「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」とは
(C) Sid Gentle Films
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」は、クローン技術をテーマにしたサイエンス・フィクションドラマシリーズ。スリラーとホラーの要素も加わっていますが、人間ドラマも大切なテーマです。制作は、カナダのケーブルテレビ局SPACEと「私立探偵ダーク・ジェントリー」や「キリング・イヴ/Killing Eve」等の注目ドラマの制作が続くBBCアメリカ。原案は、脚本家のグレイム・マンソン氏と演出家・脚本家のジョン・フォーセット氏。両氏は、このシリーズで多くの賞を受賞しています。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」撮影トレビア
「第68回エミー賞」候補発表-(C)Getty Images
主役のタチアナ・マスラニーは、「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」で11人のクローン役を演じて、カナダ人俳優として初めて、エミー賞主演女優賞をはじめ、多くの賞を受賞しています。同じシーンに数人役で映る場合もあり、撮影は、同じシーンを数回撮影して、それを編集作業で合成するという、時間の掛かるプロダクション作業。ダブル役は、キャサリン・アレキサンドレ。彼女も、タチアナ・マスラニー同様11役を演じ分けてダブルを演じていた様で、すばらしい才能です!2人のチームの11役の素晴らしい演技を見るだけでも価値が有ります!
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン1 あらすじ その1
『エリザベス 神なき遺伝子』(C)2015 Closer To God, LLC
シングルマザーの主人公セーラは詐欺師として最低な生活を送っている。更生して、養母ミセスSに預けている愛娘のキーラを迎えに行きたいと願っている。違法薬物の売人をしている恋人ヴィックからコカインを盗み、逃亡中に駅のプラットホームで、自分と瓜二つの顔をしていた女性(ベス)が、電車に飛び込んで自殺する現場に遭遇。セーラは、女性のバックから免許証、多額の現金、自宅の鍵を得て、彼女になりすまして生活をしようと試みる。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン1 あらすじ その2
エヴリーヌ・ブロシュ/『カフェ・ド・フロール』-(C) 2011 Productions Cafe de Flore inc.
同じくミセスSに育てられた異母兄弟のフェリックスを死体安置所に行かせ、飛び込み自殺した死体はセーラで間違いないと嘘の証言をさせる。セーラは、薬物中毒の刑事だった。彼女の変化に気が付いたパートナーのアート。しかし、薬物の影響で不安定だったセーラとの違いには、気が付かない。同様に、セーラの恋人のポール変化には気が付くが、薬物のせいだと思っている。詐欺師の経験を活かし、刑事の仕事をこなしていくうちに、また、自分と瓜二つのカーチャが訪ねてくる。しかし、彼女は病気で瀕死の状態。彼女は、セーラが、ベスになり変わっている事に気が付く。その瞬間に、カーチャは、スナイパーに射殺される。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン1 あらすじ その3
ベスの持っていた携帯電話から、他のクローン姉妹であるコシーマとアリソンに出会ったセーラは、自分がクローンである事を知る。そして、自分を含めたクローンが命を狙われている事も分かり、刑事の立場を利用して、情報を集める。捜査の過程で、命を狙われ、アートも負傷してしまう。セーラは、ベスは生前、元軍人の恋人であるポールを疑い、彼は、過去に犯した犯罪を元に、脅されながらネオルーション信仰団体からベスのスパイを任されていた。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン1 あらすじ その4
カルト教団ポロネシアスに暗殺者として育てられたクローンのヘレーナは、他のクローンを狙っている。しかし、ミセスSの計らいで、ダイアット社のクローンプログラムの参加者である人物から、セーラとヘレナは、双子である事を聞かされると、2人は微妙な関係に。ネオルーションとクローンのレイチェル率いるダイアット社は、競ってクローンを奪い合い、クローン技術を発展させ、利益に繋げたいと考えている。唯一親子関係であるセーラとキーラは、特に狙われており、ミセスSとキーラは、何者かに連れ去られる。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン1 みどころ
エヴリーヌ・ブロシュ/『カフェ・ド・フロール』-(C) 2011 Productions Cafe de Flore inc.
驚く展開がスピーディーに繰り広げられる「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン1。イッキ見が止められらいシリーズです。個性豊かな登場人物が多く登場し、ストーリーにコメディ要素を付け加えます。それぞれのクローンに、個々のバックストーリーが有り、キャラクターが全て、裏の顔を持っていたり、クローン同士の出会いによって、彼女達の成長具合も面白く描かれています。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン2 あらすじ その1
キーラを連れて逃げていたミセスSと再開したセーラは、真実を語らないミセスSを置いて、キーラの父である、カールの所に逃げる。クローンを狙っているのは、ネオルーション、トップサイト社の傘下にあるダイアット社、カルト教団ポロネシアス。コシーマは、病気が悪化。オリジナルのクローンの細胞を使っての治療が必要な為、失われたオリジナルの細胞を探している。ミセスSは、クローンの生みの親である科学者のイーサンを匿っていた。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン2 あらすじ その2
レイチェルの育ての親であるイーサンは、コシーマを助けるために、ダイアット社にやってくる。死んだと思っていた父との再開に困惑するレイチェル。双子の為、セーラの様に妊娠が可能なヘレーナは、別のカルト教団に誘拐され、リーダーの精子を使って、作った受精卵を使い妊娠させられてしまう。ヘレーナは、同時に妊娠させられたリーダーの娘のグレイスと彼女の彼氏のマーク(彼も、実はクローン)を逃し、リーダーを殺害し、教団のあじとに放火する。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン2 あらすじ その3
子供が産めないレイチェルは、キーラを誘拐する。それを助けにくるセーラ。イーサンは、レイチェルへの協力を拒み、自殺。キーラを助けに来たセーラから卵巣を奪おうとするレイチェル。キーラは、カールに助けを求め、カールは、ダイアット社の上部のマリアンの下で働いているポールを使い、全員をレイチェルから救う。へレーナは、その代償として、ダイアット社が行なっている男性/軍隊式クローンプログラム(キャスター)に引き渡されてしまう。マリアンは、セーラと同じクローンプログラム(リダ)の第2回目のサイクルの唯一の生き残りであるチャーロットを養子として育てている。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン2 みどころ
「第68回エミー賞」候補発表-(C)Getty Images
シーズン2は、多くのストーリーが同時展開して、流し見をしていると、混乱してしまう可能性もあります。「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」では、恋愛もテーマの一つ。男女関係は、もちろん、同性愛、トランス愛もテーマに入り、最先端な話題を取り上げています。かなり、ビジュアルなシーンも多く、特に、トランスクローンの登場エピソードは、コメントするのに苦しい感じを受けました。その他の恋愛関係は、とても素晴らしく演じられ、また、主演のタチアナ・マスラニーの演技力に感心させられます。
「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」シーズン3 あらすじ その1
男性クローン・キャスター・プログラムは、軍隊形式で進められており、多くのクローンが神経に障害が出てきており、数が減ってきています。彼らも、その治療に必要な、オリジナルの細胞を探しています。カシーマは、キャスタークローンと女性のリダクローンは、同じ人間からクローンされている事を突き止めます。凶暴なキャスタークローンから逃れる為、特別な細胞を持っているキーラは、父カールとアイスランドに隠れる事に。セーラは、キャスタ・プログラムのベースにへレーナを救出しに行きます。