『獣道』とは?地方都市を舞台とにした内田英治監督作品
『獣道』(C)third window films
地方都市を舞台として、もがき続ける若者たちを描いた映画『獣道』が、2017年に公開されました。監督・脚本は内田英治さん、キャストとして伊藤沙莉さんや須賀健太さんをはじめとして個性的で一癖も二癖もある俳優陣が集結しています。今回は映画『獣道』のあらすじやキャストなど紹介していきたいと思います!
■監督・脚本を務めたのは、『下衆の愛』の内田英治監督
『神と人との間』(C)2018 Tanizaki Tribute製作委員会
実話を基に製作された映画『獣道』。そんな衝撃的な本作の監督・脚本を務めたのは内田英治監督です。1999年には自動車教習所を舞台に描かれるヒューマンドラマ「教習所物語」にて脚本家としてデビュー。2004年の『GACHAPON!』で監督デビュ―を果たしました。
『下衆の愛』 - (C) third window films
2014年の『グレイトフルデッド』ではレインダンス映画祭やファンタスティック・フェストなど世界からも注目を集めた内田監督。2016年の『下衆の愛』では30以上もの海外の映画祭にて上映されました。
■実話をベースにしたブラック・コメディ?
『獣道』(C)third window films
新興宗教や風俗産業、ヤクザなどを描いた映画『獣道』ですが、実話がベースとなって製作されたとのこと。そんな本作には、地元の不良少年が実際に出演しているとのことです。不良少年も出演することになった撮影は、地元の警察に監視下の中で行われたと明かしています。
■主題歌は、主演・伊藤さんと餓鬼レンジャーによる“餓鬼連合”が担当
『獣道』(C)third window films
『獣道』の主題歌は、ヒップホップユニット・餓鬼レンジャーの書き下ろし楽曲が選ばれました。タイトルは『Miss Pen Pen』。また主題歌には、本作で主演を務めた伊藤沙莉も参加。初めてラップに挑戦したとのこと。
■イタリアで開催されるウディネ・ファーイースト映画祭へ正式出品!
『獣道』(C)third window films
海外の映画祭でも注目を集める内田英治監督。そんな中『獣道』は、ヨーロッパ最大のアジア映画祭といわれている“ウディネ・ファーイースト映画祭”にて公式出品されることに。ワールドプレミア上映が実現しました。
■クラウドファンディングでの協力依頼も!
『獣道』(C)third window films
日本だけでなく、イギリスとドイツとの共同製作作品となった『獣道』は、クラウドファンディングでの配給宣伝費の募集も行いました。リターンには内田英治監督のサイン入りのパンフレットや試写会へご招待などが設定されたクラウドファンディング。結果として150万を超える資金が集まったとのこと。
■吉村さんが明かす“撮影時の苦労”とは?
『獣道』 (C)third window films
『獣道』公開日当日となる2017年7月15日には、シネマート新宿にて舞台挨拶も行われました。主演の伊藤沙莉さんと須賀健太さんをはじめとして共演の吉村界人さんやアントニーさん、そして内田英治監督なども登壇。そんな舞台挨拶の中、撮影時の苦労について聞かれた吉村さんは、地元のヤンキーに不良役をやっていることをバレないようにするのが大変だったと明かしました。
『獣道』のあらすじは?
『獣道』(C)third window films
ある地方都市で生まれた志摩愛衣(伊藤沙莉)の母親は、宗教団体を渡り歩く“信仰ジャンキー”。そんな母親によって宗教施設へと送り込まれ、隔離された世界で日々を送ることになるのでした。そんな中でも自分の居場所を見つけようと疑似家族を作り上げていったところ、教団が警察に摘発されることに。
『獣道』(C)third window films
宗教施設で7年もの期間を過ごした愛衣は警察に保護されるも、母親は既に違う宗教へと入り込んでおり、初めて通うことになった中学校でも居場所を見つけることができずにいました。そしてついに愛衣は社会からドロップアウト。
『獣道』(C)third window films
ドロップアウトした愛衣は、生活保護で生活するヤンキー一家やサラリーマンの家などを転々としながらそれでも居場所を探し続けていたのでした。そんな中、愛衣の唯一の理解者であり、愛衣に想いを寄せる作間亮太(須賀健太)もまた居場所を探し求めていました。