『ディパーテッド』あらすじ・ネタバレ・キャスト紹介！

マフィアに潜入する警察官と警察組織に潜り込むマフィアの哀しき運命が描かれた映画『ディパーテッド』。香港映画『インファナル・アフェア』のハリウッド版リメイク作品となっており、日本では2007年に公開されました。今回は映画『ディパーテッド』のあらすじやキャストなど、本作の基本的な情報を紹介します！

『ディパーテッド』の原作となっているのは、大ヒットを博した香港映画『インファナル・アフェア』です。3部作で構成されており、2002年に1作目の『インファナル・アフェア』、2003年に2作目『インファナル・アフェア 無間序曲』、3作目『インファナル・アフェアIII 終極無間』が公開。優れた脚本が評価され、第22回香港電影金像奨では最優秀作品賞などの賞を受賞しました。

『ディパーテッド』と同じく『インファナル・アフェア』を原作としたリメイク作品は、日本でも制作されました。その作品とは、2012年から放送されたドラマ「ダブルフェイス」。舞台が日本となった「ダブルフェイス」では、暴力団組織にて潜入捜査をしている警察官・森屋純（西島秀俊）と、スパイとして警察官に入ったヤクザ高山亮介（香川照之）という2人の運命がシリアスに描かれています。

『ディパーテッド』にてメガホンを取ったのは、マーティン・スコセッシ監督。過去にはロバート・デ・ニーロ主演の『タクシードライバー』や第84回アカデミー賞で最多ノミネートに輝いた『ヒューゴの不思議な発明』、遠藤周作さんの小説を原作とした『沈黙 -サイレンス-』などを手掛けています。

マーティン・スコセッシ監督と俳優レオナルド・ディカプリオが初めてタッグを組んだのは2002年の『ギャング・オブ・ニューヨーク』。次に2004年の『アビエイター』、そして今回『ディパーテッド』にて3度目となるタッグを組むことに。気に入った俳優とは何度も組むというスコセッシ監督は、本作の後にも2010年の『シャッター アイランド』、2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、そして劇場公開年はまだ未定の『Killers of the Flower Moon』と、ディカプリオと6度ものコラボレーションを実現させています。

『ディパーテッド』の脚本には、小説化のウィリアム・モナハンが参加。2005年にリドリー・スコット監督作品『キングダム・オブ・ヘブン』の脚本を手掛け、2010年には『ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-』で監督デビューも果たしています。

レオナルド・ディカプリオやマット・デイモンなど名優が勢ぞろいしたことでも注目を集めた『ディパーテッド』。第79回アカデミー賞では5部門にノミネートされました。その中で作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞を受賞。本作の監督を務めたスコセッシ監督にとっては初となる監督賞受賞となりました。

他にもゴールデングローブ賞やニューヨーク映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞やボストン映画批評家協会賞など数々の映画賞にて注目を集め、数多の賞を受賞しました。

舞台となったのは、犯罪組織と警察組織による闘争が続くアメリカのボストン南部。犯罪者の多い一族に生まれたビリー・コスティガン（レオナルド・ディカプリオ）は、一族と縁を切るために警察学校に入学。優秀な成績をおさめ、卒業しました。しかしビリーが警察へ入ると、その生い立ちに目をつけられ、フランク・コステロ（ジャック・ニコルソン）率いる犯罪組織への潜入捜査を命じられることに。

一方、貧しい家庭に生まれたコリン・サリバン（マット・デイモン）はコステロから援助を受けており、内通者になるよう命じられ、表向きは警察官として警察組織に潜り込むことに。そんなコリンは特別捜査課で徐々に地位を高めていったのでした。

ビリーとコリンはそれぞれ裏の顔を持ちながら敵対する組織へと潜り込み、ひっそりと情報収集を行います。そんなある日、どちらの組織にも内通者がいると気づかれてしまい―。