トド松のトリビア1:トド松の名前はダブルミーニング(意味)になっている
同じ顔に同じ背格好で全員ニートな6つ子の日常を描いた『おそ松さん』。トド松は6つ子の末っ子で本名は「松野トド松」です。その名前はもみの木の一種である「椴松(とどまつ)」が由来なのですが、一方で「結局」という意味の「とどのつまり」を意味する名前としてもつけられています。つまり、彼の名前はダブルミーニングを持っているのです。
愛称は「トッティ」。これはアルバイトをしていた時に同僚の女の子からつけられたようで、時には自らトッティと呼ばれるのを希望することがあることから、本人も気に入っているようです。また、兄たちからもで「トッティ」と呼ばれたりすることもありますが、その時は若干皮肉が入っていて、強烈な変顔をすることが多いです。
他にも自分のことをあまり話さない態度から、3番目の兄チョロ松から「ドライモンスター」と命名されたこともあります。
(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
ちなみに他の兄弟たちの名前もそれぞれ由来があり、長男・おそ松は「お粗末」、次男・カラ松はトド松と同じく植物の「唐松」、三男・チョロ松は江戸時代に丁稚や元気な子を表現した「チョロ松」、四男・一松は「市松模様」、五男・十四松は鳥の「十姉妹」が元ネタになっています。
ご覧の通り、兄弟全員の名前がダジャレっぽくなっているのはギャグ漫画のキャラクターらしいですね。
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実は原作の『おそ松くん』では、6つ子の兄弟順は長男のおそ松と末っ子のトド松以外は固定されていません。赤塚不二雄公式ホームページでもおそ松とトド松以外は「6つ子の一人」と紹介されています。『おそ松さん』の兄弟順がどうしてこのように設定されたのかは諸説ありますが、おそらく1988年から1989年まで放送されていたTVアニメの『おそ松くん』(いわゆる平成おそ松くん)のEDの歌詞などから設定されたのではないか、と推測されます。
しかしカラ松・チョロ松・一松・十四松の順番が曖昧でも、トド松は常に末っ子として設定されているので6つ子の中でも覚えやすいキャラクターだと言えるでしょう。
トド松のトリビア2:乙女な性格は子どものころから?
(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会 -(C)松竹
「あざとかわいい」と揶揄されるほど末っ子らしい甘えん坊な雰囲気を持つトド松。基本的に同じ顔の6つ子たちですが、トド松のデザインは他の兄弟より黒目が大きくなっていて、時々アヒル口をするのが特徴。女子力の高さは6つ子の中ではトップで、イメージカラーもピンクと、乙女な一面が強調されています。
その一方で、自分の利益にならないと感じたらたとえ兄弟でもバッサリ切り捨てる冷酷なところを併せ持つ「ドライモンスター」と指摘される一面も。甘え上手なところと要領の良さは末っ子ならではと言っていいかもしれません。また、末っ子なので兄たちに可愛がられているかというと、そんな展開はあまり見られずむしろ兄たちから嫌がらせや報復を受ける様子が多く見られます。
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大人になった6つ子たちに比べると個性が乏しい『おそ松くん』時代の6つ子たち。もちろんトド松も例外ではありません。それどころかのんびり屋で徹底的にお風呂が大嫌い、という成人後の女子力高めキャラにあってはならないマイナス要素があります。今のトド松が流行や時事ネタに一番敏感なところに注目すると、成長の段階で今の彼になるきっかけがあったかもしれません。
また、『おそ松くん』には6つ子が女子化した「じょし松さん」というパラレルエピソードがありますが、トド松が女子化した「トド子」は6人の中でも飛びぬけて女の子らしい雰囲気を持っています。一昔前に流行した「森ガール」的なファッションやわがままな性格など、本編のトド松の面影をしっかり感じることができるキャラクターだと言えるでしょう。
たとえ性別が変わっても、乙女な要素はトド松のアイデンティティだと言えるかもしれません。
トド松のトリビア3:6つ子の中で一番リア充説は本当?
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トド松は6つ子の中で一番女子力が高いと言われているものの、他の兄弟と同じく幼なじみのトト子に片思いしていたり、可愛いガールフレンドを欲しがっている普通の成年男子。そして他の兄弟と同じく童貞でもあります。
ニート揃いの6つ子たちの中では唯一バイトをしたり、「あつし君」という自動車を所持しているようなリア充の1軍男子と友達だったり、合コンを開催したりするなど、その生活は他の5人に比べるとなかなか華やかな様子が伺えます。
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しかし、合コンでは女の子たち「なにもなし男」という厳しい言葉をくらった上に相手にされないトド松。時たまアルバイトはしているものの、結局定職に就く気はないところは残りの5人の共通していますので、そんな不安定なところを見抜かれているのかもしれません。
さらにクリスマスなどのイベントでは、兄弟でプレゼント交換をしたりするなど、デートの予定が全く感じられない状況です。おまけに6人全員でトト子に土下座をしてデートの申し込みをして振られるなど、ちょっとさびしく感じる姿がちらほら。
結論としては、6つ子の中ではややリア充ですが、一般的にはそうとも言えないというところでしょう。むしろ明らかにリア充ではない5人の方がいっそ清々しいと見ることもできそうです。
トド松のトリビア4:オシャレセンスは6つ子の中で一番いい?
先に述べたように『おそ松さん』の6つ子たちはそれぞれテーマカラーがあります。トド松はピンクですが、長男おそ松は赤・次男カラ松は青・三男チョロ松は緑・四男一松は紫・五男十四松は黄色とそれぞれ分かれているのです。
6人の共通アイテム・松パーカーにしても、トド松はロールアップしたジーンズを組み合わせたスタイルでおしゃれに着こなしています。
その他にもワイシャツやハーフパンツと中折れハットの組み合わせや、松パーカーにはニット帽をかぶるなど小物使いも上手。独自路線を貫くカラ松やオタクファッション丸出しなチョロ松と比べても、なかなかファッションセンスはいいと言えそうです。
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作中では6つ子の中でもオシャレ度を誇るトド松。しかし、キャラクターデザインを担当したスタッフによると、トド松は以前店員にすすめられた組み合わせをそのまま着ている、という設定になっているそうです。そのため一見あか抜けて見えますが、自分で着こなしを研究しているわけではないため一昔前のファッションになっているのです。トド松は自分で研究するタイプではなく、分からないから他人の意見にお任せする、という性格のようですね。
6つ子にはカラ松のように独自路線のファッションを貫いて他人からドン引きされて突っ込まれながらも、まったく気にしないナルシストタイプもいます。独自路線と他人の意見にお任せ、どちらがいいかは本人次第でしょう。
トド松のトリビア5:ツッコミ具合はチョロ松に勝るとも劣らない?
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松野家の6つ子は揃いもそろってマイペースなニートたち。「意地でも定職に就かない」という点が共通している彼らですが、ボケまくる彼らに激しく突っ込んで軌道修正?するのは三男・チョロ松の役目です。
深夜アニメと言うことで、ちょっとだけ?下ネタが出てきたり、シュールな展開になる『おそ松さん』。そんな時、チョロ松は兄弟に対して常に切れ味の鋭い突っ込みを炸裂させて対応してきました。彼のキレキレな突っ込みは、特に第1シーズンで堪能することができます。
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しかし第2シーズンになると、心境の変化があったのかチョロ松もボケに回ることが多くなってきます。するとそれまでちょこちょこ突っ込み役に回っていたトド松が、彼の分も合わせて突っ込み役を一手に引き受ける展開も増えてくるように。時にはクイズの進行役まで担当するなど総まとめ役になっているところが特徴です。
しかし突然戦力外通告されて6つ子の中からはじき出されたりするなど、扱いがひどいのも第2シーズンのトド松。末っ子だからなのか、5人の兄よりちょっとだけリア充の雰囲気を漂わせているからなのか扱いが邪険です。
しかしいくら逆境に追い込まれても、得意の変顔を見せながら兄弟たちに復讐を誓うところが彼のたくましさだと言えるでしょう。