京都アニメーション(通称:京アニ)とは?
© かきふらい・芳文社/桜高軽音部
京都アニメーション、通称京アニとは、京都に本社を構えている日本のアニメ制作会社です。
2006年に放送されたSFアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」が大ヒットし、以降「けいおん!」、「らき☆すた」、「中二病でも恋がしたい!」など立て続けにヒット作を制作。アニメ好き界隈だけでなく、アニメを知らない一般の人にも作品が知れ渡るなど、革命的な京アニブームを巻き起こしました。
京アニでは、TVアニメや劇場版アニメの制作のほか、アニメ関連のグッズ販売も行っています。さらに文庫出版事業や「京都アニメーションプロ養成塾」というスクール事業も運営しており、今後もますますアニメ業界での活躍が期待されている大手会社です。
京アニおすすめ20選!【京都アニメーション作品一覧】
新キービジュアル-(C)2015 おおじこうじ・京都アニメーション/ハイスピード製作委員会
TVアニメ、劇場版アニメを含め、作品数は44作以上!今回は、その中から厳選した名作アニメを20作品紹介します。
懐かしの名作から最新アニメまで、見どころを交えながら解説していくので、まだ見たことがない作品があれば、今後ぜひチェックしてみてください!
京アニおすすめ1:「涼宮ハルヒの憂鬱」
ヒロイン・涼宮ハルヒ役の平野綾
京アニの代表作といったら、これで決まり!「涼宮ハルヒの憂鬱」は、京アニブームの火付け役となった大人気SFアニメです。
原作は谷川流による同名ライトノベル。2006年にアニメ第1期、2009年には第2期が放送され、さらに2010年には劇場版『涼宮ハルヒの消失』が公開。
2018年には有名動画サイト「ニコニコ動画」で全話が無料配信されるなど、今でも根強い人気を誇っています。
■「涼宮ハルヒの憂鬱」あらすじ
主人公・キョン役の杉田智和
ある日、平凡な男子高校生キョンのクラスに、美少女が転校してきます。彼女の名前は涼宮ハルヒ。しかし、ハルヒは可憐な容姿からは想像もできないような変人だった⁉
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。」
強烈な自己紹介でクラス全員を驚かせたハルヒは、すぐに孤立してしまいますが、キョンは彼女に興味を持ち、話しかけます。徐々に打ち解けていった2人は、新しい部活を作ることになりました。その名も「SOS団」。
宇宙人や未来人、超能力者を探し出して親交を深めることを目的とするSOS団。SFマニアなハルヒは、キョンのほか長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹をメンバーに加え、活動を開始します。
古泉 一樹役の小野大輔
しかし、メンバーにはそれぞれ秘密が。それは、なんと全員キョンとハルヒ以外の3人は正真正銘の宇宙人、未来人、超能力者だったのです!彼らの目的は、非日常を渇望しているハルヒを、正体を知られずに観察すること。
キョンは3人の正体を知りつつも、何も聞かされていないハルヒと共に、日常に起こる超常現象やミステリーの解決にいそしむのでした。
予測不能な展開と、切ないロマンス、そして深まる謎の数々…。果たしてハルヒが世界のからくりに気づくことはできるのでしょうか?そして、彼女自身が知らない隠された隠された力とは?
■「涼宮ハルヒの憂鬱」は楽曲もアツい!
ヒロイン・涼宮ハルヒ役の平野綾
ハチャメチャな日常や、ミステリー的展開が魅力の「涼宮ハルヒの憂鬱」ですが、楽曲もアツいんです!歴代のたくさんのアニメも、楽曲とは切っても切り離せない深い関係があるのです。本作も例外ではありません。
このアニメでは、主題歌をはじめ挿入歌も名曲ぞろいで、「歌を聞いてアニメを知った」という人も大勢います。初期のエンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」は、日本レコード協会2006年7月度ゴールド認定作品に選ばれるほどの大ヒットを記録!
森川智之/「NCIS: LA ~極秘潜入捜査班~」インタビュー TM &-(C) 2016 CBS Studios Inc. All Rights Reserved
多丸 裕役の森川智之
かわいい振り付けも印象的で、アニメ内ではSOS団のメンバーが歌に合わせて軽快なダンスを見せています。そこから、動画配信サイトにて踊りをまねしたファンの投稿が続出。一躍大ブームとなりました。
さらに、作中でハルヒたち女子メンバーが文化祭で挿入歌「God knows...」を披露し、その白熱したライブ映像はアニメファンのみならず、音楽ファンからの支持を獲得。
主題歌、挿入歌共にカラオケランキングで上位にランクインするなど、今でも愛され続けています。
京アニおすすめ2:『聲の形』
© 大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
大今 良時による同名漫画を原作にした長編アニメーション映画。第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞のほか、第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞など、数々の賞を受賞した話題作です。
主人公の少年と先天性の聴覚障害を持つ少女、その周りの人々の繋がりを描いたヒューマンドラマ。
人間の弱さや優しさを繊細に描いた本作。日本以外の海外30か国でも上映され、各国から絶賛の嵐が巻き起こりました。国内・世界を問わず多くの人の心に刻まれた名作です。
■『聲の形』あらすじ
『聲の形』(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
小学6年生の石田将也のクラスに、転校生がやってきます。彼女の名前は西宮硝子。先天性の聴覚障害を持つ少女でした。筆談でしかコミュニケーションが取れない硝子を将也をはじめ、クラスメイトたちがいじめるようになります。
ある日、硝子の補聴器が何度も盗難され、故障したことで学級会が開かれました。いじめの主犯格の将也は犯人と決めつけられてしまいます。結局、弁解はできず、将也の母親が補聴器代170万円を支払い、事件は一旦落ち着きました。
『聲の形』(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
しかし、その事件がきっかけで、将也はクラスメイトからいじめられるようなり、硝子も転校してしまいます。中学生になっても孤立したままの将也。過去の自分の行いを振り返り、罪悪感と「悪いことは自分に跳ね返ってくるんだ」という絶望に苦しむのでした。
精神を病み、自殺を決意する将也。しかし、手話教室で硝子と再会した将也は、気づけば彼女に「友達になってほしい」と手話で話しかけていました。優しい硝子との再会で、自殺を思いとどまった将也。しかし、硝子の妹に阻まれ、将也は硝子と会えなくなってしまいます…。