アニメ版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』見る順番を大解説
(C)士郎正宗・ Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
『攻殻機動隊』は、士郎正宗が描いたSF漫画作品です。度重なる世界戦争を経て世界は「地球統一ブロック」になり、日本はその影響で科学技術が大きく発展。
脳に直接インターネットへアクセスするデバイスを装着可能な「電脳化技術」、手足を生身ではなくロボットのモノに交換する「サイボーグ化」が進んだ日本を舞台に、公安警察組織である「公安9課(攻殻機動隊)」に所属する主人公の草薙素子を中心として物語が描かれます。
-(C) 士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
簡単に言えば、サイバー化した警察組織が犯罪を犯す人間・アンドロイド・AI・サイボーグなどと対峙してさばいていくという作品。その中で光学迷彩などのハイテク技術を登場させてくるのが魅力です。
-(C) 士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
ただ1つ問題なのが、『攻殻機動隊』に関わる作品があまりにも多すぎるという点。原作漫画を始めとして、アニメ・映画・小説・ゲームなど幅広くメディア展開されています。
ということで今回は、その中でもアニメ版『攻殻機動隊』に焦点をあて、見る順番を簡単なあらすじを混ぜつつご紹介。
アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』見る順番!全作品をまとめて確認
(C)士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」
アニメ版『攻殻機動隊』の見る順番を解説する前に、題名を簡単に並べておきます。基本的にアニメ版は「TVアニメ」「劇場版長編」「総集編(再編集)」に分かれる形。アニメ・劇場版共の中に総集編や再編集が入り混じりますが、それらは「総集編」の中で紹介します。
■TVアニメ・・・3作品
© 2011 士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会
TVアニメ版の『攻殻機動隊』は、2002から2006年頃にかけて3シリーズに分けて放映。タイトルを公開順に並べると、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』です。
■劇場版・・・4作品
© 2011 士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会
劇場版『攻殻機動隊』は4作品が存在。1995年に公開された『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を皮切りに、続編の『イノセンス』『攻殻機動隊 ARISE』『攻殻機動隊 新劇場版』があります。
■総集編(再編集)・・・5作品
© 2011 士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会
総集編の『攻殻機動隊』は全5作品。アニメ版は『攻殻機動隊 S.A.C The Laughing Man』『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven』『攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』で構成されるほか、劇場版は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0』『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』があります。
『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』 -(C) 士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会
アニメ版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』見る順番1:じっくり見るならTVシリーズ3作から
© 2011 士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会
アニメ版『攻殻機動隊』をじっくり見たい方におすすめなのは、最初に2002から2006年頃に放映されたTVシリーズを見ることです。3シーズンに分かれており、長い名前なので通称「S.A.C」シリーズと呼ばれています。
「S.A.C」シリーズは基本的に原作・劇場版の設定を混ぜ合わせているものの、舞台やストーリーが異なるパラレルワールドとしての扱いを受けているのがポイントです。
■第1期.攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』 - (C) 士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会
TVシリーズの始まりでもある第1期は、2002年にスカパーで有料放送され、2004年にはテレビ放送で広く知られるようになった作品。もしも主人公の草薙素子が人形遣いと出会うことなく公安9課に残っていたら、という前提を元にパラレルワールドの世界観が描かれます。
全26話で構成されているものの、ストーリー自体は1話完結型のものと、「笑い男事件」と呼ばれるものが存在。中でも「笑い男事件」はエピソードを160分でまとめた総集編のようなものもあります。そのため、まずは1話完結の話を見て雰囲気を感じてみたり、「笑い男事件」だけを見たりするのもおすすめです。
「笑い男事件」とは?
-(C) 士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
TVアニメシリーズ第一期の中でも中核をなすのが「笑い男事件」。一連のサイバーテロ事件を総称したものであり、犯罪にも関わらず英雄として崇める者がでたり模倣犯が登場したりしています。
ネタバレを伏せるため明確な情報は言えないものの、「笑い男事件」と呼ばれるようになったことには理由が存在。それは犯人がメディアに初めて登場した際に、映像をハッキングして顔の部分だけニコニコマークにしたことです。
素性を明かさないためのニコニコマークがメディアを通して広まったことにより、犯人が"笑い男"と呼ばれるようになったため「笑い男事件」になりました。ちなみにニコニコマークは有名なデザインなので、攻殻機動隊を見たことがなくても知っている可能性が高い傾向にあります。