ウディ・アレン監督映画12選!お洒落に楽しむヒューマニズム!

ウディ・アレン監督映画12選!お洒落に楽しむヒューマニズム!

ウディ・アレン監督映画といえば、よじれたヒューマニズムをコメディタッチで描く独特の世界観と、アート感覚でポップな映像美、そしてお洒落な演出が魅力的。近年は特に作品にも味わい深さが増していますよね?ここでは近年製作された彼の作品を紹介していますので、今一度ウディ・アレン作品の懐の深さを堪能してみては?


ウディ・アレンの生い立ち

ウディ・アレン監督-(C)Getty Images

ウディ・アレンの生年月日は1935年12月1日、ニューヨーク出身です。
ロシア系=オーストラリア系ユダヤ人の家庭で生まれ、妹が生まれる直前の8歳までは10数回も引っ越しを繰り返す安定感のない生活をしていました。
母型の姉妹や親類、凶悪なベビー・シッター等の女性たちに囲まれた生活の中で不当な扱いを受けながら育ち、コミックや映画・ジャズに傾倒していく事で現実逃避していたそう。

16歳の時にマジックを同級生たちの前で披露したら「面白い奴だ」と評判が立ったのが嬉しくてコメディの道を歩むことを決心しました。
1960年(25歳の時)からスタンダップ・コメディアンとして活動し始め、映画に携わったのは35歳の時。1965年公開の『何かいいことないか子猫チャン』で脚本&俳優で関わったのが最初でした。

ウディ・アレンのキャリア

『アニーホール』 (C) APOLLO

ウディ・アレンの初監督作品は1969年の『泥棒野郎』。
初アカデミー賞は、1977年(43歳)に恋人で女優のダイアン・キートンをヒロインに製作した『アニー・ホール』で、監督賞と脚本賞の2冠を "欠席" という形で受賞しました。
ウディ・アレンは多数の作品でアカデミーを受賞していますが欠席。最多ノミネート数を誇っていますが、「アカデミー賞には興味が無い」と背を向けています。
1984年にはパートナーであるミア・ファローを主演に迎えて『ブロードウェイのダニー・ローズ』を、1986年には『ハンナとその姉妹』を撮影し、アカデミー脚本賞を受賞しましたが欠席。
アカデミーに一番縁がありながら欠席を続ける彼が、唯一出席したことがあります。
それは2002年の特別プログラムで、ニューヨークを舞台にした作品集の紹介役。アメリカ同時多発テロで犠牲になった人たちに捧げるオマージュ企画でした。
ニューヨークを題材にした映画の名匠と呼ばれる彼らしい行動です。

ウディ・アレン監督映画『マッチポイント』

『マッチポイント』メイン

ウディ・アレン監督映画『マッチポイント』は2005年公開、イギリス・アメリカ・ルクセンブルクのラブ・サスペンス映画です。
ニューヨーク派のウディ・アレンのとっては初のイギリスロケとなった作品。
ヒロインは当時アレンがお気に入りだった小悪魔女優スカーレット・ヨハンソン。

『マッチポイント』サブ1

アイルランド出身の野心家で地位や財産を望む元プロテニス・プレイヤー、クリスを演じるのは『ベルベット・ゴールドマイン』『アレキサンダー』などで妖艶な魅力を放つセクシー男優ジョナサン・リース=マイヤーズ。
役柄と同じくアイルランド出身です。
2人の女性の間で揺れ動く男の姿を繊細に演じています。

『マッチポイント』サブ10

大金持ちな家系の友人トム(マシュー・グッド)の妹クロエ(エミリー・モーティマー)と恋人関係にあるクリス。一方で、トムの婚約者でお色気ムンムンのノーラ(スカーレット・ヨハンソン)の魅力に一目で翻弄されてしまいます。

『マッチポイント』サブ2

クリスはクロエと結婚し、英国上流階級に身を置くことに成功。しかし、抑えきれない欲望のままノーラと不倫関係に...。

『マッチポイント』サブ4

"富" という恵まれた生活スタイルと "愛" という尽きない欲望を天秤にかけた男を巡る4角関係を通して、人間の本質を問いかけた物語。
4人とも自分よがりな欲望を曝け出し、最悪なシナリオへと展開していきます。
そんな中でも流石のウディ・アレン節は貫かれていて、美しいカメラワークや景色、インテリアに魅せられながら軽妙なセリフ回しでグッと心を掴みます。
ドストエフスキーの「罪と罰」、アレンの映画「ウディ・アレンの重罪と軽罪」を彷彿とさせる作品です。

ウディ・アレン監督映画『タロットカード殺人事件』

© JELLY ROLL PRODUCTIONS LIMITED 2006

ウディ・アレン監督映画『タロットカード殺人事件』は2006年公開、イギリス・アメリカのミステリー・コメディ映画です。
アレン本人出演作品としては通算40作目。
ヒロイン女優は『マッチポイント』に引き続き2作目出演のスカーレット・ヨハンソン。
そして引き続いてのイギリス・ロケを敢行した作品となります。

© JELLY ROLL PRODUCTIONS LIMITED 2006

ジャーナリスト希望の活発な女子大生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、ある日見に行ったマジックショーで3日前に亡くなった敏腕新聞記者ストロンベル(イアン・マクシェーン)の幽霊と遭遇。
ロンドンを震撼させている“タロットカード殺人事件”の真犯人は英国貴族ピーター・ライモン(ヒュー・ジャックマン)だと告げられたことから、老マジシャンのシド(ウディ・アレン)と手を組み父娘に成りすまして真相究明に奔走するが...。

© JELLY ROLL PRODUCTIONS LIMITED 2006

ハンサムな英国の富豪を演じるヒュー・ジャックマンは爽やかでカッコよく、サスペンスとはいえ、そこはウディ・アレン作品。肩の凝らない軽妙さ、ウディ・アレン&スカーレット・ヨハンソンのお茶目なコンビ関係が楽しくサラっと気持ちよく、あっという間に鑑賞できてしまう内容です。
スカーレット・ヨハンソンはコミカルな演技がとても似合いますね。
彼女の良さも活かされた作品です。

ウディ・アレン監督映画『ウディ・アレンの夢と犯罪』

ウディ・アレンの夢と犯罪 1枚目の写真・画像

ウディ・アレン監督映画『ウディ・アレンの夢と犯罪』は2007年公開、イギリスのサスペンス犯罪ドラマ映画です。
先述の『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』と合わせて、ウディ・アレンのロンドン3部作と呼ばれるうちの最終章となります。
主演はユアン・マクレガー&コリン・ファレルという夢のタッグ。

舞台となるのは、ロンドン南部でレストラン営むブレイン家。
一家の長男は、現状に満足できず投資で儲けて新事業をしようとしている野心家イアン(ユアン・マクレガー)で、次男テリー(コリン・ファレル)はそんな野望も無く、ギャンブル好きではあるが些細な夢で満足出来るノンキな性格。

ウディ・アレンの夢と犯罪 2枚目の写真・画像

そんな2人は、安いクルーザーを買って楽しんだり、それなりに幸せな生活を送っていました。
ところが、兄イアンはある日女優の卵である美人な女性アンジェラ(ヘイリー・アトウェル)と出会い、恋人にする為につい金持ち面してしまった。
一方で、弟テリーは好きが高じて危険なポーカーに挑んだことで大借金を負い、兄弟揃ってお金に困ってしまう。
2人は大金を頂く代償として、規格外の提案を申し込まれるが...。
そんな困った兄弟の人生を、彼らを取り巻く恋人・家族とのつながりを絡めながら紡ぐシリアスな犯罪ドラマ。
ウディ・アレン流の滑稽なスパイスで味付けされた、文学的要素の強い作品です。

『プーと大人になった僕』(C)2018 Disney Enterprises, Inc.

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