ドラミちゃんのトリビア1:ドラえもんと兄妹である理由は?
© 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2012
ドラえもんはご存知22世紀に作られたネコ型の子守用ロボット。ドラミちゃんは耳をかじられて落ち込んでいるドラえもんを慰めるため、彼の妹ロボットして作られました。生年月日は2114年12月2日で、2112年9月3日生まれのドラえもんとは2つ違いの兄弟になります。
ロボットなのにドラえもんと「兄妹」と定義付けされている理由は、二人に使われているロボット用オイルが同じだからです。しかし、このロボット用オイルは製造から年月が経っていたため成分が分離しており、良質な成分が下の方に沈殿していました。そのため、良質な成分が多くドラミちゃんに使用されてしまうことに。結果としてドラミちゃんはドラえもんより優秀な妹ロボットとして誕生し、時にドラえもんを助ける頼もしい存在として活躍します。
ドラミちゃんのトリビア2:ドラえもんとの性能の違いは?
『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』完成披露試写会
ドラミちゃんはドラえもんと兄妹という設定から、体型もちょっとドラえもんに似ています。ドラミちゃんの身長は100センチで体重は91キロ。兄ドラえもんが身長129.3センチ・体重129.3キロに対して少し小柄で軽めなのは女の子だからでしょう。
しかし、ドラミちゃんのパワーはとても強く、なんと10000馬力もあります。ドラえもんの129.3馬力とはかなりの差ですね。さらに頭脳にはスーパーコンピューターとLSIが採用されているので頭の良さはドラえもんの約3倍なのだとか。
ドラミちゃんもドラえもんと同じくタイムマシンやどこでもドア、もしもボックスなどおなじみのひみつ道具を持っています。しかし、そのデザインはシンプルな兄の道具とは対照的に、女の子らしく可愛らしいデザインが中心です。
ロボットでありながらもドラえもんと兄妹として共通点があったり、女の子らしい個性を持っていたりと、ドラミちゃんはとてもユニークなキャラクターです。
ドラミちゃんのトリビア3:ドラミちゃんには耳がない?
『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜』完成披露試写会
ドラミちゃんはドラえもんと同じくネコ型ロボット。しかし、よく見ると兄ドラえもんと同じくドラミちゃんにも耳がありません。耳のように見えるのは赤いリボンなのですが、なぜドラミちゃんにも耳がないのでしょうか?
先に述べたように、ドラミちゃんはドラえもんを慰めるために作られた存在。しかし、ロボット開発者は耳があるネコ型ロボットを作ると、ドラえもんが引け目を感じてすねてしまう可能性があると考えました。
ロボット開発者はドラえもんの傷ついた心を配慮し、ドラえもんが耳のない自分に引け目を感じないよう、ドラミちゃんを作るときには耳をリボンのようなデザインにして製作したのです。
『STAND BY ME ドラえもん』-(C) 2014「STAND BY MEドラえもん」製作委員会
ドラミちゃんのリボンは集音装置の機能がついているので、人間の耳と同じ役割を果たします。さらに、ドラえもんと違ってヒゲのないドラミちゃんにとって、リボンはレーダー機能も兼用しているので、他のネコ型ロボットの耳より重要な存在です。
ドラミちゃんの体の色は、耳を失う前のドラえもんと同じく黄色ですが、リボンは真っ赤な女の子らしい色です。お兄ちゃん思いのドラミちゃんの性格は、生まれてきた経緯を反映しているものかもしれませんね。
ドラミちゃんのトリビア4:実は映画の主演を務めたことがある!
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2007
TVアニメだけでなく映画版『ドラえもん』にキーパーソン的な存在として登場することもあるドラミちゃん。しかし実はドラミちゃんが映画の主役を務めたことがあるのはご存知でしょうか?
ドラミちゃんの主演デビュー作は、1989年に公開された『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』。これはドラえもん映画の旧作『ドラえもん のび太の日本誕生』との同時上映でした。
1989年の東京。のび太がドラえもんに内緒で未来デパートあてに注文したひみつ道具「ミニドラ」が、手違いで1989年ではなく2011年の東京に届いてしまいました。ドラミちゃんはミニドラを取り返すため、のび太の息子ノビスケたちと大騒動を繰り広げる物語。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2007
『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』は、のび太やしずかちゃん・スネ夫・ジャイアンなどおなじみのメンバーの大人になった姿が初めて映画に登場した記念すべき作品です。第一作が好評だったため、その後も『ドラミちゃん アララ・少年山賊団!』や『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』、『ドラミちゃん 青いストローハット』などが作られました。
その他にもネコ型ロボットチーム「ドラえもんズ」との友情や冒険を描いた「ドラミ&ドラえもんズ」とのシリーズ作もあります。ドラえもんがのび太との日常を描いているのに対し、ドラミちゃんの作品はのび太の息子ノビスケや子孫のセワシ、ドラえもんズなど幅広いメンバーが登場するのが特長です。
『STAND BY ME ドラえもん』-(C) 2014「STAND BY MEドラえもん」製作委員会
現在・過去・未来を駆け巡るスケールの大きな物語は『ドラえもん』の新たな魅力を引き出してくれるので、ファンからの評価も高い作品。残念ながら、2019年現在ドラミちゃんの主演作やドラえもんズとのリメイク作品は製作されていませんが、現代風にアレンジされたドラえもんズのリメイクを観てみたいですね!
ドラミちゃんのトリビア5:実はボーイフレンドがいる?
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2007
可愛くてしっかり者のドラミちゃん。そんな彼女には実はボーイフレンドも存在します。それは、前述したドラえもんズのメンバーであるドラ・ザ・キッド。アメリカ出身の彼は射撃が得意なカウボーイ風の勇ましいネコ型ロボット。映画『ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?』でドラミちゃんを勇敢に守り抜いたことから、お互いに惹かれあう存在となりました。
その後ドラミちゃんが「ガサツくん」、ドラ・ザ・キッドが「へちゃむくれ」と呼び合うケンカ友達のような間柄でありながら、その絆はとても強いようです。
『映画ドラえもん のび太の宝島』-(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018
しかし、2001年の『ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド危機イッパツ!』を最後に、ドラえもんズを主役にした新作が出ていないため、二人の関係の進展は不明。
しかし、ドラえもんには仲良しなネコのガールフレンドが時々出てきたり、ドラミちゃんにもドラ・ザ・キッドのようなボーイフレンドがいるなど、兄妹揃ってモテることは間違いないようですね。
ドラミちゃんのトリビア6:好きな食べ物はメロンパン!
© 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2010
ドラえもんの好きな食べ物がどら焼きであることはあまりにも有名ですが、ドラミちゃんの好きな食べ物を分かる人はなかなかいないかもしれません。
ドラミちゃんの好きな食べ物はメロンパンで、特にクッキーのように硬い表面の部分が好きなのだそうです。のび太の家に来た時にメロンパンを食べたことがきっかけで好きになり、それ以来大好物の食べ物になったのだとか。TVアニメでもドラミちゃんがメロンパンを食べながらくつろいでいる姿が出てきます。ちなみにメロンパンが好きな理由は、ドラミちゃんの四次元ポケットのチェック柄に似ているからだ、という説もあるようです。
ドラえもん&ドラミちゃんがキュート ドラドラロール
ちなみに、ドラミちゃんの好きなメロンパンは藤子・F・不二雄ミュージアムでも販売しています。ドラえもんをイメージしたユニークなカフェメニューが人気のミュージアムですが、ドラミちゃんのメロンパンは施設内のワゴンで販売しているそう。
他にも、ドラえもんとドラミちゃんの兄妹コラボメニューの定番ロールケーキなど、ドラミちゃんが好きな人にはおすすめのカフェです。新メニューがないか是非チェックしてみましょう!
ドラミちゃんのトリビア7:嫌いなものはゴキブリ!
『映画ドラえもん のび太の宝島』(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018