フレッシュな魅力満載の『スパイダーマン:ホームカミング』
『SPIDER-MAN: Homecoming』
2017年8月11日に公開された『スパイダーマン:ホームカミング』。スパイダーマンであるピーター・パーカーを主人公としていることはこれまでのシリーズと同じですが、また新しい世界線での彼を描いているため、性格や年齢などの設定に少し違いがあります。『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ』などを手掛けているマーベル・スタジオ制作の映画群MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の仲間入りを果たし、今までのスパイダーマンシリーズとはイメージをガラリと変えた本作。ポップな雰囲気に、ファンからは「カワイイ!」との声も!
『スパイダーマン:ホームカミング』とこれまでのスパイダーマンシリーズの違いは?
スパイダーマンがパパに!
今回映画化された『スパイダーマン:ホームカミング』は、スパイダーマンシリーズとしては3つめ。サム・ライミ監督が手掛け、2002年から公開されたトビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズが3作、2012年から公開されたアンドリュー・ガーフィールド主演の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズが2作、それに続く3シリーズめとして、トム・ホランド主演の本作が制作されました。
アンドリュー・ガーフィールド-(C) Getty Images
もちろん世界観や細かい設定なども違うのですが、これまでのシリーズとの一番大きな違いは、MCUと世界観を同じくているということでしょう。しかも、なんと今回のスパイダーマンのスーツは、アイアンマンであるあの天才科学者トニー・スタークお手製!また今回のスパイダーマンは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも登場し、他のマーベルヒーローとの関わりも描かれることで、今までとは違った魅力を楽しめます。
スパイダーマンの初登場作品はMCU『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
クリス・エヴァンス
『スパイダーマン:ホームカミング』に登場したスパイダーマン/ピーター・パーカーの初登場は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。ヒーローたちは日々市民を守るために戦ってきましたが、それらの戦いによる被害や巻き込まれる市民の犠牲が社会問題に。アベンジャーズを国連の管理下に置かんとする“ソコヴィア協定”が提唱されます。「出動するべき時に動けなくなるかもしれない」と主張する協定反対派のキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)と、賛成派のアイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)。他のアベンジャーズのメンバーたちは、それぞれの意見を同じくする側に付き、ヒーローたちはチーム・キャップとチーム・アイアンマンに分かれ、ぶつかり合うことに…。次第に事態は協定の賛否を超え、アベンジャーズを陥れようとする大きな陰謀に巻き込まれていく…というストーリー。
トム・ホランド-(C)Getty Images
協定の反対派に回ったキャプテンたちを捕まえようと、アイアンマンが助っ人に呼んだのがスパイダーマンでした。ピーターはその頃地元であるクイーンズで小さな人助けをしていただけの15歳の少年ヒーローでしたが、彼が射出するクモの糸での攻撃は人を傷つけることなく相手を捕縛できる能力だったため、彼に白羽の矢が立つことに。そういった経緯でベルリンに向かい、スターク製のハイテクスーツでキャプテン・アメリカたちと衝突することになったピーター。新人ヒーローながら、大きな活躍を見せます。『スパイダーマン:ホームカミング』は、そんな彼が地元・クイーンズに帰って来たところから始まります。

MCUのターニングポイント!?『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の全て【ネタバレ】
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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でのスパイダーマン
『アベンジャーズ』シリーズ-(C)Getty Images
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも登場したスパイダーマン。時系列的には『スパイダーマン:ホームカミング』の後の話になります。全宇宙の人口を半分にするために動き出すスーパーヴィラン・サノス(ジョシュ・ブローリン)に、ヒーローたちが立ち向かうというストーリーです。ニューヨークがサノスの配下たちに襲われた際、ピーターは学校の課外授業中でしたが、危機を知ってすぐに戦っていたアイアンマンのもとに駆けつけます。その後、一度はトニーに「家に帰れ」と忠告されるものの、こっそりとついていき、敵の宇宙船に乗ってアイアンマンやドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)と共にサノスの生まれた星・タイタンへ向かうことに。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』スタッフ&キャスト陣-(C)Getty Images
タイタンでは、合流して共闘することになったスター・ロード(クリス・プラット)をはじめとするガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と共にサノスを迎え撃つことになるのですが、あと少しのところまでサノスを追い詰めるものの、奮闘むなしく敗北。サノスは目的を達成したことで、全宇宙の生命の半分が塵と化し、なんとピーターもそれに巻き込まれて消えてしまうことに…。2019年4月26日(金)に公開される続編『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、ピーターは無事戻ってくることはできるのでしょうか?

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『スパイダーマン:ホームカミング』のあらすじ
『SPIDER-MAN: Homecoming』
過去のシリーズと同じく、特殊なクモに噛まれタコとがきっかけでスパイダーマンになったピーター。耐久力や筋力が増しただけでなく、壁にくっつくなどといったクモのような能力を得ています。しかし、ベルリンで他のヒーローたちとの戦いを経験していることや、メンターであるアイアンマンとの関係など、これまでのシリーズにはなかった要素が盛りだくさんの本作。そんな『スパイダーマン:ホームカミング』のあらすじをご紹介します。
■クイーンズの高校生ヒーロー・スパイダーマン
『SPIDER-MAN: Homecoming』
ベルリンでの戦いから帰ってきたピーターは、トニーに貰った新しいスーツを着て、地元・クイーンズで人助けを続けていました。ソコヴィア協定反対派のアベンジャーズの面々と戦ったことや、アイアンマンと知り合いになったことで、「自分もアベンジャーズに!」と浮かれている彼。しかし、トニーからの“次の任務”に関する連絡は一向に来ないまま、三ヶ月が経っていました。その間、ピーターはお目付役であるハッピー(ジョン・ファヴロー)とのやりとりしかできず…。「自分はもっと役にたてるのに…」そんな思いを日々募らせていたところ、近所のATMに強盗が押し入っているという事件が。役に立つということを知らせることができるチャンスだと思ったピーターは、いつもの調子で強盗犯たちの前に現れます。しかし、強盗犯が持っていたのは予想以上のハイテク武器!近隣の建物にも被害を出してしまい、強盗にも逃げられ…。ピーターはハイテク武器のことをハッピーに知らせますが、忙しいと取り合ってもらえません。
■憧れの上級生・リズ
ピーターの通うミッドタウン高校は理系の進学校で、その中でも成績は優秀な彼ですが、同級生にバカにされる冴えない“ナード”であるピーター。しかしそんな彼にも優しい言葉をかけてくれるリズ(ローラ・ハリアー)に、ピーターは淡い恋心を抱いているのでした。そんな時、リズはスパイダーマンが好きだという情報が入ってきて舞い上がるピーター。親友であり、ピーターがスパイダーマンだと知っているネッド(ジェイコブ・バタロン)に背中を押され、リズの家で開かれるパーティにスパイダーマンとして登場する計画を練ります。スパイダーマンの姿は遊びではないので気が乗らずにいたピーターですが、リズが少しでも自分の方を向いてくれたら…と、計画を実行しようとした矢先ーーーピーターは遠くに不審な発光を見つけるのです。