『東京家族』ってどんな映画?
© 2013「東京家族」製作委員会
「男はつらいよ」シリーズや『幸福の黄色いハンカチ』など数々の名作を世に送り出してきた山田洋次監督が贈る、現代の東京を舞台とした家族の物語『東京家族』。山田監督の81作目となる本作では、老夫婦役に橋爪功さんと吉行和子さん、長男役には西村雅彦さん、長女役には中嶋朋子さんと、実力派キャストが集結しています。今回はそんな映画『東京家族』の魅力を紹介します。
■監督・脚本を務めるのは、監督生活50周年を迎えた山田洋次さん
『東京家族』 -(C) 2013「東京家族」製作委員会
『東京家族』の監督・脚本を務めたのは、2012年度文化勲章を受賞した名監督・山田洋次さん。これまで「男はつらいよ」シリーズや「学校」シリーズなどを手掛けており、その時代の“家族”の姿を丹念に描いてきました。そんな山田監督にとって本作は81作目となる作品であり、映画監督生活50周年を記念して制作されました。
■小津安二郎監督による名作『東京物語』へのオマージュ作品
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山田洋次監督にとって小津安二郎監督は松竹大船撮影所の先輩にあたる人物であり、“山田洋次監督50周年プロジェクト”の一環として、今回小津監督による不朽の名作『東京物語』を現代版リメイクすることになりました。劇中には『東京物語』を彷彿とさせるようなオマージュも登場するとのこと。
■『東京物語』の舞台も手掛けた山田監督
舞台「東京物語」成功祈願イベント
山田洋次監督は、映画『東京家族』が公開される前の2012年には『東京物語』の舞台を手掛けました。オリジナルの作品では東京都荒川区にて物語が展開されますが、舞台では葛飾区金町に変更。また、瀬戸摩純さん演じる紀子の出身地は、震災の被災地となった宮城県石巻市となっています。
■『東京物語』の音楽を手掛けるのは、巨匠・久石譲さん
『東京家族』山田洋次(監督)と久石譲(音楽担当)
山田洋次監督が贈る2012年の東京を舞台とした家族の物語『東京家族』。そんな本作で音楽を手掛けたのは、日本映画に欠かせない存在となっている久石譲さんです。過去には『風の谷のナウシカ』や『HANA−BI』などの楽曲を担当しており、海外からも注目を集めている久石さん。今回山田監督と初タッグとなった久石さんですが、山田監督作品の大ファンとのこと。念願の初タッグとなったことを明かしています。
■第37回日本アカデミー賞にて数々の賞にノミネート!
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2013年に公開された『東京家族』は第37回日本アカデミー賞にて優秀作品賞や優秀監督賞、優秀主演男優賞(橋爪功)や優秀音楽賞(久石譲)などを含め12部門受賞という快挙を遂げました。
映画『東京家族』東日本大震災の発生を受け、撮影が延期に
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当初は2011年4月にクランクイン予定だった『東京家族』ですが、東日本大震災が発生したことにより撮影が延期。そして震災後の2012年5月の東京を舞台として、新たに脚本が書き直されました。
映画『東京家族』のあらすじは?
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舞台は2012年5月。瀬戸内海に浮かぶ小島で暮らしている平山周吉(橋爪功)と平山とみこ(吉行和子)は、子どもたちに会うために東京を訪れます。そんな2人の長男は東京郊外で個人病院を営む平山幸一(西村雅彦)、長女は都内で美容院を経営する金井滋子(中嶋朋子)、次男は舞台美術を手掛ける平山昌次(妻夫木聡)。
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子どもたちとの再会を果たした周吉ととみこですが、仕事に追われている3人は忙しい日々を送っており、2人をホテルへと宿泊させようとするのでした。
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小島でのんびりとした毎日を送る周吉ととみこと、東京で忙しない日々を送る子どもたち。生活リズムの違いが大きく、家族の間では少しずつ距離ができてしまうのでした―。
映画『東京家族』のキャストは?
『東京家族』完成披露舞台挨拶