地を廻ります。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks L.L.C.

偽りの写真で突然ヒーローに仕立て上げられながら、残してきた戦友たちを思って苦悩し、人生がどんどん狂わされていく...。
戦死していく両国の兵士たちを見届けた彼らには、一生地獄絵図が付きまといます。
戦場にヒーローも悪も存在しない。

戦争と宣伝活動で苦しめられ、人生を汚された若者たちを描くことで、戦争の卑劣さとそれ以上に怖い群衆たちの浅はかなヒーロー崇拝と集団心理がもたらす悲劇を描いています。
一枚の偽造写真、活字化された虚言が世界を変える恐怖は、たとえ戦争が無い国でも未だ日常的に存在しています。

クリント・イーストウッド監督映画『硫黄島からの手紙』

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC

映画『硫黄島からの手紙』は2006年公開、アメリカの戦争映画です。

クリント・イーストウッドが同年に放った「硫黄島二部作」の『父親たちの星条旗』に対し、こちらは日本側視点で描かれた物語。
日本人を主演に、日本語で作られたアメリカ映画はクリントが手掛けたこの作品が初めてです。

硫黄島でアメリカ軍と死闘を繰り広げた栗林忠道陸軍大将指揮や兵士たちが、戦場から家族へ向けた届くことのない手紙を基に、ストーリー展開していきます。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC

栗林忠道中将を演じるのは渡辺謙。
戦争が悪化の一途を辿っていた1944年6月、欧米流の合理主義を掲げた栗林中将が硫黄島の新たな指揮官として現れる。
これまで精神論をかざして理不尽な体罰制度を貫く上官たちの元で苦しんだ西郷(二宮和也)にとっても希望が見える展開でした。
彼は本土に妻と、妻のお腹にいる赤ん坊を残してきた若い兵士。
家族の元に生きて帰りたいと、本音の手紙を綴っています。

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC

従来の体罰体制から抜け出せずにいる伊藤中尉(中村獅童)との対立が悪化する中、島中に地下陣地を掘り進めて進歩的な戦作を推し進めていく栗林。

そして軍が団結出来ないまま、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つ日がやって来る!

©2006 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC

栗林の「我々が一日でも長く守りつづければ、それだけ本土の国民が長く生きられるのだ!」というスローガンのもと、5日間で終わる筈の戦は36日間に及びます。
本作は61年振りに発見された、届かなかった数百通もの手紙を基に展開されていくストーリーとして日本人の心を繊細に描いています。

クリント・イーストウッドは日本とアメリカに共通した、戦いに強いられた若者たちの現実をそれぞれの国の視点から描く為に『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』を二部作として製作。
尚、2作品とも製作総指揮でスティーブン・スピルバーグとタッグを組んでいます。

第31回日本アカデミー賞で最優秀外国映画賞、第79回アカデミー賞で音響編集賞、第64回ゴールデングローブ賞で最優秀外国語映画賞を受賞するなど数々の賞を受賞しました。

この記事のライター

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