『コクリコ坂から』とは?
© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT
『コクリコ坂から』は、2011年に公開されたスタジオジブリによるアニメーション映画作品。原作は同名漫画作品となっており、アニメ映画化にあたってメガホンを取ったのは宮崎吾朗監督です。脚本・企画として宮崎駿さんも参加しています。今回はアニメ映画『コクリコ坂から』のあらすじや登場人物など紹介していきたいと思います。
■佐山哲郎さん原作、高橋千鶴さん作画の漫画作品
『コクリコ坂から』(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT
映画『コクリコ坂から』の原作となったのは、佐山哲郎さん原作・高橋千鶴さん作画による同名漫画作品。漫画『コクリコ坂から』は1980年に漫画雑誌『なかよし』にて連載されていた作品で、単行本は全2巻刊行されています。また、2010年には新装版も発売されました。
■制作はスタジオジブリ!
宮崎駿-(C)Getty Images
『コクリコ坂から』の制作は、宮崎駿監督を顔に持つスタジオジブリが担当。海外からも注目を集めるスタジオジブリは、過去には『天空の城ラピュタ』や『千と千尋の神隠し』、『かぐや姫の物語』などを世に送り出しています。
■監督を務めるのは、『ゲド戦記』の宮崎吾朗さん
『コクリコ坂から』長澤まさみ&宮崎吾朗監督トークショー
『コクリコ坂から』の監督を務めたのは、宮崎駿さんの息子である宮崎吾朗さんです。2006年に公開された『ゲド戦記』では監督・脚本、挿入歌『テルーの唄』の作詞も担当。そして今回監督を務めた『コクリコ坂から』では、日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。
『コクリコ坂から』トークショー
『コクリコ坂から』では、普通の女の子をヒロインにしようと考えていた吾朗監督。“丸顔で首が太くてがっしりした体型”をイメージしていたところ、父・宮崎駿さんに“ヒロインは可愛く描きなさい”とダメだしされたとのこと。そんな親子2代によって作られた『コクリコ坂から』のヒロイン・松崎海にも注目です。
■企画・脚本には宮崎駿さんも
宮崎駿-(C)Getty Images
『コクリコ坂から』には、企画・脚本として宮崎駿さんも参加。宮崎駿さんは、過去には『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』など数々の名作を手掛けており、国内のみならず国外でもその名を馳せています。
■主題歌は手嶌葵さんの『さよならの夏 〜コクリコ坂から〜』
同じく宮崎吾朗さんが監督を務めた2006年の映画『ゲド戦記』に引き続き、主題歌を務めることになったのは手嶌葵さん。楽曲は『さよならの夏 〜コクリコ坂から〜』です。昭和歌謡を感じさせるメロディーと歌詞が本作の世界観にマッチしており、さらに手嶌葵さんの透明度の高い歌声が心に響く1曲となっています。
『コクリコ坂から』のあらすじは?
『コクリコ坂から』(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT
舞台は1963年の横浜。漁船などが行き交う往来を見下ろすことができる丘の上にたたずむ“コクリコ荘”に暮らす高校2年生の長女・松崎海は、海で亡くした船乗りの父に教わった信号旗を毎朝揚げることが日課になっていました。
© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT
ある日、海が通う高校では文化部の部室が詰まった歴史ある建物“カルチェラタン”を取り壊すべきか、それとも保存すべきなのか、論争が巻き起こっていました。
© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT
ついには、学生による取り壊しに反対する運動も始まる事態に。そんな中で海が出会ったのは、1つ学年が上の新聞部に所属する風間俊。そして2人はお互い徐々に惹かれていくのでした。
© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT
しかし2人にとある試練が襲い掛かります。その試練とは2人の出生に関わる出来事とのこと。2人の間には一体何があるのでしょうか。そして、東京オリンピックの開催を控え、戦争と戦後の混乱期でもあるこの時代に2人が出した答えとは―。